誰もがお世話になるだろう、鉄道会社。

日本全体を走っているJRだけじゃなく、地方の私鉄を含めると日本全国にはたくさんの鉄道会社がありますよね。それらに全くお世話にならないという人は、いないんじゃないでしょうか。通勤で使ったり、旅行で使ったり、少し出かけるのに使ったり…。

だけど、鉄道会社に勤めるというのは本当に大変! 鉄道が好きだからというだけじゃあ、渡っていけない世界ですよね。どんなに鉄道が好きだったとしても、鉄道会社を辞めたいという人は多い。

鉄道会社から転職した人の声と、選んだ転職先などを僕の意見を混ぜながら紹介したいと思います。

クレーマー問題!

とにかく、みんな生きるのに必死なんだなと思わされます。

「○○駅で人身事故発生のため、現在運転を見合わせております。」とアナウンスが入ったとき、目の前で扉が閉まったときなどなど、駅員にクレームという名の暴言を吐く人たちをよく目にするんですよね。そう、サラリーマンにとって電車に遅れず乗るということはとても大事なことだから。

わかるんだけど、余裕がなさ過ぎると感じます。

たいてい、駅員が悪いわけではありません。むしろ、しっかり対応しているからこそ電車が遅れるわけですよ。駅員も「勘弁してよ」と思っているところにクレームがくるんだから、たまったもんじゃない。しかも冷静なクレームというよりも、完全に感情任せの暴言だから、精神的にかなりダメージが…。

駅員が仕事を辞めたいと思う理由としては、とてもアルアルなんじゃないでしょうか。

酔っ払いを起こしたら殴られたとかいう話もよくあるようで、理不尽なことで怒られることが多く、うつ病になる駅員も多いようですね。

企業体質が保守的で古い

鉄道会社は、息が長いところが多いですよね。100年を超える歴史を持つ会社も多く、歴史が深い企業が多いです。どうしてそうなるのかというと、鉄道というのが特殊なビジネスだから。敷けるレールには限りがあるし、地域にそんなにたくさん路線があっても意味がないし、ね。

だから、どうしても歴史は古くなる。

そして、一度定着するとある程度安定するビジネスでもあるから、どうしても企業体質が保守的になるんですよ。新しい事業には難色を示し、先例がないからと断られるということが多い。企業としては「毎日の運行を守ればOK」だから、現業職も総合職も基本的に保守的な考え方をしています。

そんな企業体質に疑問を持ち、鉄道会社を辞めたいと思う人も多いんです。

「新規顧客獲得のために、ほかの会社がやらない事業もすべき」とか、鉄道会社の今後を思えば思うほど、保守的で古い企業体質が嫌になってしまいますからね。

そういう人は、誰よりも鉄道を愛し、誰よりも鉄道会社を憎んでいる人間なんだと思います。

待遇を理由に辞める人も多い

仕事にするからには、好きなだけだとダメ。そもそもは、生きるため、生活を楽にするために仕事をするんだから、待遇が低いというのは重大な問題ですよね。鉄道会社は現業職・総合職など、職種にも左右されますが、平均年収がそれほど高いわけではないと言われています。

駅員・車掌・運転手・技術職・営業・企画などなど、いろいろな職種があるんですが、運転手以外は結構「給料が低い」と嘆いている人が多いです。

ただ、運転手・乗務員を目指すのも楽ではありませんよね。「どうしてもなりたい」と思うなら待遇に不満があってもがんばれるかもしれませんが、そうじゃないならつらいと思います。

鉄道が好きなら、距離を置くことも大事

鉄道が好きで鉄道会社に入社した人が多いと思いますが、鉄道が本当に大好きなんだったら、一度仕事としては距離を置くことも大切だと思いますよ。好きなことを仕事にすると、「企業体質が」「給料が」などなどの理由から、素直に楽しめなくなることがあります。

