電通を辞めたい人の転職戦略 ~退職者の声からみる転職先に求めるべき条件~

どれだけ悪いうわさが立っても就活市場で大人気の電通ですが、たくさんの人が電通を目指す反面、電通を辞めたいという人もまた多いのではないでしょうか。

人によって合う合わないがとても激しい企業だと思います。

そこで、企業口コミサイトで見つかった「退職者の声」や「現職者の不満の声」を紹介し、転職先に求めるべき条件を考えていきたいと思います。

※本ページは2019年3月24日時点の口コミ情報をもとに書かれています。最新の口コミは以下のサイトでご確認ください。

openwork / キャリコネ / Lighthouse

ワークライフバランスが徹底して崩れている

仕事は楽しい! そう語る人が多いのが、電通の特徴であり良いところ。

ただし、業務量が膨大すぎて、勤務時間内には終わらないんですよねえ。当然、残業三昧になり休日出勤をすることも多くなります。そのうえに接待や飲み会などもあるから、プライベートが仕事で潰されてしまう。

電通には昔から、私生活も仕事のうちという意識があります。

それはCMプランナーのようなクリエイティブ職が特にそうですよね。映画・漫画・アニメなどの娯楽すべてがCM作りに通ずるというような、考え方があります。

そして、営業も接待や飲み会という意味で私生活も仕事のうち意識があるんですよね。それらもすべて仕事の成功に繋がると。

しかし、世間で言われているようなマイナスイメージはかなり改善されてきているという口コミが多いです。というか、企業口コミサイトではマスコミが報じるような壮絶な環境は全く語られません。

過労自殺の事件などを受けて、社長が先頭に立ってホワイト企業化を進めているようです。

たとえば、22時以降は強制退社とするという制度。

そして、その分朝早くに出勤する社員が増えたことを受け、朝7時から8時の間に出社した人には朝食を支給するというサポート体制を作りました。

業務量が多くて残業ナシは物理的に無理だということを電通の経営陣が理解しているから、苦肉の妥協策としてこういう制度を作ったんでしょうね。

未だに辛いと感じるのなら、電通という会社が合わないんだと思います。

もう少しのんびりとした社風の会社や、人材と業務量とがつり合っている会社に転職する必要があるのではないでしょうか。

人材と業務量とがつり合うというのは、大手広告会社ではなかなか難しいところがあります。広告業界はどこも仕事が多い傾向があるし、かと言って人材をみだりに増やすと質が低くなるので大量採用はしたがりません。

実際、電通の採用人数は100~200人程度です。

広告業界以外に転職することを視野に入れる必要があるでしょう。

もっと言えば、中小企業をも選択肢に含めておいたほうが転職先候補のバリエーションが広がります。大手広告会社での経験は営業もプランナーも事務も、どれもが他社で活かせるものです。

電通で得た経験や鍛えた能力を、今度は中小企業で発揮し、そこで上を目指すのも面白いのではないでしょうか?

働かない年配社員がはびこっている現状

昔「電通マン」として厳しい社会を生き抜いた年配社員の中に、現在は腐ってしまっている人が大勢いるという口コミがあります。昨今は若い社員の管理職への登用がイマイチうまくいっていない傾向があり、そのために一部の上が腐ったのかもしれない。

また、最大手の広告代理店という立場に胡坐をかいている人も少なくはないですよね。

働かなくても給料が貰えるわけですから。

ただ、電通はそういう社員をリストラするようなことをしていません。

当然、働かない年配社員を若手が食わせているという状態になります。その状態に嫌気が差したり、モチベーションを保つのが難しいと感じていたりする20代~30代の若手社員が多いわけです。

福利厚生が不便

電通は、年々コストカットを進めています。

そのためか、福利厚生がかなりカットされました。

保養所などの福利厚生施設を全て手放し、宿泊施設に格安で泊まれる制度なども無くなった。ワークライフバランスが保てない電通においての癒しとなるものが、軒並み廃止されているというのはなかなか辛いところがありますよね。

また、福利厚生サービスに関しては第三者機関に委託しています。

その内容が周知されていないため、社員は各自で調べたり問い合わせたりしながら利用しないといけません。

かなり不便です。

さらに、住宅手当などの各種手当もありません。

それは「高い給料が福利厚生だ」と考えられているためではないでしょうか。ほかの企業よりも給料が高いから、一般的な手当てなどがなくても満足してもらえるだろうと。

ただ、それは高給を得ている人にのみ言えることです。

そうでない人にとっては、不満にしかなりません。

福利厚生や手当が充実している会社に、転職することをオススメします

その際、第三者機関に委託しているということは別にいいんです。大切なのはその内容を会社が周知させていることと、それとは別に手当を用意していること。

まあ…第三者機関に委託せず、自社独自の福利厚生を用意している会社が個人的には一番心惹かれますけどね。他社にはない福利厚生があり、誰でも利用できるということは、それだけで社員のモチベーションが上がりますから。

自由度が昔に比べて低くなった

自由度が低くなったという意見が、プランナーなどの間で語られています。

昔は個人の裁量がとても大きく、仕事の進め方などが自由だった。それが、今は自分の仕事の役割がガチッと決められ固められ、個人の裁量がどんどん小さくなってきています。これに関してすごく納得できる理由を付けている口コミがありました。

「効率化のため」と。

確かに、効率のことを考えると社員に自由にさせるよりも、役割を決めて制限をかけ指示を与えるほうが良いですよね。

特に、電通のように業務量が多い超大企業にとっては。

ただ、それが電通の楽しさや面白さを薄くしているというのは確かだと思います。

自由度が低いのが辛いのであれば、自由度が高い企業に転職したほうが楽しく働けるのではないでしょうか。たとえ今より給料が下がるとしても、転職してまた楽しくモチベーション高く働けるのなら、その価値は十二分にあると思います。

しかし、転職をするときに、大企業の選択肢は少ないんです。

中には大企業でも自由度が高い会社がありますが、「効率化」「安定化」などがやはり大事ですからねえ…。

傾向としては、ベンチャー企業やスタートアップ企業のほうが自由度が高いです。これからグングン成長させなければならない企業ですから、まだ安定化や効率化の段階に入っていないと考えられます。

もちろん大企業を視野に入れてもいいんですが、選択肢を広げるためにそういう企業も視野に入れておくのが最もオススメな転職戦略です。

また、広告業界で転職を目指すなら「WEB広告」をメインにしている会社が、オススメ。新進気鋭の企業が少なからずありますからね。

広告業界以外にプランナーとしての創造性やアイデア力・企画力などを活かすことも、もちろん考えるべきでしょう。

仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人へ
ヒサダ

はじめまして。当ブログの管理人ヒサダです。

僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…

それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。

転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。

  • 転職を決断する勇気が出ない
  • この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
  • 転職後の自分をイメージできない
  • 辞めることを言い出しにくい
  • 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
  • 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない

これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。

でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。

だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。

僕がおすすめしている転職支援サービスは無料の転職エージェントです。就業相談から求人紹介、採用対策まで、転職活動全般をサポートしてくれるサービスです。僕も実際に利用して転職を成功させました。

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