警察の仕事って、現実と理想のギャップが激しい仕事トップ5に入るんじゃなかろうか…。

実際に調べてみると、現実を目の当たりにして「警察官を辞めたい」と思い始める人が多いようです。

今回は、ブラック企業からの転職経験がある筆者が、警察官を辞めたいと感じている人の特徴を分析しながら、転職の考え方や転職先の選び方について掘り下げていきたいと思います。

ぜひ参考にしてみて下さい!

警察を辞めたいと感じている人の主な理由

まずは、辞めたい理由の中でもよくあるものを一つ一つ分析していきたいと思います。

① ルールに納得できない

警察官が仕事を辞める理由の中で、特によくあるのが「納得できなかった」ということです。

よく語られるのが、交通取り締まりの方法に納得できないということですね。交通事故を防ぐためと言えども、交通取締りの方法はとてもバカらしいです。

警察官でない一般人の僕から見ても、バカらしいなあと思います。ネズミ捕りと揶揄されているのが、とてもよくわかる。

ノルマのためにやっているような、汚い方法での取り締まりに疑問を覚えて、なんだか申し訳なさすらも感じてしまうという人もいると思います。

これに対して申し訳なさなどを感じなくなれば、警察の風土に馴染んできたひとつの証拠みたいなものだと思います。

他にも、警察にはそれぞれルールがありますよね。

そのルールに納得ができないということは、仕事内容に納得できないということです。

自分自身疑問を抱かざるを得ないような仕事をしていて、面白いわけがありません。自分は何をやっているんだ、こんなことをするために警察になったわけじゃない。納得がいかない、こうなったら辞めてやる!

結局、努力しても納得できないという思いを飲み込めず、辞めてしまう人が多いです。

警察官が仕事を辞めていく一番大きな原因と言っても過言ではないんじゃないでしょうか。

② 理想と現実のギャップに失望

警察学校を卒業する際、よく言われることがあります。

「卒業して警察になって、現場に配属されると、必ず先輩方に失望する。初心を忘れず、失望した先輩方のようにはなるな」

失望というのはどういうことかというと、先輩方のやる気の無さに失望するということなんですよね。

警察学校では「市民のため」「人のため」「社会のため」と理想的な志を植えつけられるんですが、警察学校を出て現場に配属された途端、警察の嫌な現実に直面するんです。

やる気が無く、ただ与えられた仕事をするだけ。

やる気があるのは、税収を上げられるような仕事=給料が上がるような仕事だけ。

市民のためにではなく、自分自身の保身のために仕事をする先輩方…。

理想と現実のギャップは激しく、「こんなものなのか」と失望する新米警察官は多いです。

そこで初心や理想を忘れずに仕事をしていく人と、失望したまま先輩方のように甘い方へと流される人とに、新米警察官の行き先は別れます。

辞めたいと思うような人は、恐らく前者でしょう。

後者は仕事に慣れてしまえば、後はぬるま湯につかるだけですから…。

初心を忘れずに仕事をしていくうちに、警察という組織全体に愛想が尽きてしまう人が辞めて行く人だと思います。

警察は待遇などに関しては決して悪くはなく、大変な仕事ですが、慣れてしまえば続けられるものです。

ただ、納得できない・失望した・警察なんてブラック企業と同じだと考えている人は、続けられません。

③ 激務の割に給料が安い

ポイントのためだけに仕事をしているように見える警察官が多いのは、警察官の仕事が激務の割に給料が安いからということもあると思います。

給料が仕事に見合わないため、出来高により自分の給料を自分自身の力で高くするしかない! ということに燃えるほかないわけです。

あなたもまた、給料に関して不満を持っているのではないでしょうか。

給料が仕事に見合わず低いから辞めたいというのは、どんな仕事をしていても感じることが多い悩みですよねえ。僕のような営業職にも、同じ理由から現場を去る人がいます。

そういう人は給料が高い仕事に転職するか、給料は低くてもその分楽だと感じる仕事に転職するかの二択の道をたどると良いでしょう。

④ 拘束時間が長い

警察官というのは、とにかく長い拘束時間に悩まされていますよねえ。

犯人を逮捕したときには48時間以内に身柄を検察に送る必要があり、身柄を送致したあとにも事実関係を調べたり関係者に会ったり、余罪を調べたりやることがてんこ盛りです。しばらく家に帰れないということにもなりかねません。

そういうことがなくても、当直があるわけです。数日に一回程度警察署に寝泊まりすることになるし、そもそもの勤務時間自体が長くなりがちなんですよねえ。人手が足りないのだと思います。

⑤ ハラスメントが横行

警察組織というのは、妙に古臭く体育会系ですよねえ。体力と気力を使う仕事だからどうしても体育会系に偏ってしまうのかもしれないけど、そのためにハラスメントが横行しているというのは耐えられないことだと思います。仕方がないでは、片付けられませんよねえ。

パワハラ・モラハラ・セクハラ!

