清掃の仕事の中でも、社会的意義も需要も特に高く特殊なのが特殊清掃員。

ストレス社会において、今後もっと需要が増えるだろうと言われており、この仕事に興味を抱く人も少なからずいることでしょう。

ただ、特殊清掃員というのはその名前にある通り「かなり特殊な仕事」です。合う合わないが極端にあるため、特殊清掃員になるには仕事内容や必要な素養などを把握しておかないといけません。

特殊清掃員への転職に興味があるすべての人に捧ぐ…特殊清掃員になるための全知識!

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特殊清掃員の仕事内容と給料の話

特殊清掃員が具体的にどのようなことをしているのか、知る人はかなり少ないと思います。人によっては仕事内容を見るだけで「やめておこう」となるかもしれませんが、だからこそ自分が特殊清掃員に向いているかどうかを判断するための第一段階として、参考にしてみてください。

1.特殊清掃員って具体的にどんなことをするの?

特殊清掃員の仕事内容は、過酷&危険です。

まず、壁や床に染み付いた血液・体液を除去することから始まります。どうしても取れない汚れに関しては、張り替えなどによって修繕することも多いです。

続いて「死臭」を放つ原因となるものを徹底的に取り除きます。死臭の発生源として最も多いのは布団です。布であるため匂いが付きやすいということと、布団の上で孤独死するケースが多いということとが理由となっています。

次に行うのが害虫駆除。

夏だと2~3日で死体の腐敗が進むため、体液や死臭が害虫を呼び寄せるんですよ。腐敗した死体に害虫が群がっていたり、部屋中に害虫がいたり…。死の行軍です。

害虫を駆除したら、死臭以外にもある悪臭を取り除きます。この悪臭除去の仕上げ作業には、オゾン脱臭機を丸2日間稼働させ続けることもあるんです。それほど手間と時間がかかるまでに、悪臭が充満しているんですよねえ…。

最後に、部屋に残された遺品の仕分けをして、残すものとリサイクル・リユースするものと廃棄するものとに分別します。

ここまでが実際の清掃作業です。

ただ、清掃作業後にも供養の手配という仕事が待っています。

供養するのは亡くなった本人というよりも、「神棚」「仏壇」「思い出の品」「人形」など死者の想いが込められやすいものです。神社や寺などに問い合わせて、お焚き上げなどによって供養を行います。

ここまでが特殊清掃員の仕事です。

特殊清掃員はただ現場を綺麗にすればいいというだけではなく、故人をしのび冥福を祈りながら丁寧な作業をする仕事ということを心に刻んでおきましょう。

そして…特殊清掃の仕事は文章で語るよりももっと過酷です。特殊清掃現場の写真がネット上で出回っているので、特殊清掃員への転職に興味があるなら、一度は目を通しておきましょう。

2.特殊清掃員の給料と、料金費用の話

働き始めの場合、月給20~30万円の間くらいでスタートします。清掃業の中では比較的高めの基準ですよね。

3年勤務すれば大体年収400万円は超えるし、5年勤務すれば500万円は超えます。勤続年数が上がれば上がるほど年収も高くなっていき、10年以上になれば700万円以上もあり得る仕事です。

どうして給料がこれほどまでに高いのかというと、特殊清掃の料金費用に理由があります。

特殊清掃の料金は、ワンルームの部屋でも3~10万円ほどはするんです。1DKともなると10万円を超えるし、1LDKともなると20万円を超えることすらもよくあります。部屋数が増えるとそれだけ料金相場も高くなり、1軒家の場合には30万・40万円以上することもザラです。

現場1件あたりの単価が高く、それをしっかり清掃員に還元しているため給料が高いんですよ。

勤続年数で明らかに年収が高くなるのは、離職率が高いためでしょう。福利厚生も比較的充実している傾向があり、向いている人にとっては良い仕事なのかもしれませんね。

特殊清掃員になるには? 知っておきたいことを「すべて」まとめてみた

特殊清掃員の仕事はかなり特殊で過酷、しかも感染症などの危険もあるようなものです。安易に人に勧めることはできませんが、社会的意義とやりがいはとても大きい。そんな特殊清掃員の仕事にまだ興味がある人は、これから語る「特殊清掃員に転職するときのポイント」2点をしっかりと把握しておきましょう。

1.特殊清掃員に求められるもの

  • 精神力
  • 体力
  • 割り切れる心
  • 引っ越し業の経験がある人

以上が特殊清掃員に求められるもの。

まず、精神力と割り切れる心は大事です。

中にはかなり凄惨な現場もあります。見るだけでも気分が悪くなるほどの現場を目の前にしても動じない精神力と、仕事だと割り切れる心。それらが無いと精神的に病んでしまう可能性が非常に高い…というか十中八九病むでしょう。

並の精神力では、続けられません。

ただ、精神力だけでなく体力も必要です。

家具などの重いものを撤去する場面が多々あるため、体力が無ければかなりきついでしょう。そういう意味で引っ越し業の経験がある人というのは、かなり重宝されます。

2.特殊清掃に関する資格

資格は必要あるのかということですが…。

単に特殊清掃の仕事に就くだけなら、不要です。

ただ、特殊清掃に関する資格はいくつかあります。

  • 事故現場特殊清掃士
  • 遺品整理士
  • 脱臭マイスター

事故現場特殊清掃士は特殊清掃の仕事をするための専門知識を養うための民間認定資格なので、これを取得しておくと転職に有利になります。年齢制限などの受験条件は特にありません。

遺品整理士は、遺品の取り扱い方と供養という観点での考え方や、法規制の知識を学ぶ資格です。転職に直接関係ある資格ではないかもしれませんが、この資格を取得している人がいれば遺品整理の依頼者が安心するため、何気に重宝されます。

余力があれば、取得しておくと良いのではないでしょうか。

脱臭マイスターは、オゾンを使った脱臭法などを学ぶものです。講義料を支払って2日間程度の講習と実習を受講するだけで、取得できます。

特殊清掃員になるには転職エージェントが必須条件だ!

特殊清掃を行っている会社ごとに料金相場が異なるため、会社選びで待遇が変わると言っても過言ではありません。

また、何気に悪徳な業者もいるのでしっかりとした求人を選ばないと後悔することになります。求人以前にまず「特殊清掃員への転職に関して」相談したいことはたくさんあることでしょう。

相談をしながら安心できる業者の求人を得るために、転職エージェントを使うのが、特殊清掃員への転職の必須条件だと僕は思います。

あとはしっかりと相談して、しっかりと考えて、後悔しない選択をしてください。

この仕事特有のやりがいは大きいが、生半可な気持ちで勤まる仕事ではないということをしっかりと心に刻んでおいてください。

そうして、本当にやりたいのか、自分にできるのかしっかり考えてから転職しましょう。