キュィィィンというドリルの音が鳴り響く、どことなく殺伐とした印象のある歯医者さん。その中に優しい微笑をたたえる歯科助手には、癒されているという人が多いと思います。まあ、マスクしているから、微笑をたたえているかはわかりませんけどね。
ただ、歯科助手からすると、大変なことがたくさんあると思うんです。
というわけで、今回は歯科助手の悩みに切り込みつつ、歯科助手を辞めたい人が良い転職先を見つけるための考え方や立ち回り方を転職経験者の目線で語りたいと思います。
歯科助手を辞めたくなる理由は?
SNSなどで調べてみると、特に多かった悩みは以下の4つでした。
- 未経験OK! だけど知識は求められてしまう
- 人数少ない、忙しい!
- 人間関係が辛い
- 実は腰痛が職業病?
歯科助手の仕事は資格が必要ありません。歯科助手を育成する専門学校はありますが、別に行ってなくてもなれるわけです。だから、求人を見てみると「未経験OK」という文言を見ることが多いんですよね。
ただ、歯科助手は資格不要の未経験カモンな仕事なのにも関わらず、専門知識が求められます。歯科に関する知識がないと助手は務まりませんからね。
しっかり教えてくれればいいんですが、その余裕が無い歯科が多いのが問題なんです。「あれ取ってきて」と何を言っているのかわからない指示をされ、わからないでいると怒られるという理不尽が日常!
教える余裕が無いというのは、人数が少ないからというところに理由があります。
歯科は個人開業をした小さなところがほとんどです。歯医者はコンビニの数よりも多いと言われているくらいニョキニョキ乱立していますからねえ。歯科助手の人出が分散するし、小さなところだと大勢雇う余裕もなく、結果、人手不足になります。
だから、未経験に教えている余裕が無い。だけど、人材は欲しいから未経験OKとしてしまうという…なんだかなあな状態なわけです。
また、少人数とはいえ人間関係に悩まされる人も多いようですね。
歯科助手は女性がほとんどで、女性同士特有のトラブルが多いという話を聞きます。それに、歯科医師との間でもトラブルが発生したり、なんだか相性が会わなかったりという悩みもあるでしょう。
「助手」という位置づけにある仕事だから、特に歯科医との人間関係がうまくいかないと、仕事を続けるには致命傷になっちゃいますね。
最後の「腰痛」というのは、意外でした。意外だったけど、考えてみれば確かに「腰をかがめる体勢」になることが多いですよね。唾液を吸引するときとか、地味に前かがみで辛そうです。
治療が長引けば、その分前かがみになる時間も長引き、腰痛を患ってしまうのは当然かもしれません。
転職先選びをするときは、気を付けないといけないところになりそうです。
職場を変えれば済むという問題ではない
歯科助手の悩みを見ていると、職場を変えて歯科助手の仕事を続けるという選択肢は無いと感じます。人数が少ないというのも、人間関係の悩みも、腰痛も歯科助手を続けているとどうしようもなくふりかかってくる問題です。
これをどうにかしたいといったら、それはもう歯科助手から転職するしかありません!
職場だけではなく、仕事自体を変えましょう。
歯科助手の経験を活かせる転職先ってある?
歯科助手は特殊な仕事ですよね。こういう特殊な仕事は、経験をそっくりそのままダイレクトに活かせる転職先が少ないから、転職は難しいんじゃないかと言われています。
でも、歯科助手としての経験を間接的に活かせる転職先はあります。
歯科助手に求められる「必要なことを先回りして準備しておく段取りの良さ」「人と連携して動けること」などは、様々な仕事で活用できると思いませんか?
世の中には、誰かのサポートをする仕事がたくさんあります。
たとえば、営業事務。営業事務は、営業職をサポートする助手です。営業職と連携して動き、時には先回りして書類の準備をすることも必要になってきます。
そういうとき、歯科助手経験があると、経験がない人よりも確実に早く動けると思うんですよ。そこを上手にアピールしたら、営業事務をはじめとする「サポート系の仕事」に転職できると思います。
他には、医療事務も転職先として候補に入るでしょう。
事務関係以外だと、ホテルのスタッフもサポート力が必要とされる場面が多く、経験を活かすのならオススメです。サービス業全般、いいかもしれませんね。
などなど、「サポートをする仕事」という方向なら、歯科助手の経験をしっかり使えるからそういう方向性で転職先を考えていけば、歯科助手から転職する道はたくさんあると思います。
腰痛に悩んでいる歯科助手におすすめの転職先は…
現在腰痛を抱えて辛い思いをしている歯科助手にオススメなのが営業職です。
腰痛というのは「座りっぱなし」「立ちっぱなし」「キツイ体勢をする」という三つのうちどれかによって悪化してしまいます。
そうなると、営業職が一番腰には楽なんです。
営業職はオフィスで座って仕事をすることもありますし、外回りをして適度に歩き回ります。「立ったまま歩かない」ということもなく、「座ったまま」ということもなく、一番健康的で人間の体に無理のない仕事なんです。
もちろん、忙しすぎる職場だと体力的に無理をさせてしまいますけどね。
ただ、「営業職なんて、歯科助手からなれるの?」という不安があると思います。
実際求人を探してみるとわかることですが、営業職ほど未経験OKな求人が多い仕事もなかなかありません。会社としては、とにかく戦力がたくさんほしいわけです。営業職というのは、少数精鋭よりも多数の力で挑む仕事と言えます。
未経験OKが多いし、仕事内容も「知識より慣れ」が肝心だから、歯科助手からでも転職できます。転職後、自らの営業スキルを磨く努力をしていけば、まったく問題ありません。
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
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