テレビ局の仕事を辞めたい…。
そう悩んでいる人のために、今回はテレビ局で働く人の現状や悩みを分析しながら、転職に一歩踏み出すためのヒントをお伝えしていきたいと思います。
ぜひ参考にしてみて下さい!
テレビ局の体質は異常! このまま働くのは危険かも
- 接待飲みや接待ゴルフを駆使する古臭い営業手法
- 暴言暴力が当たり前のようにある
- 先輩の言うことには絶対服従
- 先輩より先に〇〇してはいけない、などのマナーが厳しすぎる
- 深夜残業や休日出勤は当たり前の不規則な勤務時間
- 有給休暇が1日も取得できない
- タイムカードすら存在せず、残業代は全く支払われない
- 休憩が取れず昼ご飯を食べる時間もない
ネットで調べてみると、このようなテレビ局の体質に悩んでいる人が多いことがわかりました。
今時、接待なんかしている会社は少数派。「先輩より先に上着を脱ぐのはダメ」「先輩より先に箸を割るのはダメ」なんて、マナーもくだらないですよね。先輩に気を遣い過ぎてストレスが溜まりそうです。
さらに、当たり前のように暴言や暴力が行われている環境に身を置き続けることで、大きなストレスになりますよね。そもそも暴力に訴えかけるのは、社会人としておかしいです。
そして深夜残業や休日出勤が当たり前のようにあり、休憩すら取れないほどに忙しい…。
テレビ局はストレスと疲労が異常にたまりやすい職場だ、と言えるのではないでしょうか。
身体を壊してしまうかもしれませんし、ストレスからうつ病になるかもしれません。
このまま働き続けても疲労とストレスが蓄積され続けるだけです。
倒れたり病気になったりする前に、転職したほうが良いのではないでしょうか。
テレビ局の将来性は低いかもしれない
僕は「テレビ局の将来性は低い」と考えているんです。その理由を3つ紹介しましょう。
テレビ離れが深刻
若者を中心としてテレビ離れが加速している、と何年も前から言われ続けています。
かく言う僕もテレビはほとんど見ません。たまに見たい番組があったとしても、ネットの見逃し配信サービスで見る程度です。
若者を中心としてテレビ離れが進んでいるのは当然だと、僕は思います。
その理由は「娯楽の増加」と「ネットの影響」です。
昔は気軽に楽しめる娯楽が少なく、一家団欒と言えばテレビでした。
しかし、今は娯楽で溢れています。街に出れば無数の娯楽があるし、家の中に居てもスマホゲーム、SNS、Youtubeなどたくさんの娯楽に触れることができるんです。
そんなたくさんの娯楽を、若者は子供時代から知っています。
そのため、よほど面白いコンテンツを生み出さなければ、視聴者の興味を集めることはできません。
しかし、テレビ業界は昔に比べて制約が増えましたよね。
ネットの普及により、ちょっとしたことですぐ炎上するようになりましたから。テレビ局が視聴者からのクレームや炎上で番組内容を変更したり、番組を終わらせたりすることがよくあります。
こんな状態で、他の娯楽に目を奪われている人たちに人気の出るコンテンツを作るのは難しいのではないでしょうか。
今後もますます、テレビ離れが進んでいきそうです。
VODのコンテンツ力が強くなっている
VODは既存のテレビ番組をネットで定額配信するだけでなく、オリジナルコンテンツの制作・配信に力を入れる企業が多いです。
テレビ業界のコンテンツが面白くなくなった、テレビの制作力が低下したと言われる中、VOD各社が「ネットならでは」を武器にコンテンツ制作をしています。
映像の表現規制が緩いネットだからこそできる表現、ネットだからこそできる内容の企画…。
それぞれが独自路線を走る「制作会社であり、局」になりつつあると言えるのではないでしょうか。
テレビ業界がこのまま何も変わらなければ、VODなどの動画配信サービスにとって変わられる可能性は十分にあると考えられます。
広告費が減少している
テレビ局の主な収入源は、広告ですよね。
これまではテレビという広告媒体が、広告業界を支える柱となっていました。
しかし、現在、広告会社はネット広告を重視しています。
総務省の「民法ローカル局経営の現状について」という資料を見てみると、広告がテレビからネットに流れている傾向がある、ということがわかるんです。
2009年からネット広告にかける費用が増大し、一方でテレビは2009年に広告費が減少しています。
広告会社は今後さらに、ネットに力を入れる可能性が高いです。同時に、低迷しているテレビはあまり重視されなくなる可能性があります。
「番組制作には携わり続けたい」人の転職先の選択肢
「テレビ局は辞めたいけど、番組制作には携わりたい」という人には、番組制作会社やVODサービスを提供している企業に転職するという選択肢があります。この二つの選択肢について簡単に紹介しましょう。
番組制作会社
番組制作会社に転職すれば、番組制作業務に専念することができます。
番組制作会社の求人を見ると、特に需要が高いのはディレクターとADです。ディレクターは契約社員または正社員で募集されている事が多く、月給は20~30万円程度が相場となっています。
ADは17~25万円が月給の相場。業界経験者は職種に関わらず優遇される傾向があるので、テレビ局で制作以外を行っていた人にもチャンスがありますよ。
さらに、ADは業務委託だと月給30~35万円と、給料が高い傾向があります。ボーナスは無くても良いから高い月給を得たいという人は、業務委託の求人を探すと良いのではないでしょうか。
ディレクター・ADの他には、音声、編集マンの募集が多いです。音声や編集マンは年収500~600万円で募集している求人が多い傾向があります。ただ、業務委託が多いため、ボーナスや福利厚生などは期待できません。
また、自分が制作してきたのと似たジャンルの番組を制作している会社や、自分が興味あるジャンルの番組を制作している会社を転職先に選ぶと良いでしょう。
制作会社の実績を調べてみると、「バラエティが多い」「人気ドキュメンタリーが多い」など、その会社の特徴が見えてきますよ。
VOD
何らかの形で番組制作や配信業務に携わりたいなら、VODサービスを提供している会社に転職する選択肢もあります。
独自コンテンツの制作が盛んなのは、NETFLIX、Amazonプライムビデオ、Huluです。
Netflixは、オリジナルアニメや日本オリジナルドラマが盛んに配信されています。
Amazonプライムビデオは、バラエティ番組が豊富です。
Huluは日テレと共同制作をし、オリジナルドラマを多数配信しています。
以上大手VODの社員は、それぞれの企業HPなどで募集されることが多いです。
日本でバラエティ制作がしたいならAmazonプライムビデオ、日本でオリジナルドラマ制作がしたいならNETFLIXまたはHuluの求人を探すのが良いでしょう。
また、それ以外のVODの求人は配信エンジニアの募集が中心となっているものの、中には「映像編集スタッフ」「機材の準備などを行う配信スタッフ」を募集する求人もあります。想定月収は20~25万円の間、勤務形態はシフト制という会社が多いです。
根気強く、求人を探しましょう。