タチが悪いなと思うのが、ハラスメントをする連中に悪気があまりないということですよね。僕の経験則ですが、体育会系の組織というのは一度変なノリになると、そのノリが正義という同調圧力が生まれます。

そのためにハラスメントが横行し、悪意なく傷つく人が多くなるわけです。

⑥ 精神を病む

拘束時間が長いし、クソ忙しいし、大して感謝もされないし、給料も低いし、職場にはハラスメントがあるし…。

警察官というのは、なかなかに報われない職業です。感謝されるどころか、市民からは嫌われる一方ですからねえ。その割に、僕たちは警察官がいないと安心して生きていくことはできないのです。

それでも警察官にキツく当たってしまうのは、僕ら市民に余裕がないということだと思います。

しかし、警察官にもまた余裕がありません。市民に威張り散らすような警察官がいるということも、余裕の無さの表れだと思います。

実際に精神を病んでうつ病になったり、自殺したりする警察官は多いですよねえ。

精神的に辛いなら、警察官を辞めたいなら、辞めてしまった方が良いのでは? 市民を守るために、まず自分を守らないといけません。

誰かが言っていました。

「ヒーローの仕事は、まず自分が生き残ることだ」と。

「警察を辞めたい」そう思ったら転職に向けて動き出したほうがいい

あなたが警察官を辞めたい理由は、なんですか?

  • 体力的・精神的に仕事が辛い
  • 自分の命を危険に晒したくない
  • 自分は警察官に向いていないと感じる

こんな理由なら、絶対に警察を辞めたほうが良いと思います。

「自分自身のために働くべき」というのは僕が常々言っていることですが、警察の仕事に関しては自分のため…というわけにはいきません。

警察官全員が自分のためだけを考えて働いたら、警察組織は腐っていくでしょうからね。

警察は治安維持組織であり、市民の安全のため社会のルールを守らせる仕事です。「自分のため」働くのでは、勤まりません。

ストイックな気持ちが薄れて、辞めたいという気持ちが大きくなってしまっているなら、そのまま居座ることは、組織のためにも自分のためにもならないのではないでしょうか。

  • 理想と現実のギャップに失望した
  • 警察という組織に嫌気が差した

こういう理由で辞めるべきか悩んでいる人は、警察に期待と希望を持ち、それが打ち砕かれていてもなお、期待や希望を捨てきれない人だと思います。

こういう人が取るべき選択肢は、二つに絞られます。

「警察組織を離れ、転職する」or「警察組織に残り、何かを変えるためにがむしゃらに努力する」

ただ、僕としては後者はオススメしません。

冷めているなと思われるかもしれませんが、ひとり二人が努力したところで警察組織は変わらないでしょう。

長年の歴史を積み重ねてきた結果、今のような組織になったんです。あなたが生きているうちに警察組織が良い方向に変わることなど、考えられません。

それなら、いっそのこと「警察なんてクソッタレだ」と辞めて転職したほうが良いでしょう。

その上で、自分自身が法律を遵守して生きるということを重視した方が有意義です。

ポイ捨てに注意をしたり、ゴミ拾いをしてみたり、警察官を辞めても規律ある社会を支えることはできます。

サラリーマンだって、違う角度から社会を支える仕事です。社会を支える・市民のために働くということなら何も警察でなくたって良いわけですから。

元警察官の転職市場価値はどうなのか?

