鉄道会社に勤める多くの人の憧れの的、運転士・車掌。だけど、憧れられる職種には「辞めたい」とひそかに考えている人が割といるのが常というものではないでしょうか。自身の憧れを叶えた後、現実を見て「ダメだ」と感じることは多いと思います。

鉄道好きには見るのが好きな人もいれば乗るのが好きな人もいるけれど、乗るのが好きな人がどちらかと言えば多数派。乗るのが好きという想いの行き着く先が「車掌になりたい」「運転してみたい」ということ。

その願望を叶えた人たちが鉄道乗務員から転職を考えるときはどういうタイミングか、そして不満を解消できる転職先にはどのようなものがあるのか? 一緒に見ていきましょう。

運転士・車掌は労働時間が驚くほどに不規則

運転士・車掌を辞めたいと言っている人の多くが退職理由に挙げるのが、労働時間の不規則さです。鉄道は運行時間が長いし、様々な便が運行しています。その都合上、どうしても勤務形態はシフト制になり、労働時間が不規則になってしまうんですよねえ。

食事を摂る時間が毎日異なっていて、行きたい時にトイレに行くこともできない。一度走り出してしまえば、交代するまでノンストップですからね。

日によって乗る便も微妙に変わるでしょうし、そうなると本当に食事の時間も休憩の時間もバラバラになってしまいます。生活も自然と不規則になるから、体力的にかなりキツイでしょう。

特に! ダイヤが著しく乱れたときなんかは睡眠時間がほとんど無い! その翌朝ラッシュ乗務ということもあり、寝不足による安全性の欠如なんて考えられていないんじゃないか。会社は黙認するし、なんだかもうわからないし、辞めたいなあというパターンもあるみたいですよ。

運転士だけでなく、車掌を含んだ乗務員全体の問題になっています。

運転士、繊細な仕事なのに…

「後ろから写真・動画を撮る人、やめてくれ!」

撮りたい気持ちは、わかりますけどね。確かに、運転席は客室から丸見えだし、鉄道好きなら思わず撮りたくはなります。しかし、運転士からすると「気が散る!」「有名人じゃないんだから、撮るな!」と言いたくなるようです。

第一、知らない人に撮られること自体よく思わないでしょう。

有名人じゃあないのに、有名税を払わされているようで、見世物にされているようで、たまらないから転職したいという人も多いです。

責任ある仕事だからこそ…

責任ある仕事だからこそ、常に100点満点の仕事が求められますよね。「ついうっかりしてました」なんて許されないし、運転士は緊張の連続だと思います。そういう仕事だからか、失敗すると人格否定されることも多いようです。

その後、対策文と始末書を書かされるわけですが、誤字脱字を指摘されるため一度で受け取ってもらえることは少ない様子。何時間も対策文と始末書を書き続ける地獄が待っているようです。そんなことをしていると、本来の仕事にも支障が出ますよね。

責任ある仕事とはいえ、なんだか古いやり方のように感じられます。

辞めたいと思っても、無理はないですよねえ。

鉄道乗務員から転職! 転職先に求める条件は?

  • 人から撮られたりしないこと
  • 規則的な労働時間
  • 古いやり方・社風からの脱却
  • 責任が重くない仕事、または責任と給料のバランスが良い仕事

運転士・車掌を辞めたい理由を見てみると、転職先に求める条件は以上の四つになりそうですね。特に規則的な労働時間という点、責任に関する点は重要! 人から撮られる撮られないに関しては、人から撮られるリスクがある仕事が少数派だからそれほど気にする必要はないでしょう。

強いて言えば、観光地で接客業をしなければいいという話だと思います。

とりあえず問題なのは労働時間と責任。

この点に関して重点的に、転職先を考えてみましょう。

労働時間が規則的な仕事と、不規則な仕事の違い

シフト制が導入されているかどうかが、その違いです。

じゃあ、シフト制を導入する仕事というのはどういう仕事か? 8時間労働だけではまかなえないほど、職場が開かれている時間が長い仕事です。サービス業などに多いですね。たとえば、営業時間が9時から18時というのならシフト制を導入する必要はないでしょう。

