コンプライアンスなんていう言葉、テレビ業界には無い!?

何を馬鹿なことをと笑いたくなるが、笑いごとじゃないですよねえ。特に昔は「殴る蹴るは当たり前、ディレクターは体と時間を酷使して取れ高を狙っていた」という話があります。今ではかなりマシになったテレビ業界とディレクターの扱い…。

とは言え、まだまだ辛い現状なのは言うまでもない! テレビディレクターを辞めたい! 世知辛い。

そんなテレビディレクターから転職するとき、転職先選びはどうすればいいのか? そもそもテレビディレクターの仕事はどうなの? どげんかせんといかんでマジ!

逃げるように業界を辞めるADはよく聞くけど、ディレクターは…

テレビの仕事を辞めたい! とネットを見る人の中で特に多いと思われるのは、ADです。だって、「ディレクター 辞めたい」と検索しているのにADの話ばかり出てきますからねえ。そんなADの話を見ていると、逃げるようにテレビ業界を去ったということをよく見るんです。

ただ、テレビディレクターに関してはそういう話をほとんど聞きませんし、見ません。

なんでだろうと考えてみたら、「責任」なんですよね。ディレクターは責任感が強くないと出来ない仕事だから、ディレクターになるような人は責任感が強い人が多いです。責任感だけではなく、実際に責任が生じる立場にいるわけだから、逃げるように去るわけにはいきません。

だからこそ、テレビディレクターを辞めたいと思っている人は悩むんですよ。

辞めるべきか続けるべきか?

ちょっと考えてみましょうか。

まず、テレビ業界はかなりのブラックと言われています。当たり前のように数日間貫徹をすることがあったり、その割に給料が良くなかったり、パワハラやセクハラが横行していたり…。テレビ関係のことをネットで調べると、そういう話が出てこないことがまずありません。

ジャンジャンバンバンと、出てきます。昔テレビでよく騒がれた徳川埋蔵金も、これくらいバンバン出てきたら面白いのにねえ。

今後、このブラックな実態が良くなるかどうか、そこが問題だ!

昨今、テレビ業界はかなり追い詰められているように感じられます。Twitterで一般人のツイートを許可無く使って問題になったり、なりふり構わなくなっていますよね。政治の話も視聴者からは呆れられ見放され、バラエティも年々クオリティが落ちただの言われ、電波オークションの話も出て…。

今後さらに、ブラックにならないとやっていけないと思うんですよ。

そればかりか、テレビ業界安定伝説の時代は、終わりを告げようとしているのでは? テレビ局すら危うくなるのに、制作会社なんかはもう無理してまで居座るメリットは消滅しているように感じます。

だったら、辞めたいときに辞めたほうが良いと僕は言いたいです。

逃げるように去ることはできなくても、しっかり手続きをして足を洗うことはできますから。

「ディレクター」であることの強みを活かして転職!

テレビディレクターから転職するのであれば、活かせる強みは「ディレクター」であることだと思います。ディレクション業務を行う仕事は、テレビ業界だけではありませんからね。

たとえば、ゲーム業界にもディレクターはいるし、WEB業界にもディレクターはいるわけです。

ディレクターとしての経験があれば、未経験の業界にディレクターとして転職することが考えられます。

ゲーム業界の場合は元々いる制作現場からディレクターを出すことが多いですが、中には中途採用もあるので興味があれば見てみるといいかもしれません。求人が多いのは、ソーシャルゲームのディレクターです。ゲーム業界の仕事を勉強する必要はあるかもしれませんが、仕事をしていくうちに覚えられると思います。

まあ、専門用語くらいは調べたほうが転職しやすいでしょう。

ただ、個人的に転職先として一番オススメなのは、WEBディレクターですね。

WEB業界というのは、各種メディアの中でも成長中の業界です。テレビは下降傾向、新聞も下降傾向、ラジオはテレビが台頭したときから既に衰退しています。現在「メディア」と呼ばれるものの中で、唯一成長中のものではないでしょうか。

比較的新しいということもありますが、ネットは受け取り側と発信側との距離が比較的近く、受け取り側の求めるものがわかりやすいというメリットがあります。成長の背景としては、それが一番大きいのではないでしょうか。

テレビディレクターから転職するとき、WEB業界を候補に入れるのはかなり面白いと思いますよ。

面白い企画をしている会社もあるし、ネットならではのアプローチもまだまだたくさんある。テレビでは出来なかった仕事が、WEBでは出来るはずです。

会社の数も結構多いから、求人選びも捗ります。

待遇が良い会社を見つけるのは、それほど苦労しないでしょう。テレビ業界より良い待遇で働けて、面白いと思えることもあるだろうWEBディレクターの仕事は、テレビ業界出身者だからこそオススメです。

テレビを知っているからこそ、ネットの仕事を存分に楽しめると思いますよ!

テレビディレクターからWEBディレクター、そのほかのメリットは?

  • WEBの技術が身につく(コーディングなど)
  • 受け取り手のことを考えた企画が出来る

待遇や面白さのこと以外を挙げるなら、この二つが大きいでしょう。

まず、ディレクターと言えども技術面は学ぶことになります。これは入社後に学ばせてくれる会社が多いですが、事前に学んでおいても損はありません。どちらにしても、技術を学ぶことでディレクター以外の職に転職することも可能になります。

WEBディレクター経験後、編集やデザイナー・コーダーに回ることも出来るということです。

また、WEB業界は中小企業だとディレクター兼デザイナーのような兼業をすることがあります。これは「忙しい」というデメリットにもなるかもしれませんが、ほかの仕事も実際に経験できるというのは面白いしそれだけ自分の糧になるでしょう。

業界の仕事を通しで経験する機会があるというのは、テレビではなかなか無いと思いますよ。

二つ目ですが、WEBというメディアは「読者のことを考えていないと上位になれない」仕組みがあるんです。

検索上位になるためには「よく検索されるキーワード」が記事に含まれているほかにも、その記事・サイトに有用な情報が掲載されているかどうかや、オリジナリティがあるかどうかなども必要になるんですよ。

テレビみたいに「何かをしながら適当に流す」というようなことも、文章が基本のネットではないし、人に見られるためには読者のことをしっかり考えないといけない。

だからこそ、読者のためになる企画が出来るという点では「昨今のテレビ業界に不満を抱いている人」からすると面白いところだと思いますよ。

ディレクター以外のおすすめ転職先は?

WEBの話ばかりになってしまうとアレなのでほかのオススメも紹介したいと思ったんですが、個人的にディレクター関係以外だと、法人営業がダントツでオススメですねえ。

テレビディレクターの折衝ごとの経験は、法人営業でバリバリ活かせます! 法人営業は「ガンガン売り込む」というよりも「折衝ごとに近い」と僕は思うんですよ。IT営業なんかが特にそうで、相手の意図とこちらの意図のすり合わせをするというか…。

どのようにして、こちらの思う通りに仕事を進めながらも相手の意図を汲むかみたいなことが大切なんです。

ディレクター経験があると、そういうところでキラリと光る人材になれると僕は思いますよ。

なんにしても、ディレクターの経験というのはかなりの宝物です。いろいろな仕事・業界で必要にされると思うから、究極を言えば興味が惹かれる仕事を転職先に選んでもOKだと思います。

ゲームディレクターやWEBディレクターだろうと、法人営業だろうと、面白そうと思ったら飛び込めばいいさ!