若い警察官は、転職市場価値が大きいです。

20代の警察官は体力があって、警察という厳しい環境下で働いてきた人だと見られます。これによって、未経験職種であっても自分から動いて勉強・吸収し、仕事ができるようになるまで食らいついてくれるだろうという信頼が得られるんです。

未経験でも努力して一人前になってくれるという信頼は、転職においてとても大事なこと。

特に異業種転職ともなれば、一番大事なことと言っても良いかもしれません。

異業種から転職してくる人材に対して、企業が一番不安なのは「仕事ができるようになるか」「育つ人材か」「一人前になってくれるのか」というところです。

そこを元・警察官という信頼要素でカバーできるため、警察官は総じて転職市場価値が高いというわけですね。

30代を超えてくると体力や物覚えに関しては不安を持たれるので、市場価値は少し下がりますが、それでもやはり元・警察官という要素が多くのアドバンテージを与えてくれるでしょう。

とにかく、転職するのであれば、自分が今何歳かに関わらず、早めに転職活動を始めたほうが良いことは間違いありません。

警察から民間企業に転職するなら「転職エージェント」が必要不可欠

警察から民間企業に転職するなら、「転職エージェント」の利用が必要不可欠です。

警察から民間企業に転職するとき、3つの壁が立ちはだかることが予想されます。

【壁1】どんな条件の会社を選べば良いかわからない

給料、福利厚生、各種手当などが警察と民間とでは異なります。どんな条件が良いのかという基準も民間独自のものです。

それがわからない状態で転職をすると、ブラック企業に転職してしまう危険性があります。

【壁2】民間企業の面接で求められることがわからない

警察と民間企業とでは、求められることが違うんです。

しかも、「民間企業で求められること」とひとくくりにはできません。業界や職種によって細かな違いがあります。

それがわからないからと言って求人先企業に対するアピール方法を間違えてしまうと、転職活動が難航してしまいかねません。

【壁3】自分にどんな仕事が合うのかがわからない

警察官からの転職でおすすめの仕事は僕からも紹介しますが、それは「警察官」をひとくくりにして考えたものです。

あなた自身に合う仕事かどうかは、他でもないあなたが見極めないといけません。

これらの壁を乗り超えたりぶち壊したりするために必要なのが、転職エージェント。

転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーという転職支援の専門家の助けを借りることができます。彼らは民間企業のことを熟知しているんです。そのため、労働条件の相場などを聞けば教えてくれます。

そして、転職エージェントには、これまで転職活動をしてきた数々の転職経験者のデータがあります。そこには当然、警察官から転職した人もいるんです。

そのデータから、警察官が民間企業への転職でアピールできるポイントを教えてくれます。

また、蓄積されたデータとあなたの経験や能力などとを照らし合わせて、あなたに合う仕事を教えてくれるんです。

このように、転職エージェントを使えば警察から民間企業に転職するときのさまざまな壁をクリアすることができます。

すべて無料で利用できるので、積極的に活用していきましょう。

僕は実際にいくつかの転職エージェントを使いましたが、その中でも特におすすめしたいのがリクルートエージェントです。

↓こちらのページでも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

脱社畜に成功した僕が自信を持っておすすめする転職エージェントを3つ紹介しています。

警察官からの転職先はどんな選択肢があるのか?

転職先にどんな職種を選ぶかが転職活動の最大のポイントです。

警察官の仕事に抱く不満やストレスを解消できる仕事は、警察以外のほとんど全てです。それだけ、警察官は特殊な仕事だということですよ。

じゃあ具体的にはどんな仕事が向いているのか…なるべく、警察官としての経験を活かせることを条件に僕なりにいくつか考えてみました。

警備員

警察官を辞めて警備員というと、なんだかストレートな感じがしますよね。どちらも「警」の文字が付くし、なんだか一直線! という感じがしてカッコイイと思います。

警察も警備員も何かを守る仕事に変わりないわけで、警察という組織を抜けたとしても、警察官になったときの志は捨てずにすみますから。

実際、警察官から警備会社に転職する人はかなり多いです。

警備課から警備会社! というのも、アリかもしれません。警備の仕事は好きだけど、警察という組織が嫌になったという人にはめちゃくちゃオススメ。警察官経験というだけで優遇されると思うけど、警備課ならなおさらに優遇されるでしょう。