問題なのは営業時間が8時から20時とか、長いものです。

鉄道会社以外で例を挙げるとしたら、「飲食店」「介護施設」「販売・サービス業のほとんど」になるんじゃないでしょうか。最近、販売業やサービス業はほとんどの店が長時間営業していて、2交代以上のシフト制を採用しています。

営業時間が10時間程度なら、残業してもらってシフト制を避けているところもありますけどね。

そういう職場探しは難しいです。

ということは? 規則的な労働時間を重視したいなら、飲食・販売・各種サービス業は避けたほうがいいということになりますね。

責任に関しては簡単で、難しい

運転士と同様の責任が求められる仕事のほうが、珍しいです。医療現場など「命」を扱う仕事や、人々のライフラインにかかわる仕事くらいのものですからねえ。鉄道会社に関しては、後者「ライフライン」に入るでしょう。中でも運転士というのは直接そこにかかわる仕事だから、責任が重くなりがちなんです。

じゃあ、運転士ほどの責任が求められる仕事が少ないなら、簡単に解決できる問題なのか?

それは少し違います。

「この仕事が特別責任が重い」と言える仕事は、先ほど挙げた二パターンくらいです。そのほかの仕事はというと、「会社によりけり」ということになるんですよ。だから、「この仕事が特別責任が軽いよ」ということはなかなか言えません。

若干の違いは、ありますけどね。

たとえば、営業職と事務職なら事務職のほうが責任が軽いです。営業職は、会社の利益を直接担う部分ですからね。

ただし、事務職より営業職のほうが給料が高くなることがほとんどです。責任と給料とのバランスを考えると、両者は互角程度だと僕は思います。

だとしたら、転職先選びは「仕事」よりも「職場」が重要ということになりますよね。

仕事選びはどうする? 職場選びの方法は?

職場選びが重要というのは、責任と給料に関する問題以外にも言えます。「古臭いやり方・社風から脱却する」という条件についても、職場選びが重要ですからね。ただ、仕事選びはどうするんだという話になるし、職場選びに関しても方法がよくわからないという人が多いと思います。

まず、仕事選びから説明しましょう。

先ほど「飲食・接客・サービス業」が候補から外れましたね。ただ、消去法を取るには業種の数というのはあまりに多いです。IT・製造・情報通信などなど、多岐にわたる業種があります。そこからひとつを選ぶのは難しい…。

よし、この際「興味が持てそうかどうか」で決めちゃいましょう!

とりあえず、興味が持てそうな業種を探してみてください。

次は仕事を絞り込むわけですが、ここで責任と給料のバランスが出てきます。事務職のように責任が軽く給料もあまり高いとは言えない仕事を取るか、営業職のようにそれなりに責任は求められるけどそれに見合う仕事を取るか…。

転職先に選ぶべき仕事は、自ずと絞り込むことができます。

あとは、やはり興味が持てそうかどうかで絞り込むと、転職先が決まるんじゃないでしょうか?


次に職場を選ぶわけですが、これはもう転職エージェントに任せちまおう!

転職エージェントを使えば、あなたが求める条件を可能な限り満たした求人を紹介してもらうことができます。紹介された求人を検討していれば、少なくともその条件から大きく外れることはないから、職場選びを一任したも同然ですね。

また、鉄道会社から転職するとき、他の業種・仕事のことはわからないという人が多いと思います。どんな仕事があるか、どんな業種があるかを知り、転職先の仕事を選ぶときにも転職エージェントはかなり使える! 「こんな仕事がしてみたい」と伝えたら、それに近い仕事を紹介してくれるはずです。

鉄道会社乗務員からの転職を成功させるためには、必須だ!