理容師を辞めたい… 理容師からの転職先候補を考えてみました。

理容師を辞めたい? それならまず、独立する覚悟があるかを自問しよう。

僕が思うに、理容師という仕事とそ理容師を取り巻く現状は決して素晴らしいものではありません。そういうと「なんだとこのやろう!」と言われそうですが、この業界は甘くはなく、低価格化も進み、誰でも続けられるものじゃないということです。

理容師から転職することを考え、転職先選びに力を入れ始めてみては?そのための考え方を、僕が語りましょう。

理容師業界、忙しすぎません?

理容師が仕事を辞めたいと思う理由は様々だと思いますが、特にこれを理由にしている人は多いのでは?

理容師業界、忙しすぎる問題!

大抵、開店時間から閉店時間までフルタイムで働くことになりますよね。開店準備から出勤するとなるとそれだけで9時間から10時間くらい働くことになりますが、それに加えて閉店後に技術練習をすることがあります。特に新人から数年の間はその練習があり、練習したら23時というのはザラです。

また、店の技術練習が無い人も練習や勉強を怠ると新人に追い抜かれてしまうため、自主的に練習や勉強をしなければならない! 義務はないけど、義務感と使命感にかられるんだと思います。

仕事のことばかり考えるというのは、辛い…。

先輩との人間関係と、厳しい指導

理容師の業界は、美容師業界よりも職人性が高いと思うんです。資格取得の難易度からしてハードルが高めに設定されているし、理容は「ビジネスシーン」だったり「カッチリした印象」に仕上げることが多く、結構真面目なんですよね。

だから、先輩が後輩を指導するときにも、ついつい熱が入ります。

熱が入り過ぎて暴言になることもあるし、何度も同じことを言われることも多いでしょう。「客の心の先を読め後輩!」「率先してクロスをたため後輩!」「サポート遅いよ何やってんの後輩!」と説教の嵐。

自らの未熟を嫌というほど自覚させられるだけでなく、自尊心も破壊される厳しい環境です。

お客さんの大事な髪を触る仕事だからこそ、厳しい言い方になるんだと思います。ただ、一般企業だとパワハラ扱いされかねない言動も多くなるので、厳しくなるのは仕方がないから耐えろというのはあまりにも酷。

後輩の苦労の度合いが高くなると先輩は優しくなってきますが、ある程度苦労しないと仲間意識が芽生えないというのはいかがなものか。「俺たちは苦労したから」ということなんでしょうが、あまりに職人気質すぎてついていけない人も多そうですね。

単価を高くしないと続けられない仕事

僕は理容室に客として利用することがあります。「ここがいい」というお気に入りはあるものの、出張のときや趣味の旅行のときなどにいろいろな店に行くんですよ。理容にこだわるのは、やはり営業マンだからなんでしょうかねえ。

ただ、客として色々な店を巡って思ったのが、理容業界の格安化がどんどん進んでいるということです。

極端な話だと1000円カットとか、あるじゃないですか。その近くに老舗の理容室があると、その老舗が価格競争に負けてしまうんですよね。足しげく通う人もいるけど、「顔そりとかマッサージとかが要らないときもあるんだよね」という人もおり、競合店を圧迫してしまう。

老舗じゃなくても、チェーンでも、ね。

そこで、激安カット店の煽りを受けて「カットのみ1500円」「カットのみ2000円」という格安メニューを追加する店が増えてきているように感じます。

これが資本主義社会やでえ…。

と冗談めかして思うものの、理容師からしたらたまったものではありませんよね。自分の技術はたったの1500円か2000円そこらなのか? と。格安カットをするために技術を身に着けているのかと思うと、とてつもなく空しいじゃないか!