民間になっただけでも、かなり働きやすさは変わりますよ。

営業職

「自分の力で自分の評価を切り開き、稼ぐ」ということをもっと追求したいなら、営業職がいいでしょう。

どれくらい稼ぎたいかにもよりますが、稼ぎたい度合いがとても高いなら「保険・証券・不動産」あたりを狙ってみてください。

稼ぎたい度合いがそれほど高くはないのなら、自分が興味を持った業界の新規顧客獲得営業の求人を探してみましょう。

なんとなく「普通のサラリーマン」というイメージに憧れているのなら、法人ルート営業を探してみてください。

激しいノルマ競争もなく、比較的落ち着いていながらも「サラリーマンらしい」と多くの人がイメージするような仕事ができます。

そのときの業界も、自分が少しでも興味を持てるものを選びましょう。

一般事務

警察組織にも、事務関係の仕事は多いですよね。警察はルールに縛られているため、申請をすることも多いし書類を作成する機会も豊富です。そのための事務処理能力などは、多くの警察官に培われているものだと思います。

一般事務は経理などと違って何かに特化することなく、その会社の書類仕事全般やデータ入力などを扱う仕事です。警察としての事務経験を活かしましょう。

女性が多い仕事のため、女性警官にオススメの転職先でもあります。

人事・労務の仕事

警務課にいた人は、人事・厚生事務関係の仕事をしていたと思います。相談や各種受付などなど、警察署の庶務全般を扱うということで一般事務にももちろん向いているんですが、人事・労務の仕事にも向いていると言えるのではないでしょうか。

人事・労務関係の部署を置いている会社は比較的大きなところが多いため、警察の経験を活かせることをアピールすれば大きな会社に好待遇で勤めることもできると思います。

総務の仕事

総務というのは、「扱う部署が無い仕事」を一手に引き受ける仕事です。人事・労務部が無い会社は総務がそれらの仕事を行うことになりますし、一般事務の手が回らないときなどにも駆り出されることがあります。

事務関係全般の経験・人事・厚生事務の経験など、警務課の経験をトータルで活かせる仕事です。

取得物・会社の私物管理などもするため、会計課の経験も役立つと思いますよ。

経理事務・会計の仕事

会計課の経験が役立つと言えば、企業の経理・会計の仕事を挙げないといけないでしょう。警察組織と企業とでは細かい部分は異なりますが、経理・会計の考え方や必要な素養という面は同じはずです。

あとは企業が扱うソフト入力に慣れることと、企業特有の経費を覚えることが必要なくらいなので転職しやすいのではないでしょうか。

外勤事務の仕事

外勤事務というのは、電気・ガスの検針やテレビ・新聞の集金やアンケート調査などを行う仕事です。外に出ていることが多い事務仕事ということから、外勤事務と言うんだと思います。まんまですね。

地域課の巡回連絡の仕事に似ているのではないでしょうか。

内勤の一般事務などに比べると、選考の倍率が高くないので転職先としてのハードルは低めです。

学校事務

警察組織の「事務関係の仕事」に一番近い仕事をしているのが、学校事務だと思います。

受付・学生の相談・取得物の管理・各種書類仕事・人事・経理・広報などなど、仕事内容が多岐に渡るのが特徴的です。警務課の仕事の経験全般を活かすことができるし、会計課の経験なども活かせます。

生活安全課で子供関係の事案に多くかかわってきた人も、向いているのではないでしょうか。

販売業

警察官に求められるものの中に、礼儀正しさがあると思うんです。職務質問などは特に礼儀正しく、それでいて物怖じせずガツガツと仕事をこなさないといけないところがあるのではないでしょうか。

その礼儀や、職務質問などによる声掛けの経験・物怖じしない態度を活かせば、販売業を転職先として候補に入れることができると思います。個人的に特に向いているかもしれないと思うのが、スーツショップ店員です。

ショップ店員は女性にとってやりがいが大きく、女性経験に特にオススメしたいですね。

運送業・トラック運転手

警察官の体力を活かしたり、地域課の「地域に対する理解」を活かしたりすることで、運送業などトラック運転手の仕事で成功するのではないでしょうか。運送の仕事は基本的に同じようなルートを回るため、地域の道をよく知る人間に向いています。

地域パトロールをするときにも独自の効率化を考えた人もいると思いますが、その経験がそのまま活きるわけです。

タクシー運転手

地域課にトラック運転手が向いているかもしれないと言っても、地域課が乗るパトカーはトラックじゃないですからね。単純に地域への理解という点を活かすのなら、タクシー運転手のほうがそれらしいと言えるのではないでしょうか。

お客様を安全にかつ素早く目的地にまで送り届け、ときには地域の話にも付き合う…。地域を理解している人にピッタリの仕事だと言えるし、安全運転&スピードも大事な警察には合っているとも言えるんです。