今まで鉄道というものを楽しめていたのは、余計なものが絡まず純粋に好きだったからじゃないでしょうか。

しかし、今はどうだ? 仕事にすることで余計なものが絡みまくっていて、素直に鉄道を愛しにくくなってはいませんか? もし、「そうかもしれない」と思うのなら一度仕事としては鉄道から離れてみましょう。

鉄道関連のことは、趣味として楽しめばいい。

そのための時間とお金を得るため、とにかくホワイト企業を狙って転職しましょう。業界・職種は、鉄道以外に挑戦してみたいと思えるものを探してみてください。それがなければ、「この業界は休みが多いから」などの打算的な理由でもOKです。

仕事というのは、本来とことん打算的なものだと僕は思うから。

ホワイト企業に転職後、趣味としてたくさん鉄道に乗ったり、鉄道を撮ったり、ジオラマを作ったりしましょう!

待遇に不満があるなら、別の鉄道会社に転職しよう

仕事自体は楽しいし人間関係にも問題はないけど待遇が不満というなら、別の鉄道会社に転職することをオススメします。待遇だけを理由に、今の仕事を辞めるのはもったいないですからね。会社が違えば待遇は微妙に変わってくるから、少しでも待遇がいい会社を探しましょう。

また、待遇は職種によっても異なります。

現業職か総合職か、駅員か車掌か運転手か、企画か営業か事務か…。

もし、今の仕事内容というより「鉄道にかかわる仕事がしたい」と思っていて「給料に不満がある」のなら、違う職種に挑戦してみるのもアリだと思います。今の会社だと難しくても、違う会社だと可能ということもありますからね。

違う立場で鉄道とかかわる仕事をしてみては?

鉄道会社勤務以外で、鉄道とかかわる仕事は案外多いです。たとえば、鉄道と無関係の僕が調べてわかる範囲でこれだけあります。

  • 旅行代理店
  • 鉄道模型関係(メーカー・販売)
  • 鉄道博物館の職員
  • 鉄道関係の書籍を出すことが多い出版社

旅行代理店の中には、JRの切符を販売しているところもあります。それに、旅行には鉄道が必要不可欠だから旅行プランを立てる仕事をするときには、鉄道の知識がたくさん必要です。また、職種によっては旅行に同行することもあるから、仕事で鉄道に乗れます。

また、鉄道模型を作る仕事や売る仕事をするということでも、鉄道にかかわれますよ。

模型を忠実に再現するために鉄道にたくさん関わることになるし、販売店なら常に鉄道の模型に囲まれて仕事をすることになります。鉄道に乗るというよりも、そのデザイン・造形が好きとか、鉄道という乗り物全体が好きという方にはピッタリではないでしょうか?

趣味でジオラマを作る人は、販売店でその能力を活かせますしね。

ほかにも、最近は鉄道博物館が結構たくさんあります。大きなものから小さなものまで、日本全国の鉄道博物館の数は実はかなり多い! 一度調べてみるとわかりますが、「こんなにあるの?」と驚かされます。近場の鉄道博物館を探してもいいし、好きな鉄道の博物館を探してもいい。

保管・紹介するという形で鉄道に関わるのも、面白いと思いますよ。

また、出版社というのも面白いんじゃないでしょうか? 鉄道関係の書籍を多数出版している会社を狙えば、取材という形で鉄道や鉄道会社に深く関わることができるようになります。今よりも純粋な気持ちを持って、鉄道関係の仕事ができると思えば、これ以上楽しいことはないんじゃないでしょうか。しかも、自分が手がけた本がたくさんの人の手に渡り、同じ鉄道好きの心を潤すというロマン!

鉄道会社以外にも、鉄道の夢とロマンを追える転職先はたくさんあります。

今駅員としてがんばっている人、車掌・運転手としてがんばっている人、営業職などの総合職でがんばっている人へ。

鉄道会社を辞めたい、つらいと思ったら、趣味として鉄道に関わったり、別の鉄道会社に転職したり、違うアプローチから鉄道に関わる仕事をしたり…。鉄道会社から転職するときの選択肢はいろいろあります。

自分がより楽しいと思える転職先に、進みましょう!