生命保険の営業と言えば、業界や営業職に詳しくない人でも「過酷そう」「大変そう」というイメージを抱くのではないでしょうか。

それくらい生命保険営業の大変さや辛さというのは広く知れ渡っているわけですが、逆に言えばそれほどまでの仕事だということですよね。

それに、生命保険の営業職って個人事業扱いされるなど色々特殊だし…。

離職率も高く、辞めたいと思う人は多いと思います。そこで、生命保険の営業職を辞めたいなあと思っているあなたに、営業マン仲間として、ちょっとしたアドバイスを送りましょう。

毎年減っている生命保険営業マン

生命保険の営業マンは離職率が高く、大変な仕事であるということが世間一般に知れ渡っています。世間一般のイメージが真実かどうかは生命保険の営業を経験した人にしかわかりませんが、経験者の触れ込みからイメージが定着したため、大方真実でしょう。

そのためか、離職者も多いですが、新しく生命保険会社に入ろうとする人が少なくなってきているようにも感じます。

そこで、一般社団法人生命保険協会のデータを見てみました。

平成20年度以降の登録営業職員の推移を示すデータを見てみると、平成20年度から25年度まではずっと下がり調子なんです。平成20年度時点で登録営業職員数は248,481名いたのですが、平成25年度には228,878名に減少しています。平成26年度には227,724名にまであがったものの、平成27年度には229,668名に減少。

5年間で19,603人も営業職員が減ったと考えると、凄いですよね。

驚くほどに減っている!!

これは離職者が多いことと、新規登録者が減ったということの二つが原因になっていると考えられます。離職者が多いだけでは、これほどまでの落ち込みはないでしょうからね。退職と採用を繰り返しているという話もネットでよく見ます。

僕からしてみれば、「そんなの減って当たり前じゃん」って感じですね。

生命保険の営業を辞めたいと考える人はとても多く、それも当然の話でしょう。日本社会全体で減少傾向があるんだから、無理して続けることも無いんじゃないかなと思います。

ただ、どうしてこれだけ減っているのかがもう少し気になったので、詳しく考えてみました。

生命保険は会社に所属する、という意識が低い

生命保険の営業スタイルというのは、個人事業主の活動スタイルそのものです。

会社でガッチリとマニュアルが決められているわけではなく、個人の資質や個人の考え方・営業方針に任されています。

個人の裁量に委ねられる部分が圧倒的に多いんですよね。そもそも、生命保険の営業職は正社員でありながら個人事業扱いという、微妙な位置づけの仕事です。

だからこそ、そういった属人的なスタイルを取っているわけですよ。

生命保険の営業職の離職率が高いのは、これも関係しているのではないかと僕は思います。通常のサラリーマンは会社に属してその会社の兵士として戦うというスタイルですが、生命保険の営業職は雇われ兵士…。

そう、傭兵なんです。

ゲームや映画だと、傭兵は「金で雇われただけ」「自分のために動く」というイメージでしょうか。

生命保険の営業マンも、同じです。高い成果報酬という金で雇われているだけの傭兵、自分のためだけに働く傭兵。

傭兵だから会社への帰属意識は薄く、辞める際「会社に迷惑がかかる」とか「会社に世話になった」とか、会社本位な理由が生まれにくいんでしょう。辞めたいけど辞めようか悩んでいる人の多くは、恐らく「転職できるか不安」「もう少し頑張れるかもしれない」といった自分自身への不安や期待で悩んでいるのだと思います。

会社に期待してはいけない

生命保険の営業は、傭兵です。

傭兵である限り、雇い主である会社に期待してはいけません。会社は傭兵である営業職が成果を挙げてきたら、それに見合う成果報酬を与えるだけです。

だから、生命保険会社の基本給は低くインセンティブが大きいんですよ。福利厚生が充実している点は、傭兵に対する最低限の温情のようなものだと考えましょう。

生命保険の営業として生き残るには、自分が頑張るしかありません。

自分自身に期待をして自信を持って努力すれば売れっ子営業になるし、そうでない人は売れずに辞めてしまうんです。

「会社が○○してくれない」と思っている人は、生命保険の営業職には向いていないと思います。そういう意識でいる限り、成果を挙げることは難しいでしょう。

生命保険の営業が売れない理由は常に自分の中にあるし、売れる理由も常に自分の中にある。仕事で起こる良いことも悪いことも全部自分のおかげであり、自分のせいなんだ。それでこそ、生命保険の営業として生き残ることのできる人というものです。

「成果を挙げたい」
「出来れば続けたいけど、成果が出ないから辞めたい」

そういう人は、意識を変えてみてください。

自分は傭兵だから、会社には期待せず自信を持って自分で考え努力をする、と。それだけでは売れっ子営業にはなれませんが、それが売れる営業マンになるための第一歩ですよ。

もうダメなら、ダメでいいと思う

ノルマ厳しすぎ! 努力しても成果が出ない! やってられるかクソッタレーーー!

それなら、辞めていいと思います。もうダメだと思ったら、ダメでもいいんです。出来れば続けたいと本心では思っている人は、努力してください。

でも、努力してダメだったり、そもそも続ける気力すら残っていないという人は、転職したほうが幸せになれますよ。

傭兵なんだから、辞めたければ辞めてもいいんです。それは最初に紹介した登録栄業者数の推移も、証明してくれています。

成果次第ではたくさん稼げる、長く働ける仕事ですが、成果が出ない人や生命保険会社の営業職の勤務形態や仕事内容など自体に苦手意識を持っている人などは、長く続けられる仕事ではありませんから。

今辞めてしまって、転職したほうが良いでしょう。

転職先は営業職であれば、それほど苦労することはありません。

ただ、営業職ならどこでもいいというわけではないですからね。

生命保険の営業職でダメだった場合、今度は成果報酬の少ない業界の営業職として働くのがベストだと僕は思います。成果報酬メインという体制自体が、肌に合わない人が多いでしょうから。

そういうわけで、僕はメーカーを一番オススメします。

メーカーの営業職は、決まった顧客を回ることが多いです。特に部品系メーカーは、顧客が固定化されている傾向があります。法人ルート営業がメインで、新規開拓があるにしてもノルマはそんなに無いことが多いです。

そのため、給料も基本給+残業代といった形になります。

だから、生命保険の営業を辞めたいという人には、一番オススメなんです。

大事なのは「傭兵」意識

生命保険の営業を続けるにしても、辞めるにしても、大事なのは自分は傭兵だという意識です。

内部の人間ではなく、外部から金で雇われているという意識。この意識があれば、生命保険の営業として「どうやれば売れるか」を考えるきっかけになる。辞めるときには、辞める決断をするのを手助けしてくれる。

生命保険会社のことなんか、知るか!

僕は僕のために生きるんだ、そういう意識を持ちましょう。