「鉄道会社、もう辞めたい」
「鉄道業界ツラすぎ」

SNSなどで調査してみると、鉄道会社で働いている人の痛切な声が多数みつかります。

どんなに鉄道が好きだったとしても、鉄道会社を辞めたいという人は多いようです。

今回は、転職経験者の僕なりの目線で、「鉄道会社からの転職」を掘り下げていきたいと思います。

ぜひ参考にしてみてください!

鉄道会社を辞めたい理由で多いのは?

クレーマーや酔っぱらい客などに接するストレス

「○○駅で人身事故発生のため、現在運転を見合わせております。」とアナウンスが入ったとき、目の前で扉が閉まったときなどなど、駅員にクレームや暴言を吐く人たちをよく目にするんですよね。

たいてい、駅員が悪いわけではありません。むしろ、しっかり対応しているからこそ電車が遅れるわけですよ。駅員も「勘弁してよ」と思っているところにクレームがくるんだから、たまったもんじゃない。しかも冷静なクレームというよりも、完全に感情任せの暴言だから、精神的にかなりダメージが…。

駅員が仕事を辞めたいと思う理由としては、とてもアルアルなんじゃないでしょうか。

酔っ払いを起こしたら殴られたとかいう話もよくあるようで、理不尽なことで怒られることが多く、うつ病になる駅員も多いようですね。

労働時間が不規則

運転士や車掌を辞めたいと言っている人の多くが退職理由に挙げるのが、労働時間の不規則さです。鉄道は運行時間が長いし、様々な便が運行しています。その都合上、どうしても勤務形態はシフト制になり、労働時間が不規則になってしまうんですよねえ。

食事を摂る時間が毎日異なっていて、行きたい時にトイレに行くこともできない。一度走り出してしまえば、交代するまでノンストップですからね。

日によって乗る便も微妙に変わるでしょうし、そうなると本当に食事の時間も休憩の時間もバラバラになってしまいます。生活も自然と不規則になるから、体力的にかなりキツイでしょう。

特に、ダイヤが著しく乱れたときなんかは睡眠時間がほとんど無い。その翌朝ラッシュ乗務ということもあり、寝不足による安全性の欠如なんて考えられていないんじゃないか。会社は黙認するし、なんだかもうわからないし、辞めたいなあというパターンもあるみたいです。

ネットに自分の写真が残るのが嫌

撮りたい気持ちは、わかりますけどね。確かに、運転席は客室や外から丸見えだし、鉄道好きなら思わず撮りたくはなります。

でも、自分が知らないところでその写真をネットにあげられたりしたらたまらないですよね。

そもそも、知らない人に写真を撮られること自体が嫌ですしね。

この理由で運転手を辞めたくなる人も結構多いようですよ。

企業体質が古臭い

鉄道会社は、息が長いところが多いですよね。100年を超える歴史を持つ会社も多く、歴史が深い企業が多いです。

そして、一度定着するとある程度安定するビジネスでもあるから、どうしても企業体質が古い価値観にしがみつきがちになるんですよ。

新しい事業には難色を示し、先例がないからと断られるということが多い。企業としては「毎日の運行を守ればOK」だから、現業職も総合職も基本的に現状維持こそ正義という考え方をしています。

そんな企業体質に疑問を持ち、鉄道会社を辞めたいと思う人も多いんです。

「新規顧客獲得のために、ほかの会社がやらない事業もすべき」とか、鉄道会社の今後を思えば思うほど、古い企業体質が嫌になってしまいますからね。

そういう人は、誰よりも鉄道を愛し、誰よりも鉄道会社を憎んでいる人間なんだと思います。

給料に不満がある

鉄道会社は現業職・総合職など、職種にも左右されますが、平均年収がそれほど高くありません。

駅員・車掌・運転手・技術職・営業・企画などなど、いろいろな職種があるんですが、運転手以外は「給料が低い」と嘆いている人が多いです。

ただ、運転手・乗務員を目指すのも楽ではありませんよね。「どうしてもなりたい」と思うなら待遇に不満があってもがんばれるかもしれませんが、そうじゃないならつらいと思います。

