飲食店の店長だけど、ホントもう辞めたい!転職したい!

飲食業界で社員として働くなら、最初に通過することになる登竜門、それが店長。

出世した直後は「俺も今日から店長だ、よっしゃあ、バリバリやるぜ」と張り切るものですが、それも束の間の夢です。その夢は、「あっ」と言う間に霧散してしまいます。

飲食店界隈は、社員でもバイトでも関係なく過酷。

それなら店長は??

もっと、過酷だった。

今回は居酒屋や飲食店の店長のよくある悩みと、それを解決するための転職先の選び方を掘り下げていきたいと思います。

飲食店店長の仕事には中間管理職特有のツラさがつきまとう

店長は、店の長と書いて「てんちょう」と読む。

ただ、決してトップではないんですよね。

お店の経営スタイルにもよりますが、店長の上には大抵オーナーがいます。チェーン店ならオーナーの上に本部がいて…上には上がいるんですよね。店長は、店員とオーナー&本部との間で、板ばさみにされる中間管理職なんです。

だから、中間管理職特有の悩みが、常に付きまといます。

本部からは「適正人事を組め! 採用増やせ!」と言われるが、バイトを募集してもなかなか増えない。ギリギリの人数でシフトを組もうとすると、バイトから「その日休みたいんですけど」なんて文句言われる。でも、シフト入れてくれないと本部から文句が…。

何をしても、何ができなくても、店で起こるすべてのことは店長の責任になります。

本部からもバイトからも店長の責任を追及され、精神はズタボロになりますよね。

「店長」と聞いて、その言葉の響きに憧れていた頃からは想像もつかないほどの苦行が、待ち受けていたのだ。本部に頭を下げ、バイトに文句を言われて嫌われながらも無茶な指示をしなくてはならない…。

自分でも、嫌になりますよね。

仕事をしていると、どこにも心の安息はありません。本部から怒られて、お店の中でも嫌われ役として君臨しないといけないんですから、当然、精神的に疲れていきます。鬱になってしまう店長も、多いようです。

肉体も限界を迎える人が多発

精神的な板ばさみにあって、心を破壊される人が多いですが、飲食店の店長は肉体的にもキツイ仕事ですよね。

毎日15時間勤務当たり前、休日出勤当たり前、有給取れないの当たり前。

店長は、飲食店の通常業務である接客や調理などはもちろんのこと、店の管理業務もしなくてはなりません。経理の仕事や事務の仕事、お店の宣伝を考えたり、イベントを企画したりとやることはたくさんあります。本部との連携もとらないといけないし、バイトや社員への指示出しも必要。

それらが忙しいからと、お店のホールに顔を出さないのも問題がある…。

バイトにはシフトを強制できないから、人員が足りないところは店長自らが補填しなくてはならない。

結果、店長の勤務時間=お店の営業時間になることがありますよね。たまにあるだけでも「ブラックだなあ」と感じるのに、ほぼ毎日そんな状況になりかねません。そう考えると、飲食店は店長が働かないほうが健全なのかもしれないなあ。

こんな状況が当たり前のようにあると、体はどんどん疲れていきます。

精神的な疲労とも相まって、限界はとっくに超えているでしょう。

ただ、限界を突破して健全な心を失ってしまうと、感覚が麻痺して体の疲れを感じなくなったり、辞めたいという気持ちにすらならなかったりします。今、「辞めたい」と思っているなら、あなたはまだギリギリ健全ということです。

これ以上、無理して働けば、健全な精神を失い、店の奴隷になるでしょう。

だから、本当に辞めたいなら、辞めてください。

居酒屋や飲食店店長の転職先、どんな仕事が向いている?

飲食店の店長で培った経験を直接活かせる仕事は限られますが、間接的に活かせる仕事は案外多いように思います。

飲食店店長で培うことのできる経験やスキルとして一般的に考えられているものを、僕が試しに棚卸ししてみました。

  • 接客スキル
  • コミュニケーション能力
  • 職場管理能力
  • お金の管理
  • 企画力
  • マネジメント力
  • 教育力

そして、これを活かして働ける職種も、考えましたよ。

  • 企画
  • マーケティング
  • WEBディレクター
  • 営業
  • 経理
  • 品質管理
  • 製造業(特に購買部)

考え付きやすいものばかりを挙げているので、実際にはまだまだあります。

飲食業界で培うスキルは案外潰しがきかないと考えられがちですが、店長ともなるとそうではありません。店長の仕事を細かく見ていくと、どこでも役立つような経験が多いことがわかります。

それは、あなた自身が一番良く知っているはずです。

大切なのは、アピール

転職先に選べる職種は、たくさんあります。

問題は、自分が店長をしていて経験したことの何をどうアピールするかです。どの職種を選ぶのかによって、アピールすべき経験は変わります。自分の経験して得たことの中から、自分が転職したいと考えている職種で必要かもしれないと思うものを、選びましょう。

そして、それをアピールするためのエピソードや具体的な実績を、書き出してください。

たとえば、企画力をアピールするなら、自分で企画して実際に行ったイベントを挙げると良いでしょう。そのイベントの結果売り上げが上がったり、客層が増えたりと良い結果が得られたなら、それもアピールしてください。

また、結果が悪かったとしても、そこから得た教訓や次どうすれば良いと思ったのか、それを実行したかをアピールすれば好印象に繋がります。

こんな感じで、自分のアピールポイントをしっかり抑えましょう

転職に失敗する人は、職種関係なく、自分自身の強みを把握できていない人です。自己分析は転職の基本ですから、そこを怠ると成功はありません。

特に飲食業界からの転職は厳しいと言われていますし、実際世間体的に良いイメージを持たれていないことは確かですから、やれることをやれるだけやりましょう。

求人探しには転職エージェントの利用をオススメしますが、その際にアドバイザーから客観的な意見を貰って、アピールポイントや向いている仕事を絞り込んでいきましょう。

飲食店店長をやっていると、アピール力を問われる場面は多いです。

飲食店は乱立しては消えていきますから、競争に生き残るために手を尽くしているでしょう? お店のアピールの方法で客足が全然違ってきますよね。それと同じで、厳しい転職市場を勝ち抜くためには、自分自身をお店と置き換えてアピールしないといけないんです。

そう、あなたは街中に乱立する飲食店の、店長の一人!

そして、転職市場に乱立する転職者の一人なのだから!