転職をした人には、それぞれの「会社を辞めようと思ったきっかけ」があります。

それは本当に人それぞれです。正直笑ってしまうようなことも、切実さを感じるようなことも会社を辞めるきっかけになります。

そんな「転職者たちが会社を辞める決意をした瞬間」を、知人から聞いたりSNSやブログで調べたりして集めてみました。

「会社を辞めたいけど一歩を踏み出せない」という人のために、調べた中で印象的だったものを紹介します。

1.円決脱毛症になったとき

上司からの小言に残業、上がらない給料…。毎日毎日仕事でストレスを溜め続けていたAさんがある朝、鏡の前で髪の毛を弄っていたときのことでした。「今日はいつもと違う髪型にでもしてみるか」気分転換のため髪の毛を観察していると…。

丸くハゲていることに気づいたんです!

もしやと思い皮膚科に行くと…円形脱毛症。会社を辞める決意をした瞬間でした。

2.熱中症で倒れたら何故か説教されたとき

ある日、仕事中に熱中症で倒れたBさん。

なんと彼女の職場は室温40度を超えていたんです。熱中症になって当然ですし、会社に非があることですよね。だけど、職場復帰した途端に上司から「迷惑をかけたんだから謝罪しろ! みんなに謝れ! 早く!」と言われてしまいました。

「暑すぎます! 熱中症になって当然です」抗議すると、別室に呼び出され長々と説教されてしまったんです。これが、Bさんが会社を辞める決意をした瞬間でした。

3.仕事中に倒れて病院で目が覚めたとき

Cさんは残業続きの毎日を送る営業マン。徹夜になることもあり、フラフラとした足取りで会社に向かったある日のことです。フラフラになりながらも精一杯仕事をしていたら、突然眩暈が襲ってきて、そのまま意識を失ってしまいました。

病院で目が覚めて白い天井と自分自身の腕に刺さっている点滴の針を見た瞬間、彼は会社を辞める決意をしたそうです。

4.ハラスメントが黙殺されたとき

Dさんは上司からセクハラを受けていました。最初は言葉だけのセクハラだったんですが、徐々にエスカレート。お尻を触られるなどの直接的なセクハラにまで発展し、耐えかねた彼女はセクハラ被害を録音して社内のコンプライアンス窓口に相談しに行ったんです。

しかし、大きな勇気を振り絞ったその訴えは、残酷にも黙殺されてしまいました。

その瞬間に会社に対する気持ちが一気に冷め、退職を決意したそうです。

5.えこひいきの被害を受けたとき

上司によるえこひいきというのは大なり小なりよくあることです。少しなら見逃せるかもしれませんが、Eさんは見過ごすことのできないエコヒイキに気づいてしまいました。

上司から近い席に座っている人が明らかにサボっている…。だけど、上司は何も言いません。

一方、Eさんは全くサボっていませんでした。席は上司から離れているものの、上司の席から直線上に位置するため上司の目に留まる確率が高いんですよ。

そのためか、Eさんが少し休憩しているだけで難癖を付けてくるんです。これが何十回と繰り返されていることに気づいた瞬間、Eさんは会社を辞める決意をしました。

6.尊敬している先輩が辞めたとき

Fさんには尊敬する先輩がいました。先輩は仕事ができるだけではなく、人間的にも魅力的な人だったんです。常に前を向いて皆を励まし、周囲にいる人間全てを前向きにしてくれるようなムードメーカー。

そんな先輩がある日退職届を提出したんです。そのとき「もう我慢なりません」と言いました。

その瞬間、Fさんは「あの先輩すら我慢できないのか」と驚いたと同時に、会社を辞める決意を固めたそうです。

7.連日の徹夜後、激務確定の案件が舞い込んだとき

Gさんはある子会社に勤務するシステムエンジニア。

その日は、急な納期変更による連日の宿泊明けの日でした。全員で死に物狂いで仕事を終わらせて「帰れる」と全員が安堵したんですが、上層部からまた納期が近い仕事を与えられたんです。

その瞬間にGさんは深く絶望し、会社を辞める決意をしました。

8.洗脳されかけてることに気づいたとき

「わが社は素晴らしい!」

「お前らはゴミだ! ゴミは人間として認められない。だから成果を挙げて人間になるんだ!」

社長はそんなことばかり言ってきます。Hさんも最初はそんな言葉に耳を傾け、「成果を挙げるぞ」と努力していました。

だけど、ある日SNSで会社の洗脳教育の手法という投稿が話題になっていたのを見たんです。自社の社長の言動行動とその手法の多くが一致し、「これ洗脳教育やんけ!」と冷静になった瞬間に思いました。

「会社辞めよう」

9.前任者の失踪を知ったとき

退職した前任者から仕事を引き継いだIさん。

残業三昧になりながらも、取引先からなじられながらも、「引き継いだ仕事だから中途半端ではだめだ」と自分を奮起させて頑張っていました。

仕事が佳境に入って来たある日、突然「前任者についての噂」を同僚が自分に話してきたんです。

「お前の前任、退職扱いになってるけど失踪したんだってよ」

前任者の同期にあたる先輩に事の真相を尋ねたところ、前任者失踪の噂は真実だった…。仕事に対する熱が全て消え去りIさんは「辞めるか」と決断しました。

10.失敗の全責任をなすりつけられたとき

Jさんは大勢の人が関わる大きなプロジェクトの一員として、参加していました。あくまで一メンバーでありリーダーなどではありません。成功しても自分ひとりの手柄になるわけではないですが、成功すれば多少は評価が上がると信じて頑張っていました。

しかし、Jさん含む四人の失敗がきっかけとなりプロジェクトは頓挫したんです。

失敗したのはJさんではなく、頓挫の決定打になった原因は別の人にありました。それなのに、Jさんは全責任をなすりつけられたんです。その瞬間に退職を決意し、翌日に退職願を提出しました。

【最後に】決意が揺るがないうちに転職活動を始めておくべき

ここまで、さまざまな「会社を辞める決意をする瞬間」を切り取って紹介してきました。「そんなことで!?」と思うようなことも、「そりゃあ辞めるわ」と思うようなこともあったのではないでしょうか。

会社を辞めようと思ったきっかけなんていうのは、案外そんなものです。それが退職理由の全てではなく、あくまでも「退職の決定打」に過ぎませんから。

あなたにも、退職の決定打になる瞬間が既に訪れているかもしれませんし、これから訪れるかもしれません。

他の人の会社を辞める決意をした瞬間を知ることが、退職の決意をするきっかけになった人もいるでしょう。

どんなきっかけにしろ、退職の決意が固まったらその決意が揺るがないうちに転職活動を始めておくことを僕はおすすめします。

決心が揺らいでも「辞めたい気持ちは消えない」からです。

人の決心は永遠には続きません。決意から実行までにタイムラグがあると決意は薄らぎます。

ただし、退職の決意が揺らいだからと言って「辞めたい気持ち」が消えるとは限りません。

辞めたいという気持ちを抱えながら働いていても、成長はできませんし成果もあげられませんよね。消極的にただ日々を消費するだけです。

それよりも、早く転職活動を始めてしまってより良い会社に移ることを考えるほうが、大きなメリットになるのではないでしょうか。

以上のような理由から、退職の決意をしたらそれが揺るがないうちに転職活動を始めておくべきだと僕は断言します。