仕事終わり、ケーキ食べたい。

そう思って、帰りにケーキ屋に寄ることがあります。あれはもう最高の癒しの瞬間ですね。ただ、そこで働く人は大変そうにしています。厨房が見えると「わお…」と思わず圧倒されますね。

そんな激務からか、パティシエを辞めたいという人は多く、実際離職率も高いような話を聞くことがあります。

パティシエから転職するとき、考えることは色々あるけど、キーワードは「選ぶこと」です。自ら転職先を選び、そもそも転職するのかどうかを選ぶ。

今が、選択のとき!

パティシエ、かなりの重労働

パティシエの仕事は、子どもが夢見るイメージだとなんだか華やかなクリエイティブな感じがしますよね。ただ、実際に働いてみるとそのイメージは崩壊します。というか、お菓子作りを趣味にした時点で「お菓子作りかなり大変じゃね?」ということに気づくわけです。

仕事にするとなおさら、大変。

最早、重労働…!

実際クリエイティブな側面というのはあまりなくて、単純労働かつ重労働の繰り返しになりますよね。たいていは職場を仕切っている人がいて、その人に言われた通りの仕事を延々と行う。チームで分担してサポートしあう仕事だから、当然作業は繰り返し的になるわけです。

肉体労働だから疲れるし、単純労働の繰り返しだから精神的にも疲労がたまります。

パティシエというのは、とにかく忙しいですよねえ。

しかも、給料が低いんだ!

パティシエが忙しく薄給な原因

パティシエは重労働で忙しく、それなのに薄給というのが共通の悩みとしてあるように感じます。だけど、その原因は何なんでしょうか? 気になるという人もいると思います。どうして、こんなに低い給料でコキ使われないといけないのか! と。

その原因のひとつが、修行意識です。

パティシエは、独立を夢見て努力している人が多いんですよね。そのために有名なケーキ屋さんやホテル、チェーン店などで働いているわけです。誰もそこの雇われパティシエで一生を終えようとは思っていません。

ゆくゆくは独立して、自分の店を経営してやる!

そんな夢を持っているから、今は修業期間と言えます。そこに経営者はつけこむんです。「今は修業期間だから、未熟なんだから、給料これくらいでいいよね? ね?」と。意識的にか無意識的にか、そういうことになる。

個人のお店だと「自分のときもそうだった」ため、それが給料の相場と信じて疑わずに低い給料を渡すところも多いです。

大きな会社だと、もう少し悪意があるパターンもあります。

それが、「底辺の労働者という扱いをすること」です。ケーキ・お菓子業界だけに限定しないで、飲食業界に広げてみるとわかりやすいと思います。牛丼チェーンや居酒屋チェーンで働いている人たち、彼らもまた給料が一般の水準より低いんですよ。

それはどうしてか?

経営側からすると、現場職の人は下々の人に見えてしまうから。自分たちが直接会社のかじ取りをしているんだという自負と、経験・実績に基づいた自信やプライド。そういったものが、無意識的にそういう考えを生んでいるんだと僕は思っています。

パティシエもそうです。

だから、この業界に居続ける限り、独立しなければ、ずっと激務&薄給のまま!

厳しい選択、夢か現実か

パティシエを辞めたいと思っている人には、厳しい二択が迫られています。

パティシエとして独立する夢をとるか、奴隷のように低い給料でコキ使われる現実をとってパティシエから転職するかの二択。夢を諦めるという選択は、とても勇気がいるものです。それも自分から夢の旅路から降りるというのは、あまりに悔しい。

だから、自分には無理だと悟った人は、待ちます。何を?

「誰かが夢を砕いてくれる瞬間」

だけど、それはとてもバカバカしいことです。

自分の中に、パティシエを続けて夢を叶えたい気持ちと、パティシエを辞めたい気持ちとが両方あるかもしれません。どちらのほうが、大きいですか? 辞めたい気持ちが大きい? もうダメ、辞めたい?

それなら、待つな。

選びましょう。

夢か、現実か。

成功者は数百人にひとりです。門というにはあまりにも狭すぎる隙間を、他の人を押しのけてくぐるだけの覚悟がありますか? 夢を追うということは、諦めるということよりも大きな覚悟が必要です。

それが無いのなら、転職先、探しましょう。

パティシエから転職するときにまず考えたい。「何ができるか」を

パティシエから転職するとき、陥りがちな失敗が「何がしたいか」で仕事を選ぶことです。新卒の就職先を考えるときは、それでいいんですよ。就活生が選べるのは「業界」と「会社」くらいのもので、職種の配置は人事が決めるのだから。

しかし、転職は違います。

会社を選ぶことができるし、職種を選ぶこともできる。逆に言えば、選ばないといけないんですよ。しかも、転職というのは繰り返す度に難しくなっていきます。会社の人事から見る転職経験者のイメージは、婚活におけるバツイチに対する印象と似たようなもの。

転職したけどダメだったとなれば、バツがひとつ付きます。

「やりたいこと」と「やれること」は別であることがありますよね。これまでも、「これやりたいな」と思ったことで、「無理だった」という経験がありませんでしたか? 性格的に、能力的に合わなかった経験のことです。

そのとき、結局はそのことを続けなかったのでは?

人は、やりたいという希望よりも、「自分にできるかどうか」という適性を無意識に重視します。サラリーマンの多くが「別にやりたいことではなかった」と言いながらも仕事を続けているのは、「自分にできる仕事だから」なんです。

自分の長所を考えてみましょう。

パティシエとしての長所、あなたという個人の長所。

パティシエの長所なら、僕からも考えられるから箇条書きで紹介しましょう。これを指標の一つとして、転職先を選ぶと成功しやすいですよ。

  • チームワークがある
  • 世間の流行りのスイーツを調査した経験がある。アンテナを張れる。
  • 作業を効率化できる
  • サポート業務ができる
  • 試行錯誤をすることができる

パティシエ経験者に向いている転職先は?

先ほど紹介したパティシエの長所から、向いている転職先を僕なりに洗い出してみました。

  • 営業職
  • 企画職
  • 事務職(特に営業事務)
  • 広告の仕事
  • WEBの仕事

世間の流行にアンテナを張り、調査分析するという経験とチームワークが取れるということから営業職と企画職が向いていると思います。営業と企画の基本は、どんな人にどんなものが需要ありそうかを調査分析することです。

特に、企画職はその色が濃く、チームワークで仕事をします。営業は部署全体で仕事に取り掛かることもあれば、個人で仕事をすることもある仕事です。調査分析の色は若干薄くなりますが、その経験は重宝されます。

また、サポート業務ができることから、営業事務に転職するのもアリでしょう。

営業職のサポートをする仕事だから、手順を先回りしてサポートするパティシエにはピッタリと言えそうですねえ。

調査分析・チームワーク・試行錯誤などの長所を活かせば、広告やWEBの仕事という道もあると思います!

とにかく、僕が考えただけでもこれだけの選択肢があるわけです。パティシエを辞めるという道も、案外悪くはないでしょう? これまでは人生をパティシエの道に絞っていたかもしれませんが、これからは絞ることはありません。

広く世界を見て、深く自分を見よう。

その先に、パティシエから転職するときのぴったりな転職先があるから。