機能訓練指導員は大変な仕事です。人数が少なく、激務になりやすく、職場の人間関係の悩みも発生しやすい。年収はそれなりかもしれないけれど、それではごまかしきれないほどの悩みを抱えてしまいますよね。

今回は、機能訓練指導員として働いていて辞めたいほどの悩みを抱えている人に、悩みを解決するための職場選びのポイントと、機能訓練指導員の能力を活かせる転職先の例を紹介します。

ぜひ参考にしてみて下さい!

機能訓練指導員にありがちな悩みまとめ

  • 激務
  • 担当する利用者数が多すぎる
  • 機能訓練指導員の人数が少ない
  • 介護職員との考えのすれ違い
  • 排泄介助や食事介助などをさせられる

以上がネット上で報告されている機能訓練指導員の悩みです。

まず、機能訓練指導員は激務になりやすいんですよね。介護施設における機能訓練指導員の配置人数は最低1名以上となっています。つまり「1名いれば法的には問題ない」ということになってしまうんですよね。

そのためか機能訓練指導員の人数が少なくなりがちです。

機能訓練指導員の人数が少ないため、どうしても一人あたりの担当する利用者数が多くなります。

このように「人数が少ない割には利用者が多い」ということから激務になっている傾向があるのではないでしょうか。

続いて、介護職員との意見のすれ違いもネット上でよく語られています。

機能訓練指導員と介護職員の根本の考えがそもそも違うんですよね。

機能訓練指導員は「利用者の身体機能を向上させること」を目的として働いています。

一方介護職員は「利用者の安全な生活」を目的として働いているんです。当然、機能訓練指導員は利用者が可能な限りしっかりと運動させ、身体機能向上を目指したいと考えますよね。ただ、介護職員が利用者の安全のためになるべく運動させたくないと考えるのもまた当然のことです。

このすれ違いにより、機能訓練指導員が考えたプランが却下されることがありますよね。

自分の考えが認められないという不満、「この程度の運動では機能訓練の意味がない」という不満などさまざまな不満が生まれるでしょう。

それだけではなく、立場も考え方も異なる人との人間関係の悩みも生まれがちです。

また、最後に「介助をさせられる」という悩みを挙げています。機能訓練指導員としての仕事と並行でさせられる場合もあれば、機能訓練指導員として雇われたのに機能訓練ではなく介助ばかりさせられる場合もあるでしょう。

どちらにせよアウトですよね。

アウトな行為をさせる職場はまともではありません。まっとうな職場に転職しましょう。

そうでなくても、激務に悩まされているなら転職を考えるべきだと思います。あまりに業務負担が多いと休む暇すらありませんよね。

そんな状態で働き続けると心身ともに疲弊していき、さまざまなリスクを引き起こす可能性があります。たとえば「過労」「うつ病」「自律神経失調症」などですね。

そうなる前に転職を考えるべきではないでしょうか。

悩みを解決するための職場選びのポイント

機能訓練指導員にありがちな悩みを見ていると、激務に関する悩みが多かったですよね。

機能訓練指導員は全国的に不足傾向にあります。そのため、激務を完全に解消するのは難しいです。激務から超楽な状況に変えるというような極端な変化は期待できません。

ただし、ある程度マシにはできます。

激務な状況を改善するには、職場内の機能訓練指導員の人数と施設の利用者数をチェックして転職先を選ぶことが大切です。

激務になる原因に「機能訓練指導員の人数が少ない」「利用者の数が多い」ということが挙げられます。そのため一人あたりの担当が増えて激務になるわけです。もちろん、他にも「機能訓練指導員の業務内容が多岐にわたる」という点なども原因にはなっているでしょうけどね。

