人のためになるのは、やっぱり人の手です。

体に異常があると薬や手術に頼りたくなるのが、医療が進歩した現代に生きる僕らの性質。ただ、それらを頼らないで症状が良くなるんだったら、それに越したことはないわけです。どれだけ進歩しても、「人の手」という安心感には勝てません。

そんな「手で治す仕事」のひとつが、柔道整復師ですよね。

ただ、手で治すというのは一筋縄ではいきません。当然、施術は大変ですし、施術以外にも苦労が欠かせないのが仕事というものです。

柔道整復師を辞めたいと考えている、そこのあなた! 柔道整復師から転職するときは、転職先選びに注意ですよ。

柔道整復師を辞めたい人の悩み、ネットで調べてみた

  • 帰り時間が遅い、拘束時間が長いことが多い
  • 患者さんとの関係に悩まされる
  • 職場の人間関係の悩み

柔道整復師の仕事は、施術だけではありません。

各種事務作業・カルテの整理・院内清掃などなど、やることは盛沢山なんですよね。こういう仕事は事務員に任せるところが多いのですが、中には柔道整復師が行うところもあります。小さい医院だと、事務員と整復師とを両方別々に雇うだけの余裕もなく、「その必要もない」と考える経営者が多いんです。

「別に、時間長引くけど、仕事内容的にできないことはないし」みたいなねえ。

当然、営業時間中には施術で忙しいため、暇なとき以外は事務作業を後回しにすることになります。院内清掃は毎日営業時間前後に行うため、これだけでもう残業確定みたいな感じなのに、加えて事務作業などがあると、当然帰りが遅くなるわけです。

全部やってると、1時間から2時間くらいは残業することになると思うんですが、どうでしょう。残業しすぎだと、僕は思います。

また、柔道整復師は患者さんとの距離感が近いですよね。体を手で触って診察し、施術を行うわけだから、とても距離感が近くなり、クレームが増えてきます。近い距離の人にほど、厳しい言葉を言いたくなるものですからねえ。

それに、変な患者さんが相手だと、距離が近い分余計に疲れます。

あと、これはどの仕事にもあることですが、職場の人間関係の悩みも「柔道整復師を辞めたい理由」としてよく挙げられるものです。

転職先を選ぶときは、これらを改善できるところを選ばないと失敗します。

それを踏まえて、柔道整復師から転職するときに考えたいことを紹介しましょう。

柔道整復師は辞めずに今より良い職場に転職

柔道整復師を辞めたいという考えのスタートは、今の悩みを解消したいということだと思います。

もちろん、中には「柔道整復師として働くこと自体が嫌になっている」という人もいるかもしれません。そういう人は、ここだけ読み飛ばしてくださいね。

悩みを解消したいから柔道整復師を辞めたいという人の奥底には、「できることなら続けたい」という意思もあると思うんです。

そこで考えてみたら、柔道整復師の悩みは「この仕事を続けていると逃げられないこと」よりも、「職場によりけり」というもののほうが多いんですよねえ。人間関係なんかがその最たる例だし、帰り時間に関しても「分業している職場」を選べば解決する話です。

患者さんとの距離が近いとか、接客関係の悩みはどうしても逃げられませんけどね。

だから、今の自分の悩みと向き合って、「職場選びでなんとかなる」と感じたら、柔道整復師自体を辞める必要はありません。職場選びに命をかけましょう!

職場選びには転職エージェントがおすすめ

柔道整復師から転職するときは、職場選びをするのが大切だと語りました。

ただ、職場選びが大切と言っても実際難しいですよねえ。求人をただずっと眺めていると、「何が違うねん」と、「同じやありませんか」と、「どうなんや工藤」と、感じてしまいます。結局、求人欄に書く内容には限りがありますし、どこの企業も自分たちを美化するのに必死で、似たような内容になるんですよ。

これを、AKB48現象と言います。年を取ると顔が区別できなくなり、あれだけの人数がいると特にもう「誰が誰かわからないし、みんな同じでしょ?」という感想になるんですよねえ。

だけど、転職エージェントを使えば、求人に違いを見出すことができるようになるんです。

公開求人を見るだけだと、やっぱりどれも同じに見えるんですが、転職エージェントには非公開の求人があります。この非公開のものに関しては、キャリアコンサルタントが調査済みでたくさんの情報を持っていることが多いんです。

その情報をもとに比較検討していくと、自分の望む職場を見つけやすくなります。

柔道整復師は辞めるけど、資格を活かして転職する

柔道整復師の資格を持っていると、色々な仕事に活かせます。柔道整復師としての仕事を続けるだけでなく、いろいろな道があると思うんです。たとえば、こんな道が目の前に広がっているのでは?

  • スポーツトレーナー
  • 機能訓練指導員
  • ケアマネージャー

整骨院や整形外科勤務という、医療の道に進む人がほとんどだと思うんですよ。そもそも柔道整復師という資格を取ることを考えるスタートが、医療という人が多いから。だけど、よく考えると「身体機能」に関する仕事は、医療分野だけではありませんよね。

スポーツ・介護にも、その資格を活かせます。

スポーツが好きならスポーツトレーナー、それ以外の人はケアマネなどの介護職。

最初からケアマネになるのは難しいということもあるので、機能訓練指導員として経験を積んでからケアマネージャーを目指す人も多いですよ。介護職は待遇に恵まれないイメージもありますが、ケアマネージャーは介護職の中でも待遇が高いほうの仕事です。

柔道整復師の資格を持ち、その知識と経験があれば、ケアマネージャーへの道はそう遠くありません。

少しでも介護業界に興味があるなら、柔道整復師からケアマネージャーに転職することを僕はオススメします。

柔道整復師の資格を直接は活かさない形で転職する

柔道整復師に事務仕事を任せるところで勤めた経験があるなら、事務職もありだと思います。事務仕事の経験が少しでもあるなら、未経験の仕事や業界と言えども、仕事を覚えるのは早いでしょうからね。

ただ、柔道整復師の経験をトータルで活かしたいなら、営業職やジムのスタッフなどがオススメです。

営業職は別に資格を活かすわけではないですが、人と人との繋がりを持つ柔道整復師の仕事から転職するには、いいと思うんですよ。それに、適度に動ける仕事だから、デスクワークよりも向いている人が多いと思います。柔道整復師も動く仕事だし、体に関する知識が深いとデスクワークに対してネガティブイメージもありそうですしね。

健康的に働けて、適度な距離感で顧客と関われる営業職は、柔道整復師を辞めたい人にとって天職になる可能性も秘めていますよ。

柔道整復師を続ける道もあり、資格を活かして違う仕事に就く道も、資格関係ない仕事に就く道もある。

目の前に広がるたくさんの選択肢の中から、自分が「これだ!」と思うものを選びましょう!