ニートから大手企業に就職するための4つの戦略&求人の選び方

ニートから大手企業に就職するのは無謀? いえいえ、そんなことはありません。

確かにそういう意見がたくさんあるけれど、しっかりとした対策をすればニートだろうと大手企業に就職することができるんです。決して無理だとか、無謀だとか、非現実的な話というわけではありません。

そこで、どうしてニートが大手企業に就職するのは無謀ではないのか、具体的にどのような対策をすればいいのかということを紹介しましょう。

ニートから大手企業に就職するのが難しいと言われる理由

1.大手企業は徹底して経歴重視

大手企業は、徹底的に経歴を重視します。

新卒のときには学歴重視を徹底し、一定の基準に満たない学歴の人を書類選考の時点で即落とすということをやっている企業が結構あるんです。

そして、中途採用のときには、職歴や前の企業での実績などを徹底的に重視し、何の実績も無く興味を惹かれる経歴も無ければその時点で落とすということもあります。

以上が、ニートから大手企業に就職するのが難しいと言われる最大の理由です。

2.ニートには面接テクニックが足りない

ニートには面接テクニックが足りないとか、コミュ力や社会人としての基礎力に不安があるとか、そういう理由で「大手企業は無理だ」と語る人が結構大勢います。自分の経歴を少しでも魅力的に語る工夫とか、堂々とした態度とか、そういうのは確かにニートには厳しいのかもしれません。

だけど、僕が思うにこれに関しては今からでも十分に対策できるんです。

面接テクニックが足りないなら身につければいいし、コミュ力が足りないなら鍛えればいい。社会人としての基礎的な能力や知識も、今はネットで調べて独学することができる時代です。

大きな努力は必要になるけれど、決して不可能とは言い切れないでしょう。

ニートから大手企業に就職できない、は嘘

先ほど挙げたニートが大手企業に就職できないと言われている理由、なんだか薄くないですか?

面接テクニックなどは先ほど語った通り、今からでも身につけることができる。それをもって不可能とするには理由が弱すぎますよね。

それに、一番多く語られているのは「経歴重視」という点だけど、じゃあ大手企業がひとりもニートを採用していないかというとそうではないわけです。メインの理由すら「本当にそうか?」と疑問を抱いてしまうくらい、「ニートから大手は無理!」というのは脆い理屈と言えます。

そして、経歴重視ということは、職歴があるニートにとっては「その企業が目を惹くような経歴」があれば採用率が上がるということだとも言えるわけです。

また、人材を自社で育てたいという意識が高い会社なら個人のポテンシャルによっては職歴が無いニートだろうと採用されます。職歴が無い人はそういう会社にとっては「真っ白で染まりやすいキャンバス」のようなものですからね。

そういう企業かどうかは、求人に応募する前に「もともと外注や派遣でまかなっていた仕事の人材を正社員として採用し始めている動きの有無を調べる」ことで見分けることができます。

以上のことから、ニートが大手企業に絶対就職できないというのは嘘だと言えるわけです。

もちろん、戦略を練る必要はありますけどね。

ニートが大手企業に就職するための4つの戦略

1.自己理解を深める

人とのかかわりが少ないニートは、客観的に自分のことを見る機会が少ないですよね。そのためか、ネットでニートの話を見ると妙に卑屈だったり、逆に根拠も無くプライドが高かったり、自己評価が歪んでいることが多いように感じます。

そういう状態だと、履歴書や面接で効果的に大手企業に自分を売り込むことができません。

だから、この機会に客観的に自己理解を深める必要があるんです。

まず、自分自身の人生を出来事ごとに振り返ってみてください。

そして、その出来事が起きたときに自分はどのように行動したか、どのように感じたかを覚えている限りでいいから書き出しましょう。

こうすることによって、自分がどういう人間なのかが客観的に見えてきます。

たとえば、学生時代にいじめられていたとする。そこで「悔しくて辛くて死にたいとすら感じたけど、学校だけは通い続けて卒業した」と自分の感情や行動を整理すると、自分は逆境に立ち向かうことのできる根性や気力を持った人間ということがわかるわけです。

これは、面接でも話せるアピールポイントになります。

そういう感じで自分の人生を振り返った後は、他人から自分がどう見えるのかを聞き出しましょう。

親に聞いてもいいし、兄弟や友人に聞いてもいいですよ。

これで、自分自身をかなり正確に把握できるのではないでしょうか。

2.自分を活かせる仕事を選ぶ

大手企業がニートを雇う心理には「これまでの経歴に興味を持った」「人材をイチから育てたい」というものがあると語りましたが、そのどちらにしても「適性」が判断されることは間違いありません。

適性があるから育てたいと思うし、適性があると考えられる経歴だから興味を持つわけです。

そこで、自分を活かせる業界・業種・職種を選ぶことが大事になります。

職歴があるのなら、これまでの仕事の経験と実績を洗い出し、それを活かせる業界や職種を探してみてください。

職歴がないなら、これまでの人生経験を洗い出し、そこで得たものを活かせる業界や職種を探してみましょう。ここで、先ほどの自己理解を深めるという作業が活きるわけです。

前項の例から「根性や気力」を売りとするのであれば、粘り強さが求められる「プログラマー」「SE」「経理」「企画職」あたりが向いているのではないかと考えられます。これで業界や職種がある程度は絞り込めるでしょう。

要は自己理解を深めた後に、仕事への理解を深め、適切な目標を設定することで大手企業への就職に近づくということです。

3.履歴書・面接テクニックを鍛える

ここまでの作業で履歴書に書けて、面接で話せる内容はある程度固まってきます。

ただ、それをストーリーとしてオリジナリティあふれるものに仕上げるというのが履歴書や面接で必要とされるテクニックというわけです。これから、そのストーリーを仕上げられる方法を紹介しましょう。

