資格を取って就職したり、開業したりしたとしても、うまくいかなかったり悩みが大きかったりして「土地家屋調査士を辞めたい」と思うことがあるでしょう。

稼げない、休めない、ストレスが大きくてしんどい…。

このページでは、「資格を活かして違う職場に転職」と「経験を活かして異業種に転職」という選択肢を掘り下げていきたいと思います。

ぜひ参考にしてみて下さい!

【土地家屋調査士が仕事を辞めたくなる理由】を調査!

  • 肉体労働が多くてしんどい
  • 境界トラブルで神経をすり減らすのが嫌だ
  • 景気に左右されやすすぎて不安定
  • 納期のストレスに押しつぶされそう
  • 頭を下げていないと仕事が進まないのが嫌だ
  • 休日も携帯電話が鳴りっぱなしで辛い
  • 心身ともに正月しか休みが無い
  • 将来性が無いと感じる

土地家屋調査士を辞めたい理由をネット上で探したところ、上記のような悩みが挙げられていました。

どの悩みからも切実さが感じられますよねえ。

以上の中で特に挙げる人が多かった4つの悩みについて、これから詳しく語りたいと思います。

境界トラブルの間に入るのがしんどい

土地家屋調査士の仕事があるところには、境界トラブルが付き物ですよね。

自分が所有している土地の近くが開発されるのを、あまり好まない人もいますし…。

土地家屋調査士の仕事のひとつに、境界争いの解決手続代行があります。

境界トラブル解決のため、両者の間に入って話を聞いたりしないといけません。

争っている人間の間に割って入るのは、神経を使いますよねえ。

少しでも対応を間違えると、争っている人間双方を敵に回してしまいかねませんから。

気苦労が耐えないシビアな仕事に、「しんどいなあ」と感じる人もいるのではないでしょうか。

心身ともに休めないのが辛い

土地家屋調査士はとにかく休みがありません。

現地で測量をしたり、製図したり、書類を作ったり、顧客と面談したり…。やることが多すぎて残業になることもありますし、休日出勤をすることもありますよね。

休日にも携帯電話は鳴りまくるし…。心身ともに休めません。

特に開業している土地家屋調査士は、クライアントの都合を優先させないと切られてしまうかもしれないという恐怖があります。それに、「仕事があるうちが華だ」と考えてしまうこともあるでしょう。

