工場や倉庫など「職場作り」にかかわる生産管理は、「天職」という人もいれば「辛い」という人も大勢います。その両極端になりがちな、特殊な仕事です。

ただ、仕事は特殊でも、その業務経験は幅広く活かすことができます。生産管理を辞めたいと思い始めたら、自分にはどんな仕事ができるのかを考えてみてほしいんです。意外と、自分が思っている以上に有利になる転職先があります。

生産管理から転職するときの、有利になる考え方とアピールしたい経験…! これを読めば生産管理の転職事情がだいたいわかる? ネットを駆使して調べた結果をお伝えしましょう。

生産管理はキャリアアップしやすいが…

生産管理は、開発から流通までものづくりの全過程にかかわる仕事です。企業でキャリアアップするための条件というか出世のための鍵というのは、「社内のあらゆる業務にかかわること」と言われることがあります。生産管理の仕事は、まさにそう! 社内のあらゆる業務にかかわりまくっているんです。

メーカーだと、生産管理は出世コースなんですよねえ。

経営者的には、未来の工場長・役員幹部候補を育てるため生産管理を採用するということもあります。

仕事内容に不満がなく、会社がブラックではない限り一生働ける仕事とも言えるかもしれませんね。一度仕事を覚えると活躍し続けることができるというのは魅力的ですが、逆に「仕事内容に不満がある人」「向いてない人」「会社がブラックで嫌だという人」は辛い仕事だと思います。

また、キャリアアップしやすいと言っても転職を通じて上のキャリアに…というのはあまり望めません。生産管理はキャリアアップしやすい分、社内人事で出世させるのが基本です。生産管理自体も、新卒採用がほとんどですよね。

だから、転職するときは「違う会社の生産管理に転職」というのもなかなか厳しいです。

将来の工場長・幹部候補を育てるという意図があるから、そりゃあ新卒から取ったり社内人事で出世させたりするのは当然。

生産管理から転職するなら、転職先は違う仕事にしよう!

生産管理は転職に有利。特にどんなところ?

生産管理の仕事は、実は転職に有利です。製造業・メーカーに転職する場合はもちろんですが、それ以外の業界でも使えるような業務経験を生産管理は積んでいます。

経営・開発・量産・販売のすべてを経験しているということと、「人や工程を管理する仕事」ということからさまざまな転職先が考えられる!

普通、これだけたくさんの現場を知る人はなかなかいませんからねえ。広い視野を持って人と工程を管理するという経験も、普通はなかなか得られるものではありません。管理系の仕事の中でも特に高度な経験を持っていると言っていいでしょう。

生産管理から転職するとき、あらゆるところに有利ですが、特に有利なのが――。

開発部門と販売部門。

開発部門の中に、「どのようにして量産するか」という量産体制を考える仕事があるんです。これまで開発しかしていない人には、量産化に冠する計画を練るのが苦手。通常、試作品を作ってから量産化までには結構時間がかかります。

生産管理経験者はここをスピーディにこなせるため、かなり重宝されるんです。

開発の仕事も覚えてしまったら、その開発部門の中で唯一無二の存在になれるのではないでしょうか。

また、販売部門にも生産管理経験者は有利。

生産管理の仕事は開発から流通・販売のことまでを考えて工場全体をつくることだから、その経験を存分に活かせると思います。販売担当にとって大事なのは、全体を見通した上での販売量の目測です。この目測というのは、熟練しないと誤ってしまうものなんですよねえ。

ただ、生産管理経験者は「全体を見通す力」があります。だって、これまでの仕事でそれを経験してきたから。それを用いて販売量の目測を行い、工場の稼動を健全化し、過不足の無い販売計画を立てられるようになります。

販売部門にとって、こういう人材はとても貴重。

生産管理経験を存分にアピールすることで、販売部門に転職することも十分に可能ですよ。

WEBディレクターなんか向いていると思う

メーカー・製造業の仕事ばかりを紹介してきましたが、実は生産管理から転職するときに有利なのは製造業だけではないんです。生産管理というのは管理業務の中でも特に高度な経験を積んでいると語りましたが、その経験を総合的にアピールすることで、さまざまな転職先を候補に入れられるようになります。

たとえば…WEBディレクターなんか、向いてるのでは?

WEBディレクターの仕事というのは、制作工程全体を見渡して人と工程・スケジュールを管理することです。プロジェクトメンバーを選ぶところから、コンテンツの品質を管理するところまでをディレクターが管理しています。

生産管理の仕事と、似ているんですよ。

業界が異なるためWEBの知識を学ぶことは必要になりますが、ディレクターとして働きながら学べる会社も案外あるんです。WEBという業界自体がまだまだ新しいもので、「経験者は少ない」というスタンスで人材募集をするところが多いんだと思います。

WEB経験は無いけど管理業務の経験がある人、または管理業務の経験が無いけどWEBの経験がある人のどちらかなら十分面接を戦えるんです。

どちらも無い人の何倍も、あなたは有利なんだ!

合う職種選びも大事だけど、合う職場選びがもっと大事

生産管理の仕事のストレスになる「忙しさ」「クレーム」「人間関係」などの要素をなるべく取り除くために、職場選びがめちゃくちゃ大事なんです。正直、管理業務の経験を活かすのならその三つはある程度はついて回ります。販売部門や開発部門に転職するなら話は違うかもしれませんけどね。

職種で解消できる悩みもあるけど、できないものもあるわけです。

それをなるべく解消するために、転職エージェントを使って自分にとってホワイトな職場を選びましょう。

管理系の仕事の忙しさというのは、会社によってかなりまちまちです。WEBの場合下請け的な受注業務をメインにしている会社は馬鹿みたいに忙しいところが多いですが、自社サイトの企画・制作・運営を行うWEB事業者は程ほどな忙しさと言えます。

WEBは若い経営者も多く、最近の「残業はしない流れ」を汲んでいるところも多いですから、残業ほぼ無しという求人も見つかるでしょう。

転職エージェントに「この会社は自社サイトの企画から運営を行う会社ですか?」と質問すればOK。

気になるところを質問しまくることで、自分が望む求人が見つかるのがエージェントの魅力なんです。

また、WEBなどのみ経験業界に転職するときのアドバイスも貰えますからねえ。それに、僕が紹介した三つの転職先以外にも候補を出してくれると思います。視野が広くなるし、アドバイスも貰えるし、ホワイト求人が探しやすいし…。

生産管理を辞めたいなら、使うべきです。

人に頼られる管理者だからこそ、人を頼って転職しよう!