1937年に日本通運法による国営企業として生まれた、日本通運。「引越しは日通」とか「ペリカン便」とかあらゆるパンチラインを生み出した会社ですが、年々その力は弱まっているようです。

それは、日本通運を辞めたいという人や、実際に辞めてやったぜという人も多いことにも表れている。

openworkキャリコネカイシャの評判を見ていれば、「日通の働き方がきつい」「給料が低い」「研修が不十分」などの意見が多数投稿されています。

それらをまとめながら、「どうしたらその悩みを解消できるのか」を紹介しましょう。

ワークライフバランスが保てない!

日本通運は年間休日のうち、10日くらいを削減しています。そのうえ、土日に出勤することも多く、代休は貰えません。

有給休暇は2019年から取得促進をしようとしているものの、それらとの辻褄が全く合わないんですよね。働き方改革したいの? したくないの? となんだかとても中途半端に感じてしまいます。

また、そもそも人手が足りておらず、残業時間がとても多くなる部署もあるんですよね。

特に営業は、1日4時間ほどの残業を毎日せざるを得ない状況にあるケースが多いという口コミがあります。月80時間以上…かなりきついですよね。

ただ、日本通運は全体的に「残業は40時間におさえてください」と圧力をかけています。ドライバーなどの現場職においてはシステムでしっかり管理しているものの、営業職はその仕事柄から管理がしづらく、残業が多くなっているのかもしれませんね。

とにかく、休日の件も合わせると、私生活がかなり犠牲になっています。

私生活を重視したいのであれば、年間休日日数が多く残業が少ない会社に転職すべきでしょう。

しかし、物流業界は全体的に年間休日が少なく残業が多い傾向があります。特にドライバーは、dodaの残業時間が多い職種ランキング5位、年間休日が多い順だと95職種中70位です。

異なる業界や職種に転職することも、考えないといけないかもしれませんね。

同じくdodaのランキングによると、事務などの内勤系がやはり残業が少なく休日が多い傾向があります。もちろんそういう仕事以外にも、会社選びによって私生活を重視できるはずです。

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ドライバーの給料が低い問題

ドライバー職は全国的に残業が多い傾向があるが、日本通運のドライバーは残業が規制されているということでした。それは「日本通運は業界内でもドライバーのワークライフバランスが保たれているほう」と捉えれば、良いことなのかもしれません。

しかし、日本通運のドライバーの給料は、残業をしなければ生活が危ういレベルです。

そのため、残業を前提とした配車・作業指示が行われています。さらに、普通にやれば早く終われる仕事量だとしても、わざと能率を下げて緩くゆっくりこなし、なるべく残業をするという意識になるわけです。

ゆるーく、残業で稼いで、それなりの給料になればいいという人には居心地がいいかもしれません。

ただ、効率的に働きたい人や、高い給料を得たい人には向かない会社でしょう。

基本給だけでも生活できるような給与水準の会社に転職すべきです。

また、ドライバーに営業インセンティブを課している運送会社に転職するという手もあるかもしれません。成績が良ければ稼ぎやすいので、残業代で稼ぐよりはかなり健全でしょう。

ただ、配送だけでも大変な会社が多いので、その上営業活動もしないといけないとなると、余計な負担が増えます。

しかも、成績が悪ければ今より給料が低くなる可能性もあるわけです。そのうえで「残業80時間くらいでサービス残業が多い」運送会社も、少なくはありませんからね。

インセンティブで稼ぐという働き方は、ドライバーにとっては稼げる可能性がある反面、「日本通運の良さを消し、日本通運よりも低い給料になるリスクもある」という諸刃の剣です。

安易にその道を選ぶのは、あまりオススメできません。

ただ、どうしてもインセンティブで稼ぎたいなら、個人的にはタクシードライバーという手もあると考えています。

タクシー会社は売上目標の達成率によってインセンティブを与えているところがたくさんありますが、「たくさん人を乗せる」「距離を稼ぐ」のはタクシードライバーの仕事の本分です。余計な負担が増えるということにはなりません。

トラックとタクシーだとかなり勝手が違うものの、インセンティブで稼ぎたい人や運転が好きな人にはオススメです。

また、ドライバーにこだわらないなら営業職で稼ぐのもアリだと思います。

いずれにせよ、一度じっくりと「自分に合った稼ぎ方」を考えてみましょう。

教育・研修はほとんどナシに近い

ドライバーなどの現場職の場合は、会社はOJTと言いながら全部現場に教育を丸投げしています。電話のかけ方も社会人としての基礎もわからない人が現場に配属され、現場には教育に割く労力が無い。

結果、新人が放置され、自分で仕事を学ぶしかなくなるわけです。

また、総合職に関しても「研修が充実していない」「新人研修や最初のOJT以外で受けられる研修がない」という意見があります。

一応階層別教育はあるんですが、選抜制なので誰でも受けられるわけではなく、主催の意図が把握できないものばかりで無意味に感じると言う口コミがあるんです。

そういう教育や研修に不満を抱いているなら、迷うことなく転職したほうがいいですよ。

教育・研修の充実度は、その会社の「社員に対する考え方」が表れています。日本通運はあまり社員を大切にしていないと捉えることもできますよね。

新卒すぐ日本通運を辞めたいという人は、新人研修をしっかり行ってくれる会社に転職しましょう。

そして、新人含めて全ての社員に向けて言いたいのは、誰でも受けられる研修が充実している会社に転職しようということです。その方がキャリアが広がるし、モチベーションも高く保つことができるのではないでしょうか。

日本通運の将来性に疑問を感じる

昔は、日本通運は業界ナンバーワンでした。

ただ、昔に比べて同業他社が多くなりました。

そんな中、客のニーズは質より低価格になった。それに対応した企業がどんどんシェアを伸ばしたという形になっているんですよね。ヤマトと佐川がその典型例と言えるでしょう。地方の流通会社も合わせれば、ほかにもそういう会社がたくさんあります。

しかし、日本通運はそれに適応していないという口コミがあるんです。

だから、同業他社にどんどん抜かれていきます。

さらに、社風が国営時代からあまり変わっていません。それが、「他社と価格競争をする」「他社よりもサービスを良くする」などの意識が欠けている原因になっているのではないかという意見もあります。

それだけでも将来性は微妙かなあと思うかもしれませんが、それだけじゃないんですよね。

20~30代の若手の離職率が高く、40~50代社員ばかりの現場もあるわけです。だから会社は中途採用を増やしているものの、中途採用者を役職登用しないことがほとんど。

この矛盾により、中途採用者のモチベーションが落ちることが考えられます。

このまま日本通運の社風と意識が変わらず、離職率が高くなり続けたとしたら、この会社の将来はかなり暗くなる可能性が高いのではないでしょうか。

同業他社への転職を、考えましょう。