人生は、ソシャゲーだ。

就職するとき、上司は選べません。人生において選べないものと言えば、生まれる場所・時代・親・上司というイメージがありますよねえ。運に左右されることから、ソーシャルゲームになぞらえて上司ガチャなんて呼ばれるわけですが…。

元・ブラック企業営業マンとして、上司ガチャにも職場ガチャにも失敗した僕には、少し思うことがあります。

新卒就活の上司ガチャ問題に対して、思うこと

新卒就活の上司ガチャ問題、かなり深刻だと思うんですよ。

ホワイト企業に就職したとしても、担当する上司によって職場の居心地とか仕事の辛さとかは変わってきますからね。ホワイト企業だとしてもハズレ上司にあたると、仕事がスムーズに進まなかったり仕事を満足に覚えられなかったりします。

ハラスメントも、ブラック企業だけの問題ではありませんよね。

逆に、ブラック企業でも上司が凄く良かったから働けているという人も、中にはいるわけです。

上司という存在は、実はすごく大きいんですよね。会社を国と考えると、部署というのは都道府県のようなものだと思います。上司は知事というわけだけど、知事によって自治体の居心地の良さとか暮らしやすさとか違ってきますよね。

都道府県知事と同じなんですよ、職場における上司の役割というのは。

しかし、知事と違って新卒にとって上司は選べないものです。

就活は不透明過ぎて上司がどんな人かなんて想像もつきません。職場の雰囲気・会社の様子も、ホームページの写真などから判断するしかないんですが、そんなのはいくらでもねつ造可能です。

ブラック企業に捕まってしまったとき、就活時にはその企業が凄く良いところのように思えました。少なくとも悪い印象は特になく、だからこそ持っていた内定カードの中からその会社を選んだわけです。

ただ、入ってみるとクソブラックだったし、クソな上司も大勢いました。

僕が思うに、就職活動が不透明過ぎるのがダメなんだ!

「こういう会社です!」「こういう業務内容です!」「うちの部署はこういう仕事をしています!」

そればかりじゃないですか。

「うちの部署はこういう雰囲気です!」「こういう性格の人が働いています!」「私が上司です!」

地産野菜を売るとき、傍らに生産者の写真を置いて「私が育てました!」という売り方をしますよね。それと同じことを、就活で企業は行うべきだと僕は思うんです。

そうしたら上司ガチャという言葉は、消えます。

転職時は上司ガチャなのか? リセットマラソンにならないために…

僕はブラック企業に就職して、上司ガチャだけじゃなく企業ガチャにも失敗してしまったわけです。

辞めたいという悲しい願いに覆われた日常を突破し、転職をしたとき、僕は不思議と「上司ガチャだ」とは思いませんでした。明確に「ホワイト企業に転職してやる」という意思があり、「うまが合う上司に出会いたい」という想いがあったんです。

僕は、それを実現した。

どうしてそういうことができたんだろう? 考えました。

転職活動をするときは、まず「部署を選べる」んですよね。「営業の仕事」なのか「事務の仕事」なのか職種を選べる。「第一営業部・第二営業部」とたくさんある場合は部署の選択権が弱くなるものの、就活時よりは自由度が高いです。

それに、転職エージェントを使うことで職場の雰囲気を調べることができます。

相変わらず上司の人柄までは不透明だけど、上司の存在の影響力を考えると、職場の雰囲気などに上司の人柄や価値観が若干反映されることがあると思ったんです。

たとえば、熱血一直線な上司がいる職場は体育会系になるだろうし、悲観的な上司がいると暗くなるだろうし、パワハラ上司がいると部下が大人しくなるだろうし…。そうやって想像した。

想像の結果「ここは合わない上司がいる可能性がある」と判断したら、その時点で転職先の候補から除外したんです。

こういうことが出来るのは、転職のときは就活時に比べて余裕があったからだと思います。

就活は初めて社会に出るわけで、社会の仕組みも傾向も現実も何も見えていません。過剰な期待か過剰な不安かのどちらかを抱いて、僕らは社会人として産声を上げるわけですよね。

心の余裕が全くなく、焦りに支配されている状態だから、想像力も働きません。想像する余裕なんてなく、マイナスイメージだけで候補から除外すると就職先が無くなるのではないかと危惧します。

僕はそうでした。

就活、辛いし、早く終わらせたいし。

転職のときは、働きながらだから「早く辞めたいけど、良いところが見つからないときには長引いても仕方がないかな」と思えたんです。

今働いているという状況の安心感、働いているために予算が尽きないという実感。

就活時はサービスがあっても心の余裕が無く使いこなせなかったし、社会経験が無いから相談相手の言うことを真に受けるしかなかった。

転職時は社会経験を持った余裕ある状態。

いろいろなサービスを使いこなし、ときには想像力を働かせて不安要素があるときは除外する。そうして石橋をたたいて渡るように転職すれば、上司ガチャのリセットマラソン(リセマラ)をしなくて済むと思います。

価値観・考えが合わない上司を引いたとき、どうすればいいのか

もしも、あなたが上司ガチャに失敗して価値観や考え方が合わない上司を引いたとき、「辞めるのはもったいない」と感じるなら、相手に歩み寄ることを考えましょう。

上司が本当にひどい奴で辞めたいと思うなら辞めればいいんだけど、「価値観が合わない」程度のことなら上手く付き合えば良いのではないかと思います。その場合、転職というのは最終手段ですね。

上司から部下に歩み寄ることは、通常ありません。

上司の価値観は長い人生と社会人生活の中で蓄積された経験によるものだから、自分より経験が浅い人間に合わせるということは、あまりないんです。それをしてくれるのは、よほど柔軟な人か聖人か。

まずは、僕ら部下が上司がどういう考えを持っているのかを理解することが大切です。

どうしてその考えを持っているのか? どうしてそういう傾向になるのか? よく観察して実態を知り、対処法を考えて実践すること。

僕も「〇〇な上司への対処法」として、ブログで色々語っています。それらに自分と同じケースがあるなら参考にしてみてください。

とにかく、観察と分析、そして行動あるのみ!

人生はソシャゲーだと思う

上司ガチャというけど、人生自体がソシャゲーなんだと僕は思います。

生まれるときから「生まれる時代ガチャ」「生まれる地域ガチャ」「親ガチャ」など、連続してさまざまなガチャを回します。ステータスも運要素が大きいです。不確定要素も不透明要素も多すぎます。

ただ、僕らはそういうとき、何気なく、不確定で不透明な事態に対して行動してきたじゃないですか。

人生はガチャを引いて失敗して対処しての繰り返しで、今回もそれをすればいいだけです。

一番良いのは、社会が「就活時の透明度を増そう」という動きになることなんですが、それを期待するより自分が動いた方が早い!