普通二種免許に関しては、最近は面接時には不要で、面接後に取得の補助をしてくれる会社も多いので心配はいりません。必要とあらば費用すら出してくれるところもあります。

自動車学校

自動車学校というのは、実技に筆記にと免許の試験合格のためのカリキュラムではあるものの、本質は交通ルールを学ぶということにありますよね。交通課に勤めていた人はもちろん、警察として車に乗る機会が多かった人などに向いている仕事です。

人に教えるだけじゃなく、簡単な営業活動にも出ることがあります。多彩な業務経験が得られるため、民間デビューするときの転職先としてはかなり面白いのではないでしょうか。

スポーツインストラクター

体力を活かして、スポーツインストラクターになるという道があります。警察官は仕事柄鍛えている人も多く、筋トレに対する知識やスポーツに関する理解が深い人が多いでしょう。その知識や理解を人に伝えるのが、インストラクターの仕事です。

スポーツ関係の施設は残業時間が比較的短く、プライベートを重視できる傾向があります。ノルマは若干あるものの、それよりも利用者のために働くという意識が大事な仕事です。

警察の組織体質に嫌気が差している人にも、プライベートの無さにうんざりしている人にも、オススメしたい転職先だと言えます。

警察官からの転職成功事例

今回、元警察官3人に話を聞くことができたので、警察官からの転職成功事例としてここで紹介します。

これを読んで転職のイメージを膨らめましょう!

※個人の特定を防ぐために、聞いた話を一部改変してまとめています。

【28歳の独身男性 Sさん】警察とは全く異なる畑に転職

Sさんは、高校卒業後に警察官になりました。

彼の所属は保安課です。

保安課の仕事は、風俗店や賭博関係、不法滞在および不法就労の取締。仕事柄治安が悪い地域に出向くことが多く、彼はさまざまなトラブルに巻き込まれました。不法滞在者の対応をしたときにはかなりの罵詈雑言を浴びせられることも…。

さらに先輩からのモラハラもありました。

美味しいご飯を食べることを至上の楽しみとしていた彼ですが、ある日ご飯を億劫に感じるようになりました。そこで「俺は病みかけているのかもしれない」と気づき、転職を意識し始めるんです。

それでも28歳まで警察勤務を続けた彼に、興味が惹かれる仕事ができました。

「映像クリエイター」です。

彼は仕事をしながら未経験でも可能な求人を転職エージェントを使って探しつつ、非番の日は毎日映像制作の勉強をしました。面接では勉強中ということと、警察官の仕事とを根拠に「勤勉さ」をアピールしたんです。

そして見事、「未経験でもイチから育て上げるよ!」という会社に転職を果たしました。

今は覚えることが多くて大変であるものの、楽しく働いているようですよ。

【35歳妻子持ち男性 Nさん】家族のために転職

Nさんは30歳の頃に結婚しました。結婚して間もなく子供を授かり、「たくさん稼ぐぞ」と仕事に燃えていたんです。

そんな彼の仕事は「刑事」でした。警察学校に入った当初から刑事の仕事を志願しており、交番勤務を経て晴れて刑事に。結婚したのはそれから少ししてからのことです。

所属していたのは捜査三課。空き巣、ひったくり、万引などの窃盗を取り締まる仕事をしています。捜査一課などに比べると危険は少ないものの、それでも窃盗犯とのやり取りで怪我を負うこともありました。

そして何よりも、忙しくて家族に会えない日もあったんです。

子供が大きくなるにつれて家族との時間を大切にしたいという意識が、彼の中で大きく膨らんでいきました。

悩んだ末、「家族のために、警察を辞めよう」と決意したんです。

転職先選びに難航した末、彼はタクシー運転手に転職を決めました。理由は「隔日勤務」による休日の多さです。タクシー運転手もまとまった休みを取るのは難しいものの、2日に1度は家族と長い時間一緒にいられるということが決め手となったんでしょう。

