仕事を辞めたいという人に理由はなんですかと尋ねたら、大抵の人は一言で理由を説明します。ただ、中には「なんとなく辞めたい」「理由がない」という人もいますよね。

なんとなく辞めたいと言うと「甘え」だとか「理由も無しに」だとか言う人が多いですが…

でも、実は「危険信号」の場合もあるんです!!

今回はその理由と対策を語りたいと思います。

「なんとなく辞めたい」は心のSOSかもしれない

今までの人生で理由もなく「なんとなく」何かを放り投げたくなったことはありませんか? たとえば「なんとなく彼女と別れたい」とか、「なんとなく趣味がつまらなくなった」とか…。

普通は彼女と別れたいときには理由があるものだし、趣味がつまらなくなるのにも理由があるものですよね。「他に好きな人が出来た、他の趣味に興味が移った」という理由や、「嫌なところが目につくようになった」という理由なんかがありがちです。

何かを辞めるときには理由があるのが、正常な状態と言えます。

仮に理由が無かったとしても「もっともらしい理由」を付けて、それに自分を納得させる人が多いです。無意識のうちに理由付けを行って、半ば洗脳のような形で自分自身を辞める方向に説得していくんですよ。

「なんとなく辞めたい」というのは、そういう正当化すらしないということです。

理由もなく何かを辞めたくなるのは、脳や心が「これは続けたらあかん」と判断した場合が多いのではないでしょうか。

本能的な何かが動いていて脳や心が「辞めなさい」という信号を送っているからこそ、理由もなく「なんとなく」辞めたくなるということが成り立つわけです。

恐らく、仕事をなんとなく辞めたいという人は何かにつけて自分を追い込んでしまっているのかもしれません。彼女となんとなく別れたくなるとか、趣味をなんとなく辞めてしまうとか全てにおいて「追い込み」が原因なのかも。

放っておいたら、鬱になる可能性もあります。

鬱の前触れとしてありがちなのが…

鬱の前触れとしてよくあるのが、「なんとなくやる気が出ない」「なんだか趣味に対して興味が失せた」というものです。

特に理由もないし体調が優れないわけでも低気圧でもないのに、何もする気力が無くなってしまうんですよ。

掃除をするのも億劫になったり、料理をすることさえも面倒になる。仕事・私生活の両方で「なんとなくやりたくない」と思っている人は、特に要注意です。

また、鬱はまじめな人ほどなりやすいと言われています。

まじめな人は何かにつけて自分を追い込みがちだからです。

仕事を頑張らないといけない! 部屋を綺麗にしないといけない! 社会人として責任と自覚を持って規律ある毎日を送り、仕事のためには趣味の時間も少し犠牲になるのも仕方がないだろう。

〇〇したいではなくて、〇〇しないといけないという義務感で行動する人は、知らず知らずのうちに自分自身の心を痛めつけています。義務感は「やりたくない気持ち」「他のことをやりたい気持ち」を押しつぶすからです。義務とは、そういうもの。

たとえば「税金を払わないといけない義務」があるわけですが、これは「払いたくない」からと言って拒否できるものではありませんよね。嫌でも払わないといけなくなり、懐は圧迫されていくわけです。それが国民の義務だから。

何かにつけて自分を義務感で突き動かすまじめな人は、心が圧迫されていきます。

だから鬱になりやすいわけです。

言い換えれば「なんとなく仕事を辞めたい」と感じている人は、これまで義務感で自分を突き動かしてきた人ということになります。

無理がたたって、心と脳がSOSを出しているから「特に理由はないけど辞めたい、やる気が出ない、もう無理」となっているんです。

辞めたい理由がなくてもいい。とりあえず転職活動を始めよう

問「仕事を辞めたい理由は?」
答「なんとなく…」

それはヤバイ! 鬱の前触れかもしれないという話をしてきました。それなら具体的にどうしたら今の状況がマシになるのか? 色々方法はあると思います。休職して心の休暇を得るとか、退職してしばらく仕事をせず心を休ませるとか…。

ただ、今スグ退職してしまうとかえって「仕事しないといけない」と義務感発動! 症状悪化ルートをたどる可能性もあります。休職に関しても、同様の可能性があるためリスクがあると思っておいてください。

個人的に一番オススメなのは、転職活動を始めておくこと!

義務感で自分を突き動かしてきた人にとって効果的なのは、今の「仕事を辞めたい」という気持ちをどうにかして昇華してあげることです。それでいて、行動は前向きでなければならない! そうなると、もう転職活動をするしかない。

少なくとも今の仕事に何か大変なところとか、辛い部分があるんだと思います。

真面目だからそれを真正面から受け止めすぎたため、疲れきっているんでしょう。だから理由もぼんやりしていて「なんとなく」なんです。

「理由が判然としないんじゃ転職活動できないんじゃ?」と思うかもしれません。

でも、そんなことはないですよ。

たとえば、辞めたいけど理由がないという状況を作り出したのは「仕事が忙しいからだ」と捉えることができますよね。

心が圧迫されてしまうほどの仕事をしていると考えると、じゃあ残業を減らしたらいいんじゃないかとか、じゃあプレッシャーの少ない仕事を選んだらいいんじゃないかとか、対処法が思いつきます。

また、転職エージェントを使うことで理由をハッキリさせることができます。

転職エージェントのアドバイザーは、「仕事を辞めたい人のカウンセラー」のようなものです。あなたの心の奥底にあるけど見えなくなっている「仕事の不満」を、対話から引き出してくれます。

不満だけじゃなく、あなたが持っているスキル・適性なども掘り起こして前向きな転職活動の指針を立ててくれるんです。だから、「自分だと理由がわからない。なんとなくだと思う」という人でも、ハッキリした目標を立てて転職活動をすることができます。

出来るなら、今後は「〇〇しなきゃ」という仕事じゃなくて「〇〇したい」という仕事に挑戦してみて欲しいです。

そういう仕事に出会たとしたら、「なんとなく辞めたい」とか「なんとなくこれを放り出したい」とか考えなくなると思います。

必要なのは、自分の意思で動いているという実感です!