新卒、社会に出た途端、人間関係は複雑になりますよねえ。

縦横の繋がりに翻弄され、先輩との接し方と上司との接し方を区別しなきゃならなくなり、その区別の方法に悩む。先輩と上司が自分と合わない人だったなら、なおのこと辛いし辞めたいと思うのは無理ありません。

家族・友人というプライベートの人間関係にまで、仕事の悩みは影響を与えますからねえ。

入社1年目、人間関係を理由に辞めたい? 大いに結構! だけど、転職はあくまでも最終手段。まずは転職以外の解決策から考えてみましょう。

同期との人間関係に悩んでいる人へ

同期とうまく付き合えない…仲よくなれないと感じている人は多いと思います。僕も、同期との人間関係の悩みは新卒の頃は結構ありましたよ。仲が悪いわけではなかったんですが、なんだかうまくいかないなあ…と。

同期との人間関係がうまくいかない理由の一つは、同期はライバルだからだと思います。

たとえば、営業職においては「同期=ライバル」という構図がわかりやすいですよね。営業は成績が良い人間が重宝され、その地位を上げていきます。同期よりも高い成績を残したいという一心から、同期を敬遠するなどしてギクシャクすることが多いです。

また、「同期だから」と遠慮が無さすぎる人も大勢いますよねえ。職場内において一番近い存在ということで気が緩み、なんだか無遠慮にズケズケと相手の心の玄関に土足で踏み込んでしまう。

無遠慮だから頼まれごとが多くなるというのも、ありますよねえ。

お互いが助け合うギブアンドテイクならいいけど、頼ることが出来ない性格の人だと頼られるばかりのギブアンドギブになります。「今度奢れよ」と言えたら、まだいいんですけどね。

他には…単純にノリが合わないというのも同期とうまくいかない理由に挙げられます。

僕が思うに、同期とうまくやっていくには「ライバル」ということをこちらも事実として受け止め、頼られたら「お前は俺に貸しを作ったんだぞ」ということを暗に伝えるほかありません。

「今度奢れよ」が言える関係を目指そう。

ただ、ノリが合わない人とは…しょうがないとあきらめた方が気が楽です。

先輩・上司との人間関係に悩んでいる人へ

何を話せばいいのか… 普段の会話に困る

僕なんてもう、「何を話せばいいの?」と、最初から躓いていましたから。教育係として先輩が付いてくれるけど、会話が思い浮かばず仕事の話以外は無言になってしまうというね。子供みたいな愛嬌のある同期がいて、そいつは何もしなくても可愛がられていましたが…。

あれが幼児図式か! と思いました。「子どもぽい人に無意識に惹き付けられ、かまいたくなる」という心理現象、恐ろしい。

逆に、「何を話せばいいのだろう」「先輩だしな、下手な話をしたらだめだよな」と考え込んでしまうような性格の人は、先輩との人間関係を円滑に進めるのがハナから難しいんでしょうね。

だったら、会話パターンをいくつか考えとかないと!

新卒入社1年目、先輩との会話に困ったらこれを聞きましょう。

  • 入社何年なんですか?
  • 仕事でわからないことがあるんですが、いいですか?
  • 僕覚えが遅くて…どうやったら早く先輩みたいな仕事が出来るようになるんでしょうか
  • この仕事、特に忙しい時期とかあるんです?

「なんだ、仕事の話題ばかりじゃないか」と思うかもしれませんが、先輩や上司との話は仕事の話題が一番良いんです。特に、入社1年目なんてまだまだ浅い関係だから、プライベートのことを聞くのは踏み込みすぎだし、こちらのプライベートを話しても興味を持ってもらえません。

仕事のことを色々聞いてくる後輩は、先輩にとっては可愛がりたいものです。先輩面できますからね。上司にも同じことが言えます。

あまり質問しない人は、先輩や上司との人間関係がうまくいかないと僕は思います。どんどん聞け、どんどんと。

指導内容の違いによる板挟み

新卒入社した新人の多くが、先輩社員や上司によって指導内容や方法が異なるということに悩んでいるでしょう。

どちらの方法をとっても結果が同じであれば業務的には問題ありませんが、先輩の方法をとれば上司を蔑ろにしていると思われてしまい、逆もまた然り…。

こちらを立てれば、あちらが立たず困惑する人が多いです。

同じ仕事でも人が違えばやり方が違うのは当たり前ですよね。

同じ先輩や上司にずっと指導してもらう職場ならいいですが、教育係りの上司や先輩が他の仕事をしなければならないとき、他の先輩・上司に指導を請うことになってしまう。

そのため、こういった指導内容の不一致が起こるんですよね。

ただ、僕は色々な仕事の方法・プロセスを知ることはチャンスだと思っています。新人のうちから「自分のやり方」を見つけるチャンスなんです!

