脱サラ農業、20代~30代の人に人気ですよね。

同時に田舎暮らしも脚光を浴びていて、今や田舎でのスローライフを望むサラリーマンの数はとても多いことでしょう。

「オラこんな村嫌だと」我先に都会を目指した時代は過ぎ、今では都会民が田舎を目指す時代…世はまさに、大農業時代!

それは言いすぎですが、確かに農業は僕たちサラリーマンにとって魅力的です。

ただ、僕には実家が農家の友人がいるので農業の厳しさも知っています。

今すぐ仕事を辞めたい、そして農業を始めたいという意欲は大事ですが、後先考えずに行動したら失敗します。準備が必要です。

脱サラして農業を始めるのに必要なもの

農業を始めるにあたって必要になるのは、なんだと思いますか?

農業に関する知識? 確かに大事だ。先立つ物…お金? 確かにお金が無ければ何もできない。でも、それらよりもっと大事なものがあるんです。

農家との繋がり。

平たく言えばコネですね。新しく農業を始めるなら、農家とのコネは最も重要だと友人は語っていました。

農家に必要な畑や道具、機材などは知り合いの農家から安く借りることができます。田舎なら、空き家だって農家の紹介で安く借りられることもあるんです。

そして、農業の知識も知り合いの農家たちから得られます。

今まで育てたことの無い物を育てるときなんか、みんなで助け合いをするんですよ。

だから、農家とのコネが何より重要なんです。

ここまで語ってきて、少し違和感を覚えた人もいるんじゃないでしょうか。「自分で農業を開業する前提で話をしている」んです。

農家に雇って貰うということは、全く考えずに語っていますよね。自分でゼロから始めることを前提としているんですが、その理由は何だと思います?

農家に、雇ってもらえると、思わないほうがいい。

農家はパートやアルバイトを雇うことがありますが、雇うのは地元の住民だけです。しかも、その農家の主人が信頼している人しか、雇いません。

農業は、収入が得られるまでのフローがとても長いんです。そして、不確定要素が多すぎる。

今育てている野菜がしっかり美味しく育って、出荷できる状態にならないといけない。

そして、出荷して初めてお金になる。

野菜が育つまで何ヶ月かかかるし、少し油断するとその数ヶ月の努力がパーになることもあるんです。

そんな不安定な仕事を、信頼できない素人には任せられませんよね。ポッと出てきただけの脱サラ男に鍬は握らせられないし、機械を使わせることもできない。

だから、農家との繋がりを持ってある程度信頼されて、そして開業する。

実家が農家ではないのなら、これが仕事を辞めて農業をする人の大前提となるんです。

何よりまず必要なのは、農家とのコネと信頼!! それを勝ち得て初めて、農業はスタートします。

あてが無い、という人は

資金のあてもないし、場所のあてもない、さらには農家とのコネもない。

そんな人にオススメなのが、農業との繋がりがある仕事に転職することです。

農業との繋がりがある仕事に転職することで資金を作りながら、農家との繋がりを作ることができます。さらに、農業の知識も勉強できるんです。

「おお、そんな仕事があるのか!」それが、めちゃくちゃあります。

  • JA職員
  • 農産物小売店
  • 農業機械メーカー
  • 肥料メーカー
  • 農薬メーカー
  • 農業機械修理工
  • のうさい(共済)

こういう職場は農業学校出身じゃないと厳しいのではないかという疑問があるかもしれませんが、農業学校以外でも普通に就職できます。

僕の知り合いで文系大学からJAを受けた人がいますが、就職活動で一番最初に内定を貰った先がJAでしたよ。

一口に「JA」や「農業機械メーカー」などと言っても、その中にいろんな職種があります。

それぞれ自分が興味ある分野の職場にどんな仕事があるのかを調べ、自分の経験と知識が活かせそうな職種への転職をしてみると良いのではないでしょうか。

ただ、やはり農業に関する知識や経験のある人が有利なのは確かです。

JAなら営農という分野の仕事があって実際に農業を営むこともありますが、こういうところに配属されるのは知識がある人。農家との繋がりを深く持とうと思えば、どうしても知識を持つ人が有利になります。

それなら、転職する前に少しでも勉強しておくというのもアリです。

そうでなくて本当に脱サラして農業関連の仕事に就きたいなら、メーカーや小売店あたりを狙うと良いでしょう。

メーカーや小売店なら勉強しながら仕事をして農家との繋がりを持つこともできるので、知識や経験が無い人にはオススメです。

求人探しは転職エージェントを使えばスムーズに進めることができるはずです。

農業関連の仕事への転職活動と並行して農業研修を受けるのがオススメ

今や脱サラ農業が人気ということもあってか、あらゆる場所で、あらゆる団体が農業研修を行っています。

たとえば新規就農相談センター(全国農業会議所)です。

短期農業体験、中期農業研修、農業実践コースなど様々なコースを設けて研修を行っています。

また、農業大学が研修を行っていることも多いです。

農業大学の研修だったら学生しか受けられないのではないかと思われるでしょうが、サラリーマン向けの研修もあります。近場の農業大学の研修を自分が受けることができるかどうかは、問い合わせてみると良いでしょう。

この他にも、地域によって新規就農支援を行っているところがありますよ。

東京なら先ほど紹介した全国農業会議所の「新規就農相談センター」がありますし、飛んで兵庫県では「ひょうご就農支援センター」の活動が盛んなようです。

今住んでいる地域で探すも良いでしょうし、期間が数年単位という研修を受けたいなら自分が農業を営みたい地域で探すも良いでしょう。

農業をする前に農業関係の仕事に転職をするか、それともサラリーマンを続けながら研修を受けるのかは自分に合うほうを選びましょう。

いずれにしても、早い段階で転職活動を始めておいてもいいと思います。転職エージェントを使えば、求人も簡単に手に入りますし、わからないことがあればアドバイザーに何でも相談できるので、上手に活用していきましょう。

どちらでも遠回りかもしれませんが、農業を始めるのに近道はありません。

遠回りをしても、数年かかってでも「農業を始める」という意欲が失われないという確証。そして、数年かかっても良いという覚悟が必要です。