製品生産を効率化するというのは、ものづくり全般における超重要課題ですよね。生産技術としてそれに取り組んでいる人たちには、消費者として頭が上がりません。特に自動車メーカーの方には! 車好きだから。

そんな自動車メーカーの生産技術の仕事は「きつい」とか「つまらない」とか「うつ病になる」とか、色々なことが言われています。

そこで、自動車メーカーの仕事のどこかに不満があって、辞めたいと思っている人に僕から精一杯のアドバイスを贈りましょう!

生産技術は出世コース? なくなるという意見もあるけど…

生産技術は出世コースだという意見がありますが、なくなるという意見もあります。個人的には決して出世コースとは言えないだろうという感じがするんですよねえ。製造業界の中で結構重要な仕事なのに、どうしてか下に見られがちという印象があります。

確かに研究開発系の仕事よりも、出世しやすい要素は多いんですけどね。

生産課程をしっかり設計して、生産体制の課題発見と見直し・改善、そして新規ラインの立ち上げと人員の管理などなど…。人も物も生産ラインも様々なものを管理する仕事で、その経験は出世してからも役立つことなんです。

ただ、実際生産技術からスムーズに出世している人はそう多くはないと思います。

生産技術はなくなるという意見もありますが、それはないんじゃないだろうかと僕は考えているんです。自動車メーカーに限らず、物を作るには効率化は絶対に必要なことなんですよ。

限界はあるかもしれないが、効率化するべき項目は変化していきます。

一度効率化してもまた非効率になることがあるし、時代が変わると効率に対する考え方も変わるわけです。常に「今の状態が最適だろうか」と考えることは絶対に必要で、だけどこれは片手間で考えられるような簡単な問題ではありませんよね。

それに、生産技術みたいな効率化を考える人たちがいなくなると、メーカー間競争がかなり落ち着いてしまうんです。どのように生産ラインを効率化するかというのは、商品の質と同じくらいの競い所ですから。

だから、生産技術という効率化を考える専門職はなくならないと思います。

しかし、なくならないからと言って続ければいいということにはなりません。

辞めたい理由が深く大きいものなら、出世とか無くなるとか関係なく辞めるべきです。それに、今のままでは出世コースに乗らなくても、転職することで出世できる可能性もありますからね。

生産技術がつまらない! そんな人へ

「モノを作る設備をつくる」と考えると、なんかすごく面白そうだと僕は感じます。ただ、技術系の人が生産技術になることが多く、技術系の人たちにとっては「つまらない仕事」なのかもしれません。

そういう人は研究開発の仕事に転職するか、他業界の企画職などを目指すと良いと思います。

研究開発だと自分の知識や技術をフル活用できますからね。他業界の企画職は開発の仕事と似ているところもあり、新しい商品を生み出すということから仕事が面白いと感じられるんじゃないかと思うんです。

サプライヤーになる道は?

自動車メーカーの生産技術からの転職先を色々考えたとき、設備サプライヤーが頭をよぎりました。設備サプライヤーというと、生産設備を提供している会社・人たちのことです。生産技術は生産設備を含めて生産ラインの効率化を図る仕事ということで、考えてみればサプライヤーのユーザーにあたるんですよね。

商品やサービスを提供する側の人間にとって、ユーザー側にいた人間の意見というのはとても貴重なんです。

どんな業界もどんな会社も、みんな口をそろえて「ユーザー目線」と言うじゃないか。中途採用で一番欲しいのは経験者だろうけど、未経験者のユーザー視点を持った人間も同じくらい欲しいと思うんだ。

しかも生産技術というのは単純なユーザー目線だけじゃなく、生産設備作りにかかわった経験もありますよね。

完全業界未経験という人よりも、圧倒的にサプライヤーに転職しやすい仕事と言えます。知識も経験も活かせる仕事だから、転職先として決して悪くはないのでは? 設備サプライヤー(設備メーカー)に転職したら、出世も夢ではないと思います。

生産技術経験の強みと、それが活きる仕事を考えてみよう

自動車メーカーの生産技術を辞めたい人は、転職するときに「自分の経験の強み」を考えてみてください。その強みを活かす方向で転職先を考えると、転職先の候補はかなり広がります。もっと言えば「今の仕事の不満点を解決する」ことも考えてみて欲しいですけどね。

例として僕が試しにネットで仕事内容などを見ながら考えてみたんですが、生産技術職にはこういう強みがあると感じました。

  • 生産プロセス全体を見ることができる視野の広さ
  • 課題発見ができること
  • 課題の改善ができること
  • 部門と部門と繋ぐ架け橋を担ったこと
  • 業務・人員配置などの見直しを行ったこと

この仕事の経験はどれもこれも役に立つものばかりだ!

以上を踏まえて「こういう仕事に転職できるんでないかい」というのを考えてみたんです。

「WEBディレクター」「アニメ制作進行」「IT営業」「労務・人事部」

生産プロセス全体を見渡して課題発見したり、改善案を見出したりする経験は、WEBディレクターやアニメ制作進行にとって大事なものです。彼らの仕事自体が、生産技術と同じように制作工程全体を見渡すことなんですよ。

アニメに関しては全く興味がない人にはあまりオススメできませんが、制作進行みんながみんなアニメ好きというわけでもありません。

あくまでも「仕事として」興味が持てればいいと僕は思います。

僕は仕事をする上でその物事自体を愛する必要はなく、ただ仕事としてはそれなりに好きでなければならないと思っているんです。僕にとっての仕事のやりがいは「苦にならない仕事をして、生活が充実する金を得ること」だからね。

WEBに関しても同じです。

WEBの仕事に興味があるなら、思い切って飛び込んでみると面白い経験ができるかもしれませんよ?

IT営業をオススメしたのは、違う立場の人同士をつなぐ経験があるからです。IT営業というのは営業職の中でもディレクターに近く、クライアントと技術職の間を行ったり来たりします。

クライアントと技術職とを繋ぐ架け橋というわけですよ。

技術職抜きではIT営業は成り立たないんですが、ここを勘違いしている人がたまにいます。そういう人は技術職から嫌われ疎まれ、クライアントからも「話と違う」「想像と違う」と言われてしまうんです。

だから、自動車メーカーの生産技術職で経験したことを活かせば、IT営業として大きな結果を残せると思います。

凡な営業よりも一歩も二歩もリードできる! 非凡なIT営業になれるのでは?

労務・人事部をオススメしているのは、「人員管理の経験」を活かせるからです。

未経験の仕事だとしても、それに通ずる経験があるということを求人先企業はしっかりとチェックします。あなたがアピールしなければ見逃されてしまうけど、アピールすればそれは相手の心をハートキャッチするわけです。

結論:自動車メーカーの生産技術を辞めたい! という人はプリキュアになれ! ハートキャッチ。

すみません、間違えました。

自分のアピールポイントを把握して、それを伝える方法を学べ! そのために転職エージェントも使えるゾ。