人事の仕事を辞めたい…。

そう考えている人にはさまざまな理由があると思います。たとえば精神的ストレス。嫌われ役を担うのが辛いとか、社員のクレーム処理が辛いとか…。

そんな人事を辞めたい理由となっている悩みを解消する方法と、人事を辞めたい人におすすめの転職先の候補を紹介したいと思います。

よくある【人事を辞めたい理由】まとめ

1.嫌われ役を担う辛さ

人事は嫌われ役を担うことがありますよね。

リストラ執行がその最たる例でしょう。業績が悪くなったときにはシビアに判断しなければならないことがあります。解雇したくてしているわけではありません。それでも解雇通知を行う際に目の前で泣かれたり恨まれたりすると辛いですよね。

また、社員のためを思って行動していることでも煙たがられることもあるでしょう。

その人のキャリアのために必要だと判断したから異動させたのに恨まれる。好き嫌いで人事を決めているわけではないのに「人事は好き嫌いで決まっている」と吹聴される。などなど…。

嫌われ役の苦悩ですよね。

2.社員の不満の声を浴び続ける辛さ

社員の不平不満の矛先は、たいてい人事に向きますよね。

たとえば自己評価よりも実際の人事評価が低かった社員が「どうして俺がこんなに低評価くらうんだ!」と乗り込んでくるというのを、ネットで見たことがあります。人事に対する不満が人事に向くのは仕方がありませんが、こういうクレームは対応しづらいですよね。

本当のことを伝えれば相手を傷つける可能性もありますから。

また、「上司が到底無理な量の仕事を振ってくる」とか「この会社の残業時間はおかしい」とか会社に対する不満を一手に引き受けるのもしんどいでしょう。

人のストレスのはけ口にされると、ストレスがたまりますよね。

3.仕事がつまらない

「人事の仕事はつまらない」

人によっては、たしかにそうだと思います。

人事の仕事は会社にとって非常に重要です。人事制度を守り、会社組織を守る組織運用の仕事を任されるわけですから。経営に近いんですよね。積極的に前衛に立って利益を取ってくる仕事ではありませんし、組織を動かすような仕事はあまりありません。

もっと活躍したい! という人にはつまらなく感じるでしょう。

人事の悩みへの対処法まとめ

1.ストレスを受け流そう

人事の仕事は精神的なストレスを受けやすいです。

ストレスを受け流す力を付けなければ、仕事を続けるのは難しいでしょう。ストレスを受流す力とはつまりスルースキルです。

スルースキルを付けるには、物事を柔軟にとらえて考えることが大切なんですよ。

物事を柔軟に捉えるには、自分自身とその周囲を俯瞰して見るのが効果的です。イメージとしてよく言われるのは「自分自身を後ろ上空から眺める感覚」ですね。

つまり、嫌なことが発生したときにその出来事と自分自身の感情を一歩引いて見るんです。

まず、「こういうことがあったようだ」「自分はこう感じているみたいだ」と冷静に分析してみてください。

すると、自分自身の感情がだんだんと落ち着いていきます。こうすることでストレスは結構減るんですよ。

それだけではありません。発生した出来事とそれによる自分自身の感情とを分析することで、これまでは見えなかった違う一面が見えることがあります。それにより、ストレスを受けることなく新たな発見までできるんです。

2.社員の不満は聞くだけに留める

社員の不満に対応するのも人事の仕事かもしれません。

だけど、社員の不満の声をいちいち真に受けていたら心がもちませんよ。不満の声を「意見」という形で言ってくれる人の話だけは真面目に聞いて、意見ではなくただの愚痴や怒りだというのであれば冷静に聞き流しましょう。

また、よくあるクレームへの対応はマニュアル化してしまうのもありです。マニュアル対応をしているだけなら無意識にでもできます。無意識であればストレスも受けないでしょう。

3.転職する

どうしても人事の仕事を辞めたいと思うのであれば、転職しましょう。

嫌われ役を担うことは人事の仕事をしていれば避けられないことです。ストレスを減らすことはできますが、ストレスの原因を完全に取り除くことは仕事を続けながらだとできません。ストレス要因を完全に排除するには転職をするしかないんです。

このまま仕事を続けていても、モチベーションを失うだけではないでしょうか。

辞めたいと思いながら働くことでモチベーションはどんどん失われていきます。

失い続け、最終的にはスッカラカンになるんです。成長意欲もなくなり、出世欲もなくなります。永遠に今の待遇・地位のままかもしれません。最終的には「働く意欲」さえ無くなることがあります。

そうなってしまっては人事として働いてきたこれまでの人生も、これからの人生も無駄になってしまうのではないでしょうか。

そうならないよう、転職を考え始めることをおすすめします。

次章では「おすすめの転職先」の一例を紹介しましょう。

人事を辞めたい人におすすめの転職先候補

1.経営企画

人事の経験は経営企画の仕事に活きます。

人事は経営に近い仕事です。会社の将来を担う人材を確保し、より良い人材になるように導く仕事ですからね。これは会社の経営戦略を支えていると言えるでしょう。

そして、人事の仕事は会社の将来設計を考えて行うものです。人事の仕事をしていくなかで経営に関する知識や考え方もある程度は身につきます。

その経験などを活かせば、経営企画の仕事ができるのではないでしょうか。

2.営業職

第一線で活躍したいと考える人には人事より営業の方が向いていると思います。

営業職は求人が多く採用率も高いです。さらに、人事の仕事で培ったコミュニケーション能力や折衝能力を活かせます。元人事は営業職への転職に有利です。

ただ、客に理不尽なことを言われる可能性はあります。僕も営業をしていて何度かクレーマーな客にあたったことがありますしね。そこは避けられません。新規獲得営業をするにしてもルート営業をするにしても、営業は客を選ぶことはできませんから。

それでも仕事がつまらないと感じて人事を辞めたいと思っている人には、面白い仕事ができる可能性があるためおすすめですよ。

年収も、成果が反映される会社なら自分の頑張り次第で上がりますからね。

3.人材コーディネーター

人事の仕事の経験は、人材コーディネーターの仕事に活かせます。

人材コーディネーターは、人材派遣会社の仕事です。主な仕事内容は「派遣スタッフの登録会の開催」「派遣スタッフの面談」「派遣スタッフと求人とのマッチング」「入職後の派遣スタッフのフォロー」などとなっています。

派遣スタッフの経験・能力・資格などを見て、それを必要としている求人を探すんです。さらに、その求人の中から派遣スタッフが希望している条件が多く揃っているものをスタッフに紹介します。

人事の仕事も「社員の能力などを踏まえてキャリアを考え、人材を配置する仕事」ですよね。その仕事の考え方を活かせるのではないでしょうか。

面談もフォローも、人事として社員と関わってきたコミュニケーション感覚を活かすことができます。

嫌われ者役は嫌だけど人事の経験が生きる仕事がしたいのなら、人材コーディネーターは候補のひとつとして良い仕事と言えるのではないでしょうか。