上司のやり方が自分に合わなければ、思うように仕事ができません。そこに他の方法を提示してくれる先輩や別の上司が現れると、自分に合ったやり方を複数のモデルから選ぶことができます。そして、色々な人のやり方を知ることで、自分に合った仕事のやりかたは何かを考えることができるんです。

自分で考えた、自分で選んだ、自分に合ったやり方であれば、上司も先輩も悪くは思いません。

人に教えてもらったことをそのまま受け取るのでなく、取捨選択をして自分で考えることが大事ですよ。

放ったらかし教育による人間関係の悪化

新人に対して何も教えない上司、どこの会社にもいますよね。ここ数年、年配の人のこういう声を耳にします。

「最近の新人はかわいげがない」「礼儀をしらない」「覇気がなくてつまらん」「教える気しないね」という声が、どこからか木霊している…。

近年は若者が現実を悟りすぎて達観している人が多く、「かわいげがない」「覇気がない」というのはわからなくはありません。僕も可愛げがありませんし、人生において仕事を重視していないので覇気もないでしょう。

ただ、だからと言って教育しないとか、放ったらかしにするとか…。

そんなんじゃ、人間関係が円滑に進むわけがありませんよね。放ったらかしにされると上司への印象が悪くなり、上司は新人に興味がなくコミュニケーションをする気すら無い。

だから上司との人間関係がどんどん悪くなってしまい、辞めていく新人が多いんです。

これは、今上司の座についている世代の人の多くは「放ったらかし教育」を受けてきたというところに理由があると僕は思っています。

昔は「即戦力」が合言葉で、時間をかけて教育するということをしませんでした。

だから、上司に放ったらかしにされたとしても、冷たくあしらわれたとしてもそれが当然だったんです。当然だから、へこたれることはない。

退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ! の精神です。

そうやって育てられてきた社会人が上司になり、「自分のときはそうだったから」と、かつて自分が受けた教育を新人にもします。

その教育が今の若者にうまく当てはまらないために、「最近の新人は…」とやる気を無くすというわけです。

こういう上司に対して、僕たちが何をどう語りかけたところで無駄でしょう。

彼らは自分が受けた教育が正しく、今の若者が悪いのだと僕たち若者のせいにしているんですから。だから、そういう教育方針なんだなと諦めるしかありません。

諦めて迎合するか、辞めるかの二択ですね。

距離感が掴めない

上司が突き放してくるタイプであっても、逆に飲み会を多くして距離感が近めの人でも、どう接して良いものか悩みますよね。

ビジネスライクに接しすぎて良いものか、もう少し砕けたほうが良いのか…。

接し方は、人によってある程度変える必要があります。

突き放してくるタイプなら、それに迎合してビジネスライクに接しましょう。とことんまで事務的な対応しかせず、遠い距離感で接するんです。

その上で報告・連絡・相談をしっかりして、上司の話をしっかり聞いていれば、放ったらかし教育の上司の場合を除き、人間関係がこじれることはないでしょう。

距離感が近い人の場合、これが逆に難しいんですよねえ。

事務的すぎると「つまらない」と言われ、こじれてしまいます。馴れ馴れしく接すると、接し方を少しでも間違えると「生意気だ」と思われかねません。こういう人との距離感が、一番掴みづらいんですよ…。

僕は、距離感が近い人には馴れ馴れしくならない程度にラフに接することを心がけています。

馴れ馴れしい接し方と、ラフな接し方は違うんですよ。

極端な例を出すと、「楽にしていいぞ」と言われてタメ口で話すのは馴れ馴れしいですよね。

言葉遣いは丁寧語くらいに留めておいて、その上で発言内容が砕けているのはラフな感じがしませんか? 感覚的ですけど、この馴れ馴れしいとラフの境界線を見分けることが大事なんです。

その境界線を見つければ、どんな上司ともある程度円滑な人間関係が築けるでしょう。

ただ、あまりに上司の人格に問題がある場合は除いて、ね。

人間関係を修復するには? また、転職先で円滑な人間関係を築くには?

出勤した時、同期・先輩・上司・他部署の人間とにかかわらず、大きな声で挨拶をしましょう。退勤時も、大きな声で元気よく挨拶をしよう。

人間は、気持ちいい挨拶をされると決して悪い気はしません。逆に挨拶が元気ないと、なんだか少し嫌な感じになります。

人間は案外単純なものです。

また、会話が円滑に進まない人は「会話に困ったときの話題」を知っておきましょう。

『たちつてと、なかにはいれ』

  • た…食べ物の話題
  • ち…地域、地元の話題
  • つ…通勤の話題
  • て…天気の話題
  • と…富、景気の話題
  • な…名前の話題
  • か…体の話題(下ネタにならないように注意)
  • に…ニュースの話題
  • は…流行りの話題
  • い…異性の話題
  • れ…レジャー、趣味の話題

当たり障りなく、会話を弾ませるためのテクニック。新卒1年目の間なら、このテクニックを使って関係を良くすることが可能です。あまり使いすぎるとネタが無くなりますが、これらはきっかけに過ぎません。

会話というのは、一度弾む仲になることが出来ればコロコロと転がっていくものですからねえ。

ただ、普通に「今日はいい天気ですねえ」と話すだけじゃダメ。

「今日はいい天気ですね」と言えば、相手は大抵「そうですね」と答えます。その後、こちらから「週末までいい天気が続くらしいですよ。週末どこか行かれるんですか?」と続けると、会話が天気から週末レジャーの話になるわけです。

人間関係修復は、元気良い挨拶による「好印象付け」と、「円滑な会話」によって成し得るもの。

だけど、無理だったなら転職するしかありません。念のため、転職活動をスムーズに進められるよう、転職エージェントに登録するだけでもしておいた方がいいでしょう。