知的財産というと、任天堂を思い出すんですよねえ。任天堂がゲームの特許やシステム・UIを巡って裁判をするという話、たまに聞きますから。特許というと、派手なイメージもあります。

そんな特許を巡って仕事をするのが、弁理士や特許技術者などですよね。基本的に特許事務所に勤めている人たちですが、僕はネットで調べるまで知りませんでした。ただ、ネットで調べると「辞めたい」と思っている人が多いことに気づいたんです。

そうして、弁理士・特許技術者から転職するにはどうしたらいいか、転職先は? ということも、見えてきた。

僕が気づいたことをまとめてみたいと思います。

弁理士・特許技術者のよくある転職理由はコレ

  • 一人当たりの案件量が多い!
  • 闇深い人間関係
  • 外国の案件が多い
  • 仕事が属人的すぎる
  • 期限に追われる

特に少人数の事務所に多いのが、一人で抱える案件があまりに多いということです。零細の特許事務所には所属弁理士の数が限られるため、どうしても仕事の量が多くなるんですよ。だから、どんどんブラック化してきて残業が多くなってしまうんです。経営者によっては、残業代を出さないこともあります。

余裕が無くて出せないこともありますねえ。

案件が多いという繋がりでいうと、近年外国の案件が増えてきているようです。外国の案件は日本じゃなく、その国の法制度や審査に関係する実務などの知識が必要だし、日本とのギャップがあってなかなか対応するのが難しいんですよね。

そこから、弁理士や特許技術者を辞めたいと考える人が増えています。

仕事内容は属人的で人それぞれやり方が異なり、それをすり合わせるだけでも大変。マニュアルも存在しないから、個人の効率の良さや個人の性格などに仕事全体が依存してしまうというのも、非常に効率が悪いです。

期限に追われる仕事なのに効率が悪く、「期限が大変」と必要以上に追い詰められている印象があります。

また、これも人数が少ない特許事務所にありがちなのが、人間関係の闇が深いということ。弁理士・特許技術者・事務職員含めて10人にもならないようなところが多いから、当然人間関係は濃密で閉鎖的なものになります。

濃厚な人間関係は、仲良くなれれば至上かもしれないけど、仲良くなれなければ辛いもの。

仕事ということもあり、特許という繊細なものを扱うため、ぎすぎすしてしまいがちになるんです。事務所のボス・経営者との関係性、ほかの職員との関係性、ひとつでもうまくいかなくなると、全体の歯車が狂って闇が深い人間関係が作られるようになります。

困ったことに、自分以外の人間がやらかしたとしても、少人数がゆえに自分も巻き込まれてしまうということです。

規模によりけりなものも多いですが、特許事務所に勤めていれば逃げられないことも多く、やっぱり弁理士や特許技術者を辞めたいのなら、特許事務所以外を転職先に選ぶのが、賢いと思います。

特許事務所から一般企業の知財部に転職するパターン

知的財産の仕事に携わりたくないというのなら話は別ですが、そうじゃなくて「特許事務所勤務の弁理士や特許技術者」というのが嫌なら、一般企業にその知識と経験を活かす道がありますよ。

一般企業の、知財部に転職するという道がね!

「何が違うの? 一般企業になっただけでは?」と思うかもしれませんが、仕事内容が結構違います。

知財部の仕事は、権利化・侵害調査・他社との交渉・係争対応が主です。権利化業務は、知財部の場合、先行技術を調査したり、発明者と特許事務所との間を取り持ったりというのがメインになります。

この点が、特許事務所とかなり異なるところですね。

業務内容は幅広いですが、弁理士資格が特に必要ないため、一般企業のほうが人手が多く分業体制が整っているところが多い傾向があります。結果的に、仕事の量は特許事務所にいた頃よりも少なくなるでしょう。

人間関係も改善され、残業が少なくなり、業務内容的に対応が難しい仕事も少なく、属人的な傾向もあまりありません。

弁理士や特許技術者を辞めたい理由の解消のためには、一般企業知財部はかなりオススメできます!

知財関係以外で転職先を選ぶパターン

意外とねえ、営業職がオススメなんですよねえ…。

弁理士や特許技術者に求められるのは知識だけじゃ、ありません。折衝能力やコミュニケーション能力などが求められますよね。それを活かせるのが、営業職です。営業は属人的な仕事の最たる例とも言えるのかもしれませんが、そこを除くと特許事務所を辞めたい理由を解消するのにはぴったりだと思います。

営業職は、折衝ごとの塊です。

相手の懐に入り、自社と相手両方にとって価値ある提案をしないといけません。さまざまな企業と関わる機会が多く、折衝ごとも欠かせない特許事務所を経験していれば、営業職にはかなり馴染みやすいですよ。

問題は、職場選びですね。

営業は最前線で働く先兵部隊だから、ブラックなところはもう突き抜けてブラックですから。ホワイトな職場もあるんですが、両極端が過ぎます。転職エージェントを使うなど、職場選びに全身全霊をかけましょう!

転職エージェントは必須条件になる

一般企業の知財部に転職するにしても、営業職など知財が絡まない仕事に転職するにしても、転職エージェントを使うことは必須条件になるかもしれませんねえ。

というのも、知財部の求人、決して多くないんです。営業は求人はどんな仕事よりも多いけど、その分「質の高い求人」を見分けるのが難しくなります。

知財部の求人の量を補うのにも、質の高い求人を見分けるのにも転職エージェントが役立つわけですね。

公開求人と非公開求人両方を見れるから、単純に量が増える。そして、非公開求人は質が高いから自分にとっていい転職先を見極めるのにも最適。逆に、使わなければ難易度が高すぎます。

弁理士も特許技術者も、お役所と企業とを相手に取る少し特殊な仕事です。

特殊だからこそ、事務所は閉鎖的になりブラック化もしやすく、人間関係ドロリッチになりやすいんですよ。

だから、弁理士・特許技術者から転職するときのカギは、一般企業に転職すること! 選択肢は大きく分けて二つ、特許関係の知識経験を活かすか、折衝経験などほかの経験を活かすか。

知的に慎重に選ぼうじゃないか!