【転職プランA】今の鉄道会社から別の鉄道会社に転職

仕事自体は楽しいし、鉄道と関わる仕事がしたい。でも、今の待遇に不満があるという人は、慣れ親しんだ鉄道業界内で転職するという選択肢があります。

待遇は鉄道会社の中でも職種によっても異なります。現業職か総合職か、駅員か車掌か運転手か、企画か営業か事務か…。

もちろん、同じ職種であっても鉄道会社によって給料は異なります。各鉄道会社の平均年収を総合すると、年収700万円前後が相場。阪急阪神HDは平均年収が約920万円と特に高くなっています。

また、「鉄道会社の非鉄道事業に携わる仕事」という選択肢もあります。

近年、鉄道事業は莫大な金がかかるうえに、地方にある赤字路線の維持などの負担がかかり、純粋な利益はかなり低くなっています。人が多い地域においても「駅と街が遠い」「違う会社に客が持って行かれている」などの理由で経営難に悩む会社は多いです。道路整備が昔に比べて格段に進んでいるため、鉄道離れを起こしている地域も多数あります。

このような理由から鉄道業界は本業である鉄道事業の収益が上がらず、鉄道事業以外への注力が進んでいます。

たとえば、不動産事業、商業施設や百貨店などの流通事業、ホテルやリゾートの運営などレジャー事業などが挙げられます。

全く違う職種であっても「鉄道業界で働いていた」という経歴は採用において多少のアドバンテージになりますし、鉄道好きな人にとっては鉄道会社に所属しておくことで得すること(自社線割引制度など)もあると思います。

【転職プランB】違う形で鉄道と関われる仕事に転職

鉄道会社勤務以外で、鉄道とかかわる仕事は案外多いです。例えば、以下の4つ。

  • 旅行代理店
  • 鉄道模型関係(メーカー・販売)
  • 鉄道博物館の職員
  • 鉄道関係の書籍を出すことが多い出版社

旅行代理店の中には、JRの切符を販売しているところもあります。それに、旅行には鉄道が必要不可欠だから旅行プランを立てる仕事をするときには、鉄道の知識がたくさん必要です。また、職種によっては旅行に同行することもあるから、仕事で鉄道に乗れます。

また、鉄道模型を作る仕事や売る仕事でも鉄道に関われます。

鉄道に乗るというよりも、そのデザイン・造形が好きとか、鉄道という乗り物全体が好きという方にはピッタリではないでしょうか?趣味でジオラマを作る人は、販売店でその能力を活かせますしね。

また、最近は鉄道博物館が結構たくさんあります。大きなものから小さなものまで、日本全国の鉄道博物館の数は実はかなり多いです。一度調べてみるとわかりますが、「こんなにあるの?」と驚かされます。

保管・紹介するという形で鉄道に関わるのも、面白いと思いますよ。

さらに、出版社というのも面白いんじゃないでしょうか? 鉄道関係の書籍を多数出版している会社を狙えば、取材という形で鉄道や鉄道会社に深く関わることができるようになります。

今よりも純粋な気持ちを持って、鉄道関係の仕事ができると思えば、これ以上楽しいことはないんじゃないでしょうか。しかも、自分が手がけた本がたくさんの人の手に渡り、同じ鉄道好きの心を潤すというロマン!

鉄道会社以外にも、鉄道の夢とロマンを追える転職先はたくさんありそうですね。

【転職プランC】鉄道とは無関係の仕事に転職

鉄道が好きで鉄道会社に入社した人が多いと思いますが、鉄道が本当に大好きなんだったら、一度仕事としては距離を置くことも大切だと思いますよ。

好きなことを仕事にすると、「業界の体質が」「給料が」といった理由で、素直に楽しめなくなることがあります。

今まで鉄道というものを楽しめていたのは、余計なものが絡まず純粋に好きだったからじゃないでしょうか。

しかし、今はどうだ? 仕事にすることで余計なものが絡みまくっていて、素直に鉄道を愛しにくくなってはいませんか? もし、「そうかもしれない」と思うのなら一度仕事としては鉄道から離れてみるのがいいかもしれません。

鉄道関連のことは、趣味として楽しめばいい。

そのための時間とお金を得るため、とにかくホワイト企業を狙って転職する。

ホワイト企業に転職後、趣味としてたくさん鉄道に乗ったり、鉄道を撮ったり、ジオラマを作ったりすればいいんです。

そう考えると、仕事の選択肢は無限大。理想の給料や休日数、残業の有無など、こだわりの条件を整理しつつ、自分に合った仕事をじっくり探していきましょう!