事務の仕事の中でも比較的専門的で給料も高い経理の仕事は、事務職の中でも結構人気があります。

同じ事務職から経理に転職するという人も少なからずいますし、もちろん営業や全く異なる職種から転職してみたいと興味を示す人も多いです。ここにきているあなたもそんな人のひとりだと思いますが…。

経理事務への転職に興味がある未経験者は、この仕事の現実と転職を戦い抜くための情報を知らないと戦えない! ぜひ、ここで武器を調達していってください。

※経理以外の事務職について知りたい方は『事務職への転職に興味がある未経験者が知っておきたいすべてのこと』をご覧ください。

※経理の大変さや退職理由を知りたい人は『経理を辞めたい!悩みを解消できる転職先は?』をご覧ください。

経理の仕事内容と取り巻く現状などをまとめてみた

経理の仕事内容・やりがい・給料・適性などなど、まずは経理事務の仕事に関する基本について語りたいと思います。ここを知らなければお話にならない! まずはここで本当に転職するかどうかを考えてみましょう。

1.仕事内容とやりがい

経理の仕事内容は、経費・入金と支払い・給料などのデータを正確に記録して管理することです。

具体的には、日次業務・月次業務・年次業務とに分かれているんですよ。

日次業務というのは預金の管理や仮払金の払い戻し、経理システムの入力など経理の一般業務です。

月次業務というのは、給料の決算と支払いなどの「月単位で発生する仕事」のこと。

年次業務というのは「年次決算や有価証券報告書作成」などの年単位で発生する仕事のことを指します。

基本的に「月次業務に追われる月末」「年次業務に追われる年末」は、忙しいです。

この仕事のやりがいは、「会社の金を握っている感覚」「会社を支えている実感」「会計のスムーズさ・経費に対する理解など、目に見えて仕事の上達が実感できる」というところにあるのではないでしょうか。

2.給料と勤務形態

正直、経理の年収は会社規模によってかなりの差があります。

ボリュームゾーン的には400万円程度です。ただ、会社の規模が低かったり業績が悪かったりすると300万円前後になることも多々あります。また、未経験だと最初は年齢関係なく年収300万円前後からスタートするのが一般的ですね。

規模が大きい会社で経験を積むと年収600万円から700万円になることもあります。

規模が大きい会社は給料も高いし仕事量も多いんですが、その分経理事務の人数が多いです。経理の作業もひとつひとつ細かく分担されているため、一人当たりの業務範囲は結構狭くなります。

やりがいは薄れるかもしれないけど、大企業のほうが仕事はやりやすいでしょう。

ただ、経理の仕事全般を覚えることができないため、未経験者が大企業の経理に転職すると全体像の把握が難しい可能性があるということに注意しないといけません。

中小規模の会社は仕事量も比較的少なく経理事務の人数も少ないため、担当する業務の幅が広いです。未経験者が経理の仕事を包括的に覚えられるため、まずは中小企業に転職して仕事を覚えてからキャリアアップとして大企業を狙うほうが良いと思います。

繁忙期に残業が増えるのは大企業も中小企業も同じこと。

しかし、大企業のほうが「自分が担当する業務の幅が狭い」ため、てんやわんやになりにくい傾向があります。

中小企業は業務の幅が広いので、「あれもこれも!」とかなりテンパるかもしれません。

経理の残業時間は繁忙期だと50~80時間になることもありますが、普段は10時間未満ということも多いです。

3.向き不向き

  • 調整力がある人
  • どちらかと言えば細かい性格の人
  • 目の前のことを少しずつコツコツ片づけられる人
  • 「どうしてこうなるんだろう」と思ったときに調べる人

以上の特徴にひとつ以上当てはまる人は、経理に向いてる人です。

まず、経理の仕事をするときには調整力が必要になります。経理の仕事はさまざまな部署と連携し情報共有と確認をしながら進めるのが基本です。処理に何かおかしな点があったときには、その関係先に確認をしにいかないといけません。

もう何かにつけて社内調整が多いんですよねえ…。

また、正確さが求められる作業のため細かい性格の人やコツコツと取り組める人はかなり向いています。大雑把な経理とか絶対に嫌ですよねえ。社員から信用されないような性格の人は、絶対に経理にはなれません。

最後の「どうしてこうなったんだろう」を調べられる人というのは、物事の因果関係の流れを客観的に見ることができるためです。

経理の仕事というのは「金に関する因果関係を追う仕事」と言えます。「こういう目的のため、こういうお金を使いました」という経費の流れを突き止め、それが経費として計上できるのかという結果を導くわけです。

この「因果関係を見る」というのが出来ない人が、経理の中でも案外多いんですよ。

だから、最後の項目に当てはまる人は飛びぬけて経理事務に向いている人と言えるかもしれませんね。

未経験者が経理に転職するとき、気を付けるべきポイント

ここまでは未経験者が経理に転職するときの基礎知識。これから紹介するのは、実際に経理に転職するときに役立つ情報です。これを知っているのといないのとでは、転職成功率は雲と泥の差が生まれるでしょう。

1.実はパソコンスキルも武器になる

実は…経理の仕事はパソコンスキルも武器になります。

経理システムはPC上にありますし、Excel・Wordも扱いますからねえ。特に日次業務はExcelを扱うことが多いので、関数を扱えるレベルにExcelを使える人は重宝されます。ベテラン経理にもExcelの関数に馴染みが無く、非効率的な作業をする人が多いですから。

また、そのスキルを証明するMOS資格を取っておくと転職が結構楽になりますよ。

2.やっぱり資格取得は欠かせない!

MOS資格の取得をおすすめしましたが、それよりも大事なものがあります。

簿記2級以上。

まあ…経理の仕事における「専門知識を要する場面」というのは、どんどん減っています。例えばクラウド会計ソフトを使えば、「どこに何を入力するか」がわかれば簡単に入力できてしまうんです。

そして簡単に決算書類が出力出来てしまいます。

個人事業をしている僕の友達は、「何の勉強もせず、会計ソフトを使いながらわからないタイミングで調べるだけで確定申告が終わった」と言っていました。

だから、クラウド会計ソフトを導入しているような会社の経理だと簿記があまり必要にならないんですよ。

しかし、簿記2級を取得しているほうが転職先の幅が広がりますし、経験が無いというマイナスステータスを十分すぎる程に補えます。

未経験者の無資格者を育てる余裕がある会社にしか合格しない状態よりも、その余裕があまりない会社にも合格できる方が良いじゃないですか。知識があれば足元を見られることも少なくなるし、最終的な待遇にはかなりの差が出ると思いますよ。

無駄だと言わず、取得しましょう。

転職を成功させるための最初の一手は?

未経験OKの経理事務求人は、競争率が高い。資格を取得するなどしてアピールポイントを強めたとしても、それを勝ち抜くにはやはりプロの協力が必要だと思います。

転職エージェントに転職の相談をし、多くの求人に応募し、第三者からのアピールにより印象強化することが転職を成功させるために必要な最初の一手ではないでしょうか。求人の質も自分で求人を探すより高いことですし、使わない手がないですよね。

まずは相談と勉強…頑張りましょう!