相次ぐ残業、長引く労働、疲れる日常。もう、この会社辞めたいんですけど…。

残業や休日出勤が多くなると月単位の労働時間がどんどん増えていきますよね。長時間労働を職場全体で行っていると、その労働時間が特別長いのかどうかがわかりづらくなります。

ただ、今はSNSもネットサイトもある。そこで他の人と交流したり、他の人の意見を見たりする中で自分の会社の労働時間がおかしいのではないかと気づく人は多いです。昔に比べると、ダメな会社はすぐ浮き彫りになるようになりました。

そこで! 少しでも気づき始めたあなたに、長時間労働の境界線に関してお話ししたいと思います。

労災認定される境界線

時間外労働が月平均80時間を超えたら、労災認定されるという境界線があります。いわゆる『過労死ライン』というやつです。この境界線を越えたら「過労死してもおかしくない」と認められるというわけだ。

物凄く、仰々しいように感じますよね。

ただ、大げさな話ではありません。

労働基準法における「時間内労働」は1日8時間までとなっています。8時間勤務で完全週休二日制だった場合は21日働くことになり、それだけでも月の労働時間は168時間になりますよね。そこに80時間を足したら、なんと248時間も働いていることになります。1ヶ月は744時間なので全体の3割以上の時間を労働時間に当てていることになりますよね。

そら、死んでもおかしくないわな。

ただ、ホワイト企業がどれだけの労働時間なのかがわからないと判断しかねると思います。そこで、今度はホワイト企業の労働時間を見てみましょう。

ホワイト企業の労働時間は?

通常1日8時間、1週間40時間働くというのが労働基準法の考え方です。

ただ、どんな会社にも残業はあります。それが多いか少ないかという違いだけです。少し古めのデータですが、2016年に東洋経済オンラインが公開した残業の少ない会社ランキングを見てみましょう。

最下位の500位の会社で、月間17時間8分の残業時間というアンケート結果になっています。過労死ライン80時間とは大きな隔たりがありますよね。

ホワイト企業は毎日残業しても1日1時間に満たない程度の残業時間なんです。実際は残業する日は1時間くらい残業して、残業しない日もあるといったところでしょう。毎日のように残業しているブラック企業とは、やはり違う。

労働時間にすると、月々170~180時間程度がホワイト企業の境界線と言えそうですね。

個人的に少し気になったので「年の労働時間」でも比較してみましょう。

過労死ライン80時間を毎月続けると、年単位では960時間残業していることになります。1年365日を一週間で割ると、1年は約52.14週。1週間の法定労働時間は40時間なので40×52.14時間で1年間の法定労働時間は約2085時間です。

そこに960を足すと?

約3045時間。

一方残業時間が月間17時間という場合、1年の労働時間は2289時間。

もちろん、毎月残業時間は同じにはならないので実際にはこの数字を基準に多少前後するでしょう。ただ、前後するとしてもこの違いは大きいですよね。労働時間が長い会社と短い会社とでは、あまりに違いすぎる。

僕が思う「ヤバイ労働時間の境界線」

過労死ライン80時間を基準に語りましたが、僕はこの基準は甘いと思います。もう少し厳しく労働時間に関して規定を設けた方が良いのではないか、と。労災認定はもう少し短い時間でもされるべきです。

実際には残業時間100時間という会社もありますが、そんなのは論外。

僕は1ヶ月の残業時間が平均50時間を超えたら十分ヤバイと思います。平均50時間の残業時間というと、毎日2.5時間近く残業していることになりますよね。これだけでも十分すぎるほど「働きすぎ」と言えるのではないでしょうか。

月の残業時間が50時間ということは、月の労働時間は少なくても218時間。

月の残業時間が20時間とか30時間とかは普通の範囲です。その程度の残業時間の会社はありふれているし、少し「疲れたな」と感じる程度でしょう。ただし、月の労働時間が220時間を超えているなら、辞めた方がいいと思います。どうして220時間なのか? それは218時間に比べてキリがいいからです。

毎日2.5時間近く残業しているということは、18時が定時なら帰る時間が20時半程度になるということですよね。家に帰ったら21時は回るし、人によっては22時近くということになります。後はご飯を食べてお風呂に入って寝るだけ…。

死ぬことはありませんが、ネットの話や実体験からすると、体調不良や自律神経の乱れなどが発生してもおかしくはありません。精神的な病にかかってしまう人もいると思います。過労死ライン80時間に向けて、少しずつ体と心に異常が出てくるんです。

結論! 労働時間が月に220時間を超えているなら辞めた方が良い。

労働時間が短い会社に転職しよう

労働時間が月に220時間を超えている場合、転職を考えた方が良いと僕は思います。

ただ、労働時間が短い会社に転職するなら注意したいポイントがあるんです。それは「労働時間が短い会社は、給料が高くはならない」ということ。先ほど紹介した残業時間が少ない会社ランキングには平均年収も併記されているんですが、高年収は少ない傾向があるんです。

平均年齢と照らし合わせると「平均的かそれ以下」というところがほとんど。

労働時間の短さと給料の高さは、ある程度トレードオフということですね。

それでも「労働時間が短く、比較的給料が良い職場」を見つけたいなら、転職エージェントを利用することをオススメします。転職エージェントを使えば、出来る限り希望条件に沿った求人を紹介してくれる。それに、転職エージェントには良い求人が集まるから。

ただ、僕が境界線とした「月220時間以下」という数字に近い職場なら、残業代が出れば、それなりの年収になるはずです。当たり前だけど、残業代が出るかどうかも重視してくださいね。

健康的に残業代が出て稼げる職場に転職したら、日常生活にもハリが生まれます。

趣味も楽しめるようになるし、友達にも「良い顔をするようになったね」と言われるかもしれませんよ。