結果、開業したらさらに休みが減ったという人もいると思います。

ネットには「休めるのは正月だけだ」という声もありました。

景気に左右されやすすぎて不安定になる

土地家屋調査士の仕事は、土地や建物の取引が発生したときや、公共工事で建物が建てられたときなどに発生することが多いです。

景気が悪くなれば不動産取引が減るし、公共工事も減ります。

すると、土地家屋調査士の仕事も減るわけです。

開業している人は特に、その不安定さが身に染みていると思います。

不安定な状況に身を置き続けることほど、生きていて辛いことはありません。

将来性が無いと感じる

「将来性が無い」という声が、ネット上に多数挙げられています。

土地に所有者がいるからには、その境界を明らかにする必要があるので、土地家屋調査士の需要が全く無くなることはないでしょう。

だけど、人口減少や不景気などで昔に比べて仕事量が減少しているのは事実です。

少子高齢化で人口は今後も減り続けると言われています。

平均年収も400万円程度と高いとは言えません。

今後もますます稼ぎにくくなるだろうと、思います。

また、需要が減れば廃業者も出るでしょう。

そういう意味では、将来性が無いと感じるのも無理のない話です。

土地家屋調査士の資格を活かして転職

苦労して取得した土地家屋調査士の資格と立場。これを手放すのは、なんだかもったいない気がするという人もいると思います。

本章では土地家屋調査士として働ける「職場の種類と特徴」を、紹介しましょう。転職先選び、働き方選びの参考にしてみてくださいね。

土地家屋調査士事務所

土地家屋調査士事務所は、一般的な就職ルートとして馴染みがあると思います。

実際には、「開業する前の修行」で就職する人が多いですよね。

だけど、土地家屋調査士事務所の中には新人を冷遇するところもあります。そういうところに入ってしまえば、待遇などが気になってしまって修行に専念できませんよね。

現在土地家屋調査士事務所に勤務している人でも、比較的待遇が高くホワイトな事務所に転職すれば悩みが解決することがあるのではないでしょうか。

  • 年収:300万円~350万円程度
  • 仕事内容:調査・測量、表題登記の申請手続代行、審査請求手続代行、筆界特定代行、紛争解決代行

測量会社

測量会社での土地家屋調査士の仕事は、調査士事務所と何ら変わりありません。大きな測量会社は、土地家屋調査士事務所としての登録もしていますからね。

ただし、法人として活動しているためか、個人の調査士事務所よりも待遇が良い傾向があります。

たとえば、夏季休暇・年末年始休暇完備、資格手当アリ、年間休日120日以上などの条件で募集している求人が多いんです。

しっかり休みたい人は測量会社のほうが良いかもしれませんね。

  • 年収:400~500万円
  • 仕事内容:調査士事務所と変わらず

事務所を開業

土地家屋調査士として最も一般的な働き方が、開業ですよね。

調査士事務所などで実務経験と実績を積んで、人脈を形成していれば、雇われよりも稼げます。給料に不満があるという人は、開業するのもアリかもしれません。

ただ、開業には費用がかかります。

開業費用は以下のサイトを参考にしてみてください。結構かかることがわかります。

参考:東京法経学院「土地家屋調査士が独立開業するまでの手順」

じっくり考えてから実行に移しましょう。

  • 年収:400~1000万円程度
  • 仕事内容:調査士事務所と同じ

土地家屋調査士の経験を活かせる異業種の転職先候補

土地家屋調査士として転職する選択肢を紹介しましたが、これを機に違う仕事がしたいという人もいると思います。

これから、土地家屋調査士の経験を活かせる転職先の候補を紹介しましょう。

建設コンサルタント

建設コンサルタントの仕事には調査力と、調査内容から問題解決策や事業計画などを導く論理的思考、そして土地や建築物に対する知識が求められます。

土地家屋調査士はそれらの能力や知識を有していると考えられるため、建設コンサルタントへの転職に有利なんです。実際、募集要項に「土地家屋調査士の有資格者」と記載している求人が多いんですよ。

土地家屋調査士の知識や経験をトータルに活かしたい人に、オススメです

  • 年収:500~600万円程度
  • 仕事内容:建設予定地の調査、事業計画の立案、クライアントへのアドバイスなど
  • 転職難易度:中

不動産の用地仕入れの仕事

不動産用地を仕入れるには、土地や建造物に関する深い知識理解が必要不可欠です。

さらに、土地や建物を見極める力と情報収集能力、行動力が求められるんですよ。

土地家屋調査士は知識を持っていることを資格で証明でき、業務内容から「見極める力」「情報収集力」「行動力」もアピールできます。

土地家屋調査士は不動産の用地仕入れの仕事への転職に、有利なのではないでしょうか。

  • 年収:600万円程度(成績が良ければ1000万円以上も)
  • 仕事内容:不動産用地の調査、売買交渉など
  • 転職難易度:高

不動産管理

不動産管理の仕事には、土地家屋調査士として培った「調整力」「問題解決力」「ヒアリング力」などの、さまざまな能力を活かせます。

不動産を管理するにはオーナーから入居者の条件を聞き出したり、入居者からのクレームに対しさまざまな人に状況や意見を聞いたりしないといけません。ヒアリング力がものを言う仕事です。

オーナーと入居者の間を繋ぐには調整力が要りますし、トラブル解決には問題解決力が必要不可欠ですしね。

  • 年収:300~350万円程度
  • 仕事内容:入居者の募集、賃料の回収・督促、クレーム処理など
  • 転職難易度:低

システムエンジニア

システムエンジニア(SE)の仕事は、クライアントから情報を聞き出して、どのようにシステム設計すればクライアントの問題を解決できるのかを考えることが重要です。

そのため、土地家屋調査士のヒアリング力や問題解決能力などを活かせます。

もちろん、IT業界の知識やプログラミングなどを学ばないといけませんが、20代ならポテンシャル採用を狙うことも可能です。

SEは需要が高い仕事。今後もさらに需要が伸びる可能性も大いにあります。

将来性の高い仕事がしたい人には、オススメですよ。

  • 年収:400~500万円程度
  • 仕事内容:システムの設計、テストなど
  • 転職難易度:高