年収も決して低くはなく、休日の多さと稼ぎとを両立できる仕事でもありますからね。

警察官からタクシー運転手への転職を成功させた彼は、妻子を大切にする良き夫であり良きお父さんとして家庭内外で活躍しています。

警察官三年目にして転職を決意したTさん

石の上にも三年というけれど、三年って結構長い。そう感じて警察官三年目にして転職を決意した人がいます。

Tさんの仕事は交番勤務です。書類仕事にパトロール、落とし物の対応に通報現場対応などなど…。交番の仕事は多岐にわたります。

彼はその業務量に疲れ果てていました。

ただ、それは転職する原因の一端でしかありません。

転職する一番の原因となったのは、パワハラでした。体育会系の組織にありがちな、本人はハラスメントだという自覚が全くないパワハラ。周囲の人間もそれに疑問を抱くことはなく、相談しても「お前がおかしい」と言われてしまい味方がいません。

それでも三年以上は勤め上げようとしたけれど、今後のキャリアを考えたときに「早めに転職したほうがいい」と考えました。交番勤務を経験して3年が経つと、違う部署に異動していく警察官が多いですからね。

警察官を続ける気持ちが弱い人間が、異なる部署に移ったとしても長続きはしない。それなら今のうちに転職したほうがいい、と彼なりに考えたわけです。

そんな彼は、とある居酒屋の店長候補として転職を成功させました。

もともと接客業が向いていたのか、転職活動にはあまり苦労しなかったようです。今は店長になる日を夢見て努力の真っ最中。「あと1年くらい頑張れば店長になれそう」と、語っています。

警察官から転職して後悔するパターン&後悔しないためのポイント

将来への不安を感じるようになってしまった

警察官を辞めて、失ったものの大切さに気づく人がいます。

そう、公務員としての安定性です。

民間企業には確固たる安定性がありません。簡単に首を切られることはないとは言え、業績が悪くなればリストラに遭う可能性があります。

リストラされることはなくても、ボーナスは業績に応じて変動するし、基本給すらも下がることがありますからね。

どんなことでも「会社の業績」が絡んでくるわけです。会社の業績は一定ではありません。民間企業の会社員というだけで確固たる安定性は無いも同然なんです。

だから、事あるごとに将来のことが不安になります。

ただ、この不安は防ぐことができます。

たとえば、将来性のある企業に転職することです。将来性のある企業に転職すれば、ボーナスが突然カットされたり突然リストラ通告されたりする危険性は低くなりますから。

また、ホワイト企業に転職することでも将来への不安は薄れます。

昇給や昇進が実際に行われ、退職金などの制度も実際に利用されているホワイト企業に転職すれば、将来もその会社で安定的に働き続けることができるでしょう。

以上のようなことに気をつけて転職活動を行えば、将来への不安という後悔は生まれないのではないでしょうか。

仕事にやりがいを感じなくなってしまった

子供の頃の文集に「警察官になりたい!」と書いたことがある人。夢だったわけではないけれど、なんだかんだ警察の仕事にやりがいを感じていた人。

そんな人も、耐え難い現実に直面するなどして警察官を辞めてしまうことがあります。

ただ、こういう場合、転職先の仕事に物足りなさを感じてしまうことがあるんです。

この後悔を防ぐには、あなたが警察官の仕事以上にやりがいを感じる仕事を探すしかありません。

そのために、まずは自分に何ができるのかを分析しましょう。

次に、「興味があること」を探してみてください。

最後に、「興味があること」の分野の仕事を探して、その中から「自分にできること」を活用できる仕事を探しましょう。

その仕事が、あなたにとって大きなやりがいを感じる仕事である可能性が高いです。

たとえば、自分にできることを分析した結果「体力がある」ということが挙げられたとしましょう。

興味があることは「人の役にたつこと」とします。

この二つを照らし合わせると、「ジムインストラクター」「警備」などの仕事が候補に挙げられるでしょう。

以上のように転職先を選べば、仕事にやりがいを感じなくなる危険性は低くなります。

自己分析後の仕事探しが難しければ、ここは転職エージェントのキャリアアドバイザーに任せるのもいいのではないでしょうか。

最後に

警察官を辞めたい理由は人それぞれいろいろなものがあると思います。

厳しすぎる縦社会に嫌気が差したとか、得点稼ぎに嫌気が差したとか、警察官の仕事・組織の実態が思っていたものと違っていたとか…。一度警察官という仕事に疑問を持ったら、警察官を続けても幸せになれるかは怪しいです。

とにかく、警察官を辞めたい…どうしようとジーッとしていてもどうにもなりません

自分の知識経験はいろいろな場所で活かせるんだ!という自信を持って転職活動を始めてみてはいかがでしょうか?