客一人当たりの単価が低くなると、競合する激安カットに客が流れなくとも、稼ぎは少し下がります。地域あたりの客数には限りがあり、ただでさえ頭打ちになるところを格安化したら当然ですよね。

理容師として誇りを持って頑張っている人ほど、不満が募ります。

また、理容師の給料が決して高くはないのは、こういう「格安化」の流れが影響していると思うんです。

基本的な単価が低い店だと、理容師に求められる技量も「その価格程度のもの」になります。高い技術を駆使しているわけではないからと、人件費が安くなる。

逆に単価が高い店だと、理容師に求められる技量と接客サービスの質が高くなります。高い技術を駆使しなければならない代わりに、人件費も高くなるわけです。これはどの業界にも言えることですが、客単価の高さと給料は完全ではないものの、ある程度比例してきます。

理容師という仕事は、一生続けようと思えば、高級店に行くか独立するかしか方法が無いのでは?

理容師を辞めたいと思うのなら、足を洗うほうが賢明だと僕は思います。あきらめきれない人だけ、高級店に転職することを考えればいい! そこを足掛かりとして独立を目指す人以外は、理容師から転職したほうがいい!

理容師から転職! サラリーマンになるなら…

理容師から転職するとき、理容業界から近い転職先を探すか、思い切って「オフィスに勤務するサラリーマン」になるかの二択から選ぶべきだと僕は思っています。

今の業界と近い転職先は自分の知識とセンスを活かせるし、いわゆる一般的なサラリーマンになれば「職人気質な世界」とさよならできるし、仕事の忙しさも緩和される。

給料は会社や仕事によってマチマチですが、仕事に見合ったものにすることが可能です。

理容師から転職するときオススメしたいのが、営業職。

理容師の仕事はカットだけではなく、接客なども含まれていますよね。特に、「客の心の先を読むこと」を求められるし、「客の需要を引き出すこと」も求められます。相手が思っているだけのものではなく、相手が思いもよらなかったような需要もありますからね。

そういうものを引き出すのも、理容師のお仕事。

そして、営業職のお仕事でもあるんです。

営業の仕事は物を売ることというよりも、「自社商品に対する需要を引き出し、自覚させ、提案すること」なんですよ。潜在的に需要があったとしても、本人が自覚していないことがあります。

たとえば、「暑いなあ」と思っている人には潜在的に「クーラー」「アイス」などに対する需要がありますが、本人が「アイス食べたい」と思っているとは限りませんよね。

そこにすかさず「暑いですよねー! アイス食べたいのでは?」と言うのが営業職。似たようなことを、理容師が言っているのを僕は客として聞きました。「暑いですからね、スッキリさせますか?」とか「暑いですねえ。トニックシャンプーどうですか?」とかね。

その仕事経験を活かせるし、転職エージェントを使ってホワイトな職場を選びさえすれば残業が少なくて済みます。

ある程度ノルマがある求人を選べば、自分の力で他人より多くのお金を稼ぐこともできる。

理容師からの転職先としては、理想形とも言えるのでは?

理容業界と近い転職先を選ぶなら…

理容の業界と近い転職先ということなら、ファッション業界や美容品メーカーを転職先に選ぶ理容師は多いですよ。理容師は髪を切る仕事ですが、髪型というのも服装センスの一部ですからね。理容師は自分の中で服装センスを持っている人が多く、流行に敏感な人も多いと思います。

だからこそ、ファッション業界でトレンドを意識して働くのが楽しいのかもしれません。

理容師として働いていると、どれだけ「こういうのが流行り」と言っても客層が美容と異なっているため、見向きもされないことがありますからね。僕もあまり、オススメしてもらう髪型にしたことがありません。

自分のセンスを活かしたいなら、ファッション業界も面白いと思います。

美容品メーカーは、メンズ用のものを出している会社に企画や営業として転職するのが僕の個人的なオススメ! 自分が仕事で使ったことがあるものも多いと思いますし、理容師の経験を活かして企画や営業活動ができるのではないでしょうか?

理容師を辞めたいなら、独立を目指す覚悟があるかを問おう。

無いのなら、理容師に近い仕事か、営業などのオフィス勤務かの二択!

自分の人生を、カット(切り開いて)いこうぜ。

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