転職したい… でも、もう俺の身は自分だけのものではない。
結婚というのは一人の人間を二人で分かち合うという、とても素敵なことですよね。ただ、今までは自由にできたことが自由にできなくなるという問題もあります。
独身だと「転職したい」と思って今の会社を辞めることは完全に自分だけの責任ですが、結婚していれば夫婦二人の責任です。
夫婦共働きの場合は、「嫁は頑張って働いているのに…」という気持ちもあって言い出しづらく、なかなか転職を決断できないという人も多いのではないでしょうか。
でも、「今後のキャリア形成」や「あなたが今の仕事を我慢して続けることのリスク」を考えると、転職するなら早いに越したことはないというのは事実です。
僕は結婚をしているわけではありませんが、転職を成功させたことがあります。
その観点から、考えられるだけのことを考え、伝えられるだけのことを伝えたいと思います。
実は…共働きは転職に有利
共働きをしていると、転職が大変というイメージがありますよね。
確かに大変ではあります。
ただ、大変のベクトルは「生活が…」「リスクが…」「家族の理解が…」ばかりなんですよ。
実は、共働きの転職というのは家族の説得と生活におけるリスクヘッジさえクリアできれば、有利なんです!
どうして共働きは転職に有利なのか?
まず、信頼感があります。
中途採用の際に面接官や人事の人が不安に思うことはたくさんあるんですが、その中でもひときわ大きいのが「この人は長く勤めてくれるだろうか」「頑張ってくれるだろうか」という点です。
その点において「家族持ち」というのは信頼があります。
家族を守るために長く勤めてくれるはずだ、共に働いて頑張っているパートナーのために頑張ってくれるはずだと。今と同じ職種への転職はもちろんのこと、未経験転職にも同世代の独身者より有利になります。
また、共働き家庭はパートナーの協力が得られれば、退職後にじっくりと転職活動に取り組むことも可能です。
もちろんある程度の貯金があることは前提であるものの、共働きの場合は貯金をなるべく減らさないように生活していても、いきなり生活レベルがガクッと落ちることはありません。
共働きの人は面接官の心象的にも有利だし、じっくり転職活動に取り組む余裕があるという点においても有利ということです。
だから、転職を躊躇うことはないと思います。
転職しないリスクだってある
共働きの家族持ち男性には、無理して働き続けることにリスクがあるんですよ。
たとえば、子どもがいる家庭では「親のストレスが子供に悪影響を与える」ことがあります。
子どもというのは僕たち大人が思うより敏感に大人たちの顔色を察知し、それを自分の行動に反映させるんです。
あなたがストレスで辛そうにしていれば子どもが忖度をするようになるし、仕事のストレスが原因でイライラしたり夫婦喧嘩したりすれば、それが子どもの性格を左右するようにもなります。
また、子どもがいなくてもストレスが原因で離婚の危機を招くことがあるでしょう。それこそ「喧嘩」とか「すれ違い」とかね…。
家族と共に生きるためには、家族を大切にするためには、まず自分を大切にしないといけません。
あなたがいてこその家族なのだから。
自分と家庭の両方を守るための転職活動を
共働きだけど仕事を辞めたいという人は、自分と家族の両方を守る必要があります。
そのための転職活動をするには、これから語る「共働きの転職活動のポイント」を真剣に考える必要があるのではないでしょうか。
1.夫婦で異なる業界の仕事のほうが良い
夫婦で同じ業界の仕事をすると互いに苦労が理解できるなど、互いに仕事に関して支え合える範囲が広がるなどのメリットがあります。
ただし、夫婦で同じ業界の仕事をすると「その業界の景気が下がれば、一気に家庭がピンチになる」というデメリットがあるんです。狭い業界の場合は、業界全体の景気が下がらなくとも、どちらかが勤める会社の景気が下がる煽りを受ける可能性もあります。
二人ともが経営難により収入源になったら? リストラになったら?
大変どころの騒ぎじゃありませんね。
2.共働きしやすい仕事を選ぶ
- 一般事務
- 経理
- 人事
- 総務
- 公務員
- WEBデザイナー
- プログラマー
- システムエンジニア(SE)
まず、一般事務・経理・人事・総務などの事務系の仕事は、共働きしやすいです。
残業は営業などと比べて比較的少なく、休日出勤もありません。安定して土日休みであるため子どもと休日を合わせることができますし、子どもが熱のときに早退させてもらったり有休をとったりと融通も利きやすいんです。
年収は人事の場合結構高くなることもありますし、経理も長く勤めれば安定して伸びていくでしょう。一般事務や総務は決して高いとは言えないものの、あまりに低い年収になるということはありません。
公務員は言わずもがな、安定した働き方を実現できるため共働きしつつ家族を大切にしやすいのではないでしょうか。
実際、僕の知り合いには夫が公務員で奥さんがパートという共働き家庭がいくつかあります。
WEBデザイナーなどは知識とスキルが必要ではありますが、スキルがあればかなり自由な働き方も実現させやすいです。
優良企業を選ぶことができれば、デスマーチなどの激務になることも少なく、家事や育児とも両立させやすいのではないでしょうか。
3.共働きしやすい会社を選ぶ
- リモートワークができる
- 福利厚生が充実している
- 職場に同職種の人数が多い
- 女性が多い/女性管理職がいる
リモートワークというのは、在宅勤務など「会社のオフィスから離れて仕事をすること」です。完全に1日の仕事のすべてを在宅で済ませられる会社も、ありますよ。
最近は導入する企業が結構増えてきていて、探せば結構簡単に求人が見つかります。特に、先ほど紹介したWEBデザイナー・プログラマー・SEは在宅勤務可能という求人が、かなり多いです。
在宅で仕事ができれば家事の分担もしやすくなるし、子どもが熱を出したとしても安心です。
そして、福利厚生はかなり大事。
たとえば産休や育休・時短勤務などがあれば、出産に合わせたサポートが受けられますよね。福利厚生施設やグループ割引などがあると生活が楽になるということもあります。
また、職場に同職種の人数が多い場合には急な休みもまとまった有休もとりやすく、女性管理職がいる職場は家事育児への理解が深いと考えられるため、柔軟な対応をしてくれるのではないでしょうか。
共働き家庭の人が転職を考えるのなら、職種と会社両方をしっかり選ぶことが大切です!
4.転職エージェントに頼ること
共働きに適していて、なおかつ今のストレス要因を取り除ける転職先、理想の働き方や収入を実現できる転職先をひとりの力で見つけ出すのはかなり難しいです。
そこで必須になるのが転職エージェントです。
転職エージェントに登録し、あなたの転職先の希望や共働きという事情を伝えると、それに沿った求人を紹介してもらえます。
また、わからないことや不安なことがあったらアドバイザーにいつでも相談できますし、面接の日時調整なども代行してもらえるので、働きながらでもかなり効率的に転職活動を進めて行くことができます。
自分を含めた「家族」にとって良い転職になるように、プロの力を借りながらじっくり転職活動を進めて行きましょう!