仕事が忙しくて基本給が安いSEにとって、残業代は大きな楽しみですよね。

仕事が忙しい分、残業代だけで月に数万円上乗せされるから仕事もやる気が出るし懐も温かいわけです。忙しいから使う暇もなく、貯まっていくのが楽しみというSEも少なくありません。

ただ!!

残業代が出ない職場もありますよねえ。

僕が思うに、SEの残業代を出さないような職場には未来はありません。

残業代は社員のモチベーション

ネットで色々なSEの話を見ていると、SEの人の多くは「この仕事は特に面白いわけではない」と語ります。激務の割に面白みもそんなにたくさんあるわけではなく、おまけに給料まで安いから残業代が無いとやってられないんだそうです。

もちろんSEの仕事が好きだという人もいますが、給料の低さに関しては不満な様子。

SEにとって仕事のモチベーションは、残業代によって賄われているのが現状です。残業代を支払わないということは、社員のモチベーション管理が全くできていないのと同じと言えます。

そうなるとどうなるか?

最初に、退職者が増えます。「残業代が出ないなんてやってられるか!」と、続々と辞めていくわけです。会社側は人件費を削減したいため、人員補填は最小限にとどめようとしますが、その最小限の人材もまた「残業代が出ないこと」によって辞めていくでしょう。

人手不足が続くため、一人ひとりの負担が増えていきます。仕事量を減らすことも考えなければならないでしょうが、それでも仕事量を減らさない会社が多いのがSE関係の現状です。

そうやって一人ひとりの負担が増え続けると、更に退職者が増えますよね。それに、一人ひとりの残業時間にはどうしても限界というものがあります。人は誰もが一日に24時間しか与えられていないからです。

結果的に会社は回らなくなり、気づいた頃には崩壊寸前…という未来が見えます。

仕事量を減らしたとしても、人員補填とモチベーション管理をしっかりしないと売り上げが減り続けるでしょうから、どのみち未来はありません。残業代を出さないとしている時点で、遅かれ早かれその会社はダメになります。

残業代=モチベーション。

社員のモチベーションは、会社の未来も左右する大切な要素なんです。

そんな大切な要素をないがしろにするような会社の経営者は、考えが甘すぎます。人には気持ちや感情というものがあるのだから、コインを入れたら動く遊園地のパンダじゃないんです。必要最低限のコイン=基本給だけで馬車馬のように働かせる会社は、転職したほうがいいと思いますよ。

残業が多い職場は、残業代を払わないことが多い

転職をするときに一つの目安にして欲しいのが、残業時間です。

残業が多くて残業代が支払われる職場を探す人もいるかもしれませんが、それはとても困難。確かにSEの給料は低く、残業代の恩恵はとても大きなものですが、残業代を払わない職場がどうして残業代を払わないのかを考えてみてください。

「人件費を抑えたいから」

残業時間が長くなると、残業代だけで結構な人件費がかかります。SEはそれが楽しみなんですが、大人数・長時間となると会社の負担はとても大きいです。そこで「残業代を払わない」ということになるんですよ。

だから、残業が多い職場は残業代を払わないことが多いです。

そもそも残業が多い職場は管理が甘いですからね。SEの残業が多くなる原因は、仕様変更の多発と工数見積もりの甘さと、納期が短いプロジェクトを無理に受注することなどです。大抵は仕事を受注する企業側に大きな問題があります。

IT系の会社として、しっかりと成り立っていないわけです。

逆に言うと残業が少ない職場ほど、残業代をしっかり支払ってくれるし、労務管理も受注管理も徹底されているということになります。

だから、残業代が出ない職場から転職するなら、まずは残業が少ない企業を狙いましょう!

上流工程を狙うのもアリ

残業が少ない企業を狙うというのは大前提ですが、その中で上流工程を狙うのもアリです。SEとして同じ仕事をし続けていると成長はありません。

上流工程を狙えば給料アップも狙えるし、ただ単に残業の少ないSEを狙うよりもメリットがありますよ。

残業の少ない職場を狙うだけだったら、給料もそれなりにしかなりませんからね。

それに!!

そもそも上流工程が無いような下請け企業の方が、元請け企業や自社開発企業よりも激務なんです。だから下請けの方が残業代が支給されにくいとも言えます。上流工程を狙うことは、残業代が出ない職場を避けることにも繋がるわけですね。

また、上流工程の要件定義や設計などの仕事をすれば下流工程の頃よりも仕事が面白くなるかもしれません。キャリアパスも示されている職場が多く、長期的に見てもこの業界で働きやすくなります。

どうせ転職をするなら、上を目指しておくのも悪くはないでしょう?

ただ、一人きりでは難しい

残業が少ない上流工程を狙うなら、一人きりで転職活動をするのは難しいです。自分にマッチした求人がなかなか見つからず、転職活動が混迷を極めかねません。SEの転職を成功させるためには、最初に転職のプロである「転職エージェント」に頼りましょう。

自分が希望する条件に当てはまる求人を探してきてくれますし、書類選考対策や面接アドバイスなどもしてくれるため非常に心強いです。

また、SEに特化した転職エージェントもあります。そこでは元SEやIT関係職の人がキャリアコンサルタントとして働いているため、より自分に寄り添ったサービスを行ってくれるんです。

上流工程を狙う場合には特に、転職エージェントが役に立ちます。キャリアプランの相談にも乗ってくれるため、自分がこれからどのようなキャリアに進みたいと考えているかの整理が可能だからです。

そうやって自分自身の行く先をじっくり考えながら、二人三脚で転職をすることができます。

最後に、もう一度言いましょう。

SEの残業代が出ないような職場は、遅かれ早かれ何かしらの形で崩壊を迎えます。そこに明るい未来は無く、あるのは暗く淀んだ未来だけです。そんな会社に長居する意味は全くなく、自分の生活やキャリアのためにも残業代が出る会社に転職したほうが良いでしょう。

そのために…残業が少ない職場の上流工程を狙え!