パニック障害の発症をきっかけに転職を検討している人は読んで下さい。

ストレス社会に生きる僕たちにとって、パニック障害はとても身近な病気です。

最近ではパニック障害で休養に入った芸能人の話もちらほら聞くようになり、病気の認知度が上がっている印象があります。

今回は、パニック障害の発症をきっかけに「今の仕事を辞めたい」「転職したい」と思っている人に転職先の選び方や向いてる仕事、転職活動の方法を語りたいと思います。

転職先の選び方1:ストレス要因を徹底的に取り除く

パニック発作を起こさないようにするには、そのきっかけとなるストレス要因を徹底的に取り除くことが大切です。

自分が今の仕事や職場にどんなストレスを感じているのかを自覚し、それを取り除ける転職先選びを考えてみましょう。

仕事において、パニック発作のきっかけとなるようなものは人それぞれですが、よくある例としては次のようなものがあります。

  • 通勤電車のストレス
  • プレッシャーが強い職場・仕事
  • 人間関係
  • 残業が多い
  • ハラスメント
  • 仕事内容

通勤電車のストレス

通勤電車においては出入り口付近に陣取り、スマホの操作に没頭するなどの対策ができます。ただし、満員電車においては出入口付近に陣取ることすら難しく、さらに気を紛らわせるのもまた難しいですよね。

そうなると満員電車を避けることができるシフト制の仕事や、フレックスタイムを導入している会社を選ぶなどすることが必要になります。

プレッシャーが強い職場・仕事

プレッシャーが強い職場・仕事で就いている人は、まず「一人当たりの仕事の量と責任」を考えると良いでしょう。

たとえば部署の人数が多い会社は、一人当たりの仕事量と責任が小さい傾向があるので、転職先候補になるかもしれません。

人間関係、残業の多さ

人間関係や残業に関しては業界・職種レベルによっても異なりますし、会社によっても異なります。

なるべく自分に合う人間関係の会社を選んだり、残業が少ない会社を選んだりする必要があるでしょう。

◆◆◆

ストレスを徹底的に取り除くということを考えると、仕事選びもそうだけど「会社選び」が重要なんだなあと感じますよね。

自分に向いている仕事という観点から仕事を選び、そのうえでストレス要因を排除するという観点から会社を選ぶと、働きやすくパニック障害が悪化・再発しないような転職先に出会えるのではないでしょうか。

転職先の選び方2.向いている仕事を見極める

「自分に合う仕事」を見つけることで仕事内容からくるストレスを減らすことができます。

そのために、パニック障害になりやすい人の特徴や性格をまとめたうえで、その特徴・性格の人に向いている仕事を考えてみたいと思います。

パニック障害になりやすい人の特徴や性格

  • 責任感が強い
  • 真面目である
  • 神経質な面がある
  • 完璧主義なところがある
  • 緊張しやすい
  • 他人からの評価を気にする

一般的に、以上のような人はパニック障害になりやすいと言われています。協調性が高い人、感受性が豊かな人、気配りが得意な人、頑張り屋さんなどと言い換えることもできるでしょう。

そういうタイプの人はストレスを受けやすく、ため込みやすいと言われています。

また、他人のことにはよく気が付く人は「自分より他人」をよく見ているため、自分のことが良く見えずにストレスに気づきにくいです。ストレスをうまく発散することができず、知らないうちにダメージを受けパニック発作を繰り返すことになるということ。

以上を踏まえながら、今回は「敢えてその性分を活かすこと」を考えておすすめ転職先を選びました。

責任感が強い人は責任を求められない仕事をしても、勝手に責任を感じて抱え込んでしまいます。完璧主義な人はそれが求められない仕事に対し、むしろストレスを感じることでしょう。

