女性の爪に、ついつい見とれてしまうことがあります。上手にネイルしている人の爪は、どうしてあんなに綺麗なんでしょうね。美術品のごとく美しく、いやらしい意味でなく見とれてしまうんです。「あ、変態だ」と思ったあなた、違いますからね。
そんなネイルを職業にしているのが、ネイリスト。
美術品のようなネイルを施す爪の魔術師ですが、仕事が楽しいという人もいれば辞めたいという人もいると思うんです。責任重大だし、職場関係とかいろいろあるんでしょうね。
そんなネイリストから転職するなら転職先はどういうところがいいのか? 一緒に考えてみましょう。
ネイリストを辞めたい! というか、むしろ辞めたほうがいいの?
ネイリストを辞めたいと考える人と、「辞めるべきか」と考える人とがいると思います。こういう職人チックな仕事をしていると、「辞めたほうがいいのかな」というのは「辞めたいな」というのと同じくらい頭をよぎることでしょう。
というのも、成功が見えにくいんですよ。そもそも、ネイリストにとって何をもって成功とするのかが曖昧です。独立してお店を開くこと? でも、開くだけじゃだめでしょ。お店を開いて稼いで、頼られるようにならないといけないのではないか…。
色々考えると、どうも、自分には無理な気がしてきます。
とはいっても、僕から「成功できないよ」「成功できるよ」とは言えません。あなたがどれほどの努力をし、どれほどの技術を持っているかはわからないから。だから、辞めたほうがいいのかというのを客観的に、判断してみたいと思います。
ネットで調べた「ネイリストを辞めたい理由」から、考えてみましょう。
ネイリストを辞めるかどうか決めるには、そこが大事! そして、転職先を選ぶためにも大切になってくる部分ですよ。
よくある、ネイリストを辞めたい理由
- 給料は一般企業より水準が低い
- 稼ぐためには技術的な努力と、経営の才・努力が必要
- どうしても長時間労働になる
- 接客が辛い
- 思うようなネイルができなくてイライラする
- 人間関係の悩み
ネイリストの給料は、正社員初任給が額面18万円程度と言われています。20代のうちは20万円弱、30代になってやっと25万円を超えるというような世界です。個人開業のところも多く、福利厚生が整っていない職場もたくさんあります。ボーナスも、出ないところが多いです。
だから、どうしても一般企業より給料がかなり低くなります。
稼ごうと思ったら独立する必要がありますが、開業するには技術的な努力と経営に関する勉強と努力が必要です。経営の才能や運みたいなものも、関係してくると思います。うまく運営できたら、ほぼ青天井的に稼げるかもしれませんが、難しいですねえ。
開業しても、個人なら月30万円くらいでしょう。
また、労働時間の悩みも深刻だし、勤務時間外にもネイルの練習をする必要があります。自分の時間をとるのが難しく、心の底からネイルの仕事が好きじゃないと続けてはいけないでしょうね。
接客も辛く、技術的な壁に当たる人も多いし、職人世界・女性社会特有の人間関係の悩みも多い…。
これだけの悩みを抱えながら仕事を続けるのには、限界があると思います。辞めたほうがいい、と言っても良いんじゃないでしょうか。
ネイリストから転職するときの、三つのキーワード
給料・残業・人間関係!
この三つの要素をバランスよく重視するのが、ネイリストから転職して後悔しないために大切なことになります。給料と残業はある程度比例するから、給料は高く残業はゼロという話はなかなかないんですよね。残業が無いところは残業代が無いから給料が低くなり、残業があるところは残業代のために給料が高くなります。
一部、劣悪企業は残業代を出さないという離れ業を使ってくるから、その図式から外れるんですけどね。
普通の会社を選べば、ある程度比例するので、どれくらいなら残業が許せるのか、それくらい残業があるならどれくらいの給料が欲しいのか…。休日日数とバランスをとるという手もありますね。
そういう部分をしっかり考えることで、給料と労働時間に関する不満・ストレスは解消できるでしょう。
加えて、どのような雰囲気の職場かを見極めることで人間関係を改善することです。
そのバランスをとるためには、転職エージェントを使うのが必須になります。
転職エージェントを使うと、あなたの希望する条件に合わせたオススメの求人を紹介してもらえるんですよ。その求人に関する質問も、受け付けてくれます。どれくらい残業があるのか、残業代はどれくらいになるのか、職場の雰囲気は? などなど、質問して答えを得られるんです。
また、転職エージェントは転職者の給料をアップさせることを前提としています。どこかのサロンに勤務しているネイリストが、今よりも下がるというようなことはありません。
この三つのキーワードを満たした仕事を、探しましょう!
仕事内容というよりも、職場選びですね。ネイリストの仕事が好きという人は、ネイリストを辞める必要が無いということもあるかもしれません。開業する意思があれば給料は目を潰れるだろうし、人間関係や労働時間は職場によりけりだから。
ただ、ネイリストを辞めたいなら、自分に合う職種も探しましょう。
僕としては、ネイルメーカーの営業や企画に転職するのがオススメです。ネイリストとして客商売をしていたからこそ、年代別の需要に気づくことがあるでしょうし、いい企画と営業活動ができると思います。
仕事の経験を活かし、給料・労働時間・人間関係の三つを改善するなら、ネイルメーカーはかなりオススメですよ。
開業を目指す覚悟と、辞める勇気
ネイリストを辞めたいと悩んでいる人の選択肢は、二つあります。
思いきり突き詰めて開業を目指すか、ネイリストから転職してしまうか。開業を目指すなら、給料が高めのサロンに転職するという手や、人間関係がましな職場を探すという手もあります。
ネイリストから転職しても、ネイルメーカーなどネイルにかかわる仕事をする道もあるんです。
どちらにしても、僕としては一度転職してみることを勧めます。
さあ、あなたはどちらの道を進む? どっちにしても、覚悟と勇気が必要だ!