業務内容は変えられないので、変えられる部分を根こそぎ変えてしまいましょう。

注意すべきなのは「機能訓練指導員の数が多い」だけではダメということです。その分利用者の数があまりにも多いのなら、結局負担は軽減されませんから。

機能訓練指導員の数と利用者の数とが釣り合っている状態の職場を探してください。

そういう職場を探す方法は、転職エージェントを利用することです。

転職エージェントは求人先施設の調査を行っています。機能訓練指導員が何名いるのか、利用者の数がどれくらいいるのかを把握しているんです。あなたから質問すれば答えてくれますし、「激務を避けたい」と言えば指導員の数と利用者の数とが釣り合っている職場の求人をおすすめしてくれますよ。

以上のようにして激務の悩みを解消しましょう。

ただ、機能訓練指導員を辞めたい理由が激務だけではない場合などは職場を変えるだけでは問題が解決しません。

異業種・異職種に転職しましょう。

次章では「機能訓練指導員の経験や能力を活かせる転職先の例」を紹介します。

機能訓練指導員におすすめの転職先候補

1.ジムトレーナー

ジムトレーナーは機能訓練指導員の経験や能力をフル活用できる可能性が高い仕事です。

特にパーソナルトレーニングジムのトレーナーにその傾向があります。

パーソナルトレーニングジムでのトレーナーの仕事は、利用者の状況を聞くことから始まるんです。現在の利用者の運動状況、トレーニングの目的や目標、どのようなトレーニングがしたいかという希望などを聞きます。

次に、その情報をもとにして利用者一人ひとりに最適なトレーニングプランを立てるんです。あとはそのプランを利用者と相談して詰めていき、本プランとして採用した後、トレーニングに入ります。

トレーニング時も利用者のサポートを行うんです。

この仕事、機能訓練指導員の仕事と似ていませんか? 機能訓練指導員も利用者とその家族との打ち合わせがありますよね。その情報をもとにして暫定プランを立て、また打ち合わせをしながらプランを詰めていく。そして、実際の機能訓練を行う…。

機能訓練指導員の仕事の流れと似ています。それだけではありません。プランを立てる際に必要となる「利用者の状況を分析する分析力」と「最適なプランを立てる判断力や計画力」を活かせるんです。

その上、身体機能に関する知識も活用できます。

以上のことから、機能訓練指導員の経験や能力をパーソナルトレーニングジムのトレーナーの仕事にフル活用できるというわけです。

2.ホテルフロント

ホテルフロントは機能訓練指導員の分析力と判断力、コミュニケーション能力を活かせます。

ホテルフロントの仕事における分析と判断というのは、宿泊客からの問い合わせや相談への対応で求められるものです。宿泊客の話を聞き、その話から宿泊客が求めていることを分析します。そして、どんな対応をすべきかを判断するんです。

利用者とその家族の話を理解して最適なプランを判断する経験を活かせると言えるのではないでしょうか。

3.マッサージ師やセラピスト

機能訓練指導員の人体に関する知識をマッサージ師やセラピストになることで活かせます。

マッサージ師は客の身体的な悩みを改善するために施術を行うんです。そのためには、身体機能のことを理解していないといけません。作業療法士や柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師などの資格を持っている機能訓練指導員には特に向いている仕事だと言えるでしょう。

ただ、マッサージ師はあん摩マッサージ指圧師の資格が必要です。所持している機能訓練指導員はそのままマッサージ師になれますが、そうではない人は新たに取得する必要があります。

そういう人におすすめの選択肢が「セラピスト」です。

セラピストは施術によって客を心身ともに癒やすために施術を行います。資格は特に必要ありませんが、身体機能に関する知識理解はやはり求められるんです。施術内容は店によってまちまち。ガッツリと体の凝りをほぐして身体機能の改善を目指す施術を行う場合もあれば、癒やしに重点を置いてあまり痛みのない施術を行う場合もあります。

以上のように、現在所持している資格を活かしたり、資格取得で得た知識を活かしたりして転職するという道もあるんです。

自分が所持している資格でできる他の仕事も視野に入れつつ、機能訓練指導員の経験や能力を活かせる仕事を探しましょう。