それなら、性格を活かして「仕事への力にする」ことによってストレスは軽減されると思います。

また、仕事に意識が向くことによりパニック発作への不安なども軽減されるでしょう。

自分の性分を理解してストレスを減らすには、その性分を活かすこと。その前提でこれからおすすめ転職先をじっくり見ていきましょう。

1.WEBデザイナー

WEBデザイナーの仕事は、パニック障害になりやすい人の「感受性が豊か」などの長所を活かしながらもそれがストレスになりにくい仕事と言えるのではないでしょうか。

仕事において感受性が豊かであることは、豊富なアイデア力やデザインのセンスに繋がるため大きな力になります。

また、WEBデザインの現場ではフレックスタイム制やリモートワークなどを採用していることも多いです。

パニック障害を持っていることを面接で伝えた上で、きついときにはリモートワークに切り替えということもできるのではないでしょうか。

フレックスタイムを使い満員電車などの逃げられない状況を避けるということも可能ですし、WEBデザイナーという仕事はパニック障害の人にはかなり向いていると僕は思います。

2.事務職

真面目な人・神経質な人・繊細な人・完璧主義な人に向いているのが、事務職です。

事務の仕事は「データ」や「書類」を扱います。書類の文書が間違っていると他部署の仕事が滞ることがあるし、データが間違っていると会社全体が困るわけです。それでも営業や企画などと比べればプレッシャーがあまりかかりません。

自分の性格を活かすことでストレス軽減をしながらも、大きなプレッシャーから逃れられます。

事務と言っても「一般事務」「経理」「総務」などさまざまな仕事がありますが、完璧主義な人には経理が向いているでしょう。

完璧主義な人にとって「完璧に仕事をこなせないこと」がストレスになると思います。僕の友人がよく「先輩に適当でいいと言われたけど完璧にやりたい。ストレスたまる」と、文句を言っていました。

経理の仕事は完ぺきにこなすことによって高い評価を得る仕事です。

その性分がストレス要因になることはなく、活かせる仕事の典型例と言えるでしょう。

ただし、神経質な人にとっては数字ばかり見つめる経理の仕事はきついと思います。一般事務または総務あたりが向いているのではないでしょうか。

3.工場の仕事

仕事中、誰かに心を乱されることもなく、人と積極的に話すこともなく、会議も発表の場も無い…そんな仕事が工場の「製造」の仕事です。

製造の仕事はどこに配置されたとしても、ひたすら自分の作業に向き合い続けることになります。効率重視のため必要以上に人と関わることもなく、一定のペースを保って製造し続けることが求められるんです。

仕事における「対人ストレス」を減らしながら働けます。

また、基本的に同じ作業の繰り返しになるため「慣れればプレッシャーを感じることもない」でしょう。

真面目な人や完璧主義な人、人からの悪い評価が気になる人に特に向いています。

4.警備の仕事

警備の基本は監視業務ですから、一点を直視するのでなく注意が分散しているタイプの神経質の人には打ってつけです。保安業務であるため責任感が強い人にも合っていますし、真面目な人も合うのではないでしょうか。

巡回中は一人ですし、監視室内も少人数または一人になることが多いです。

特に施設内の警備に関してはその傾向があります。

業務時間は朝早いこともありますし、夜になることもあるということから満員電車を避けやすいという特徴もあるのではないでしょうか。そもそも、実際配属される現場は電車通勤しなくても通える範囲のところになることが多いです。

パニック障害のために仕事を辞めたいと考えている人にとって、先ほど向いていると言ったタイプの人だけでなく総合的に「良い転職先」と言えるのではないでしょうか。

不安や怖さを軽減しながら自分のペースで転職活動を進めよう

パニック障害を理由に転職を考えている人が今すぐやれることは、転職相談です。

転職に関して少なからず不安があるでしょうし、自分に合う仕事をまだ見つけられないという人も多いと思います。そういうときには、転職エージェントに相談して不安を軽減し、ストレスフリーな転職活動ができる環境を整えましょう。

それに、治療継続しながらの転職活動になるだろうし、転職エージェントを使ってスケジュールをうまく調整することも大事だと思います。

また、退職しないで働き続けようかなという人も「休職して転職活動」という選択肢もあると思うんです。このままストレスを受ける環境で働き続けていては、悪化してうつ病を伴う可能性もあります。

うつ病を伴うパニック障害「パニック性うつ病」になると、回復にかなり時間がかかります。

どちらにしても、転職エージェントに相談するくらいは今から始めておいても良いのではないでしょうか。

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