まず、アピールする適性や能力・性格などの裏付けになるエピソードを選びます。これは自己理解を深める作業の内容そのままで構いません。そこに、バックボーンを少しだけ加えるんです。

つまり、「どういう背景でその出来事が起きたか」「そのとき自分はどう感じ、どう行動したか」ということを履歴書に書くということ。出来事自体はありきたりなものだとしても、バックボーンがあることで話に深みと説得力、オリジナリティが増します。

そして、相手の心に強く残るんです。

また、面接の場合にはその内容を声に抑揚を付け、話の中での自分の感情を押し出すように語るとより心に残りやすくなります。そのためには、面接の練習だけじゃなく、原稿を表情豊かに話す練習が必要です。

ここまでで、ニートが大手企業に就職するための履歴書や面接テクニック対策が完了します。

4.いきなり大企業がハードルが高いなら、段階を踏もう

選考を潜り抜けるためのテクニックを身につけたとしても、いきなり大手企業に就職するのはハードルが高いと感じることがあると思います。

それなら、中小企業でも零細企業でもいいから、目標設定した業界・職種を募集している会社に飛び込み、経験を積んでみると良いのではないでしょうか。そこである程度の成果を挙げてから、大手企業に就職するわけです。

そうすれば、経歴と実績重視の大企業が必死で食いついてくる餌が出来ます。

先ほど語った選考対策テクニックと併せると、鬼に金棒です。

ただ、この方法には「年数がかかる」という問題があります。実績を作るためにはまず一人前にならないといけないから、最短でも2~3年はかかるでしょう。

だから、実際に大手企業の選考を受けてダメだったときの最終手段として考えておくと良いかもしれませんね。

大手企業の求人を選ぶときのポイントと注意点

1.研修の充実度

研修制度が充実している会社は、ニートを立派な自社人材として育てるだけの余裕があると言えます。それだけ人材育成に金をかけているわけだから、人材をイチから育てたいという意識も他の企業より高いです。

特に、入社時の研修期間が長めにとってあるということと、マニュアルが整備されているということをチェックしましょう。

ニートから大手企業の現場に立つには、短い研修期間だと精神的にも実務的にもハードルが高すぎますからね。そういう無茶なことをさせるような企業では、ニート上がりが長く続けることは難しいでしょう。

2.中途組を冷遇しないかどうか

大手企業には、中途入社組を冷遇する会社がたくさんあります。

というのも、大手企業には社内政治によって社員の立場が変わるという風潮がある会社が多いんですよ。だから、中途組は既に社内政治により一定の立ち位置を築いている新卒組よりも、扱いが悪くなるというわけです。

特に新卒に高学歴が多く、中途に華やかな経歴を持つ人が大勢いる分、ニート上がりはかなり劣勢と言えます。

ただ、そういう企業は必ずと言っていいほどネットで「中途組の扱いが悪い」と愚痴られているんです。

しっかりリサーチして、不当な扱いを受けない企業を選びましょう。

3.残業時間は部署単位で調べること

大手企業ともなると、各部署と経営陣との距離が遠いことがほとんどです。

上は各部署のことを正確に判断するのが難しくなります。

だから、企業全体としては残業撲滅を目指していて、実際の残業時間が平均的かそれ以下だとしても、部署によっては違うということがあるんです。各部署の管理職たちが勝手に残業をさせて、上には残業の過少申告をしてごまかしているんですよ。

自分の希望する部署の残業時間をしっかりと調べておかないと、残業三昧でニート上がりにはきつすぎるような部署に飛び込んでしまう可能性が高いです。

大手企業がニートを雇う可能性が高い業界の選び方

僕は、基本的には自分の経験や能力に合う業界や職種を選ぶことをオススメしたいです。自分の能力に合わないところだと、入社できたところでかなりの苦労をしますからね。

ただ、どうしても希望する業界の大手企業の選考に受からないということもあると思います。それでも大手企業に就職したいのなら、ニートを雇う可能性が高い業界を選ぶという道もあるんです。

その業界を見極めるための条件は、次に当てはまっていること。

  • 人材不足
  • 人気不足
  • 会社で人材を育てる意識が高い

人材不足の業界は大手だろうと人材を選り好みしている場合ではなく、自社でイチから人材を育てるために職歴関係なく雇うことがあります。人気不足の業界は、求人を出したときに応募者が少なく競争率が低いためニートにも可能性があるわけです。

また、以上に当てはまる業界の例としては、次のようなものが挙げられるでしょう。

  • 飲食
  • タクシー会社
  • 運送会社
  • IT関係
  • Web関係

飲食はどこも人手が足りません。それに、正社員だと店長やエリアマネージャーなどを前提とした採用をすることが多いです。そして、管理側を目指すなら「これまでの経験」より「店長などの管理職に対するポテンシャル」が重視される傾向があります。

いくら優れた経験を持っていても、ポテンシャルが無ければ店長なんて務まりませんからね。

上を目指す志向があるなら、ニートにもオススメしやすいです。

タクシー会社も人手不足だし、運送会社は人気が無いうえに人材が離れていっている傾向があります。両方とも、免許に関しては取得支援がある会社も多いので、そういう会社を選ぶとニートからでも働きやすいでしょう。

ITはそれなりの人気があるけど、それでもエンジニアは人材不足です。さらに、自社で人材を育てるという意識が高い企業が多く、エンジニアとしての技術も働きながら身につければいいという風潮が業界全体に少なからずあります。

Webもそうです。

以上を指標として、ニートから大手企業に就職するための戦略を立てるのも良いのではないでしょうか。

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これを読んでいただけば、自信を持って就職活動を始めることができると思います。ぜひ参考にしてみて下さい!

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