医療秘書は保険請求業務、秘書業務、情報管理業務などの大切な役割を担う仕事です。

それなのに、職場内での立場があまりにも低いですよね。給料が低い。休みが少ない。残業代が出ない。残業時間だけ長い…。

「医療秘書なんて辞めたい!」と思うのは当然だと思います。

今回は、それらの悩みを解消するために、「転職」という選択肢を掘り下げていきたいと思います。

ぜひ参考にしてみて下さい!

医療秘書を辞めたい理由【まとめ】

まずは、医療秘書の悩みの傾向を整理しておきます。

仕事が忙しすぎる

医療秘書はとにかく忙しすぎますよね。

まず、対応業務があまりにも多いです。

保険請求業務を行いながら、医師や看護師のサポート業務を行わなければなりません。

さらに診療記録の入力代行などの情報管理業務まで、やる必要があるわけです。

これだけ対応業務が多ければ、忙しくもなりますよね。

その上、医師や看護師は雑用を医療秘書にどんどん押し付けてきます。

こんな状況が毎日のように続き、慢性的な疲労感に悩まされている人も多いのではないでしょうか。

残業が多く、残業代が出ないこともしばしば

激務な医療秘書の仕事を定時までに終わらせるのは、難しいです。

医師や看護師に押し付けられた雑用を優先させていると、本来行わなければならない事務作業が後回しになります。結果、残業時間が長くなりがちです。

また、「残業代が出ない」とネット上で嘆いている人がとても多いです。

残業代が出れば給料が高くなるという旨みがありますが、サービス残業は百害あって一利なし。不満を抱えている人も多いのではないでしょうか。

休みが取れない

医療秘書は人手不足の傾向があるため、なかなか有休が取れない職場が多いです。

個人経営のクリニックなど、医療秘書を1~2人しか雇わないところがありますよね。そういう職場で有休をとると、医療秘書が1人もいないという事態に陥りかねません。

医療秘書を複数雇っている大きな病院でも、ギリギリの人数で回しているところが多いでしょう。一人でも有休をとれば、他の医療秘書の負担が大きくなります。

だから、有休が取れないんです。

また、毎月1日~10日のレセプト期間中は休みが全く取れないということもありますよね。

給料が低すぎる

ネット上の求人に記載されている給料の相場は、年収300~350万円前後です。月給にして15~25万円。派遣、契約社員の場合は月給15万円以下の求人がたくさんあります。

パート・アルバイトは時給800~1000円が相場です。

事務系の仕事全体の中では低い水準というわけではありません。

しかし、医療秘書の業務量や仕事の忙しさなどと釣り合わないと感じる人もいるでしょう。

医師や看護師との人間関係がストレスになる

医療秘書は医師や看護師との人間関係に悩まされがちです。

医師や看護師から格下だと思われ、全うな人間として扱われないことがありますよね。ネットには「医師や看護師からのハラスメントやイビリ」に悩む医療秘書の声が、多数投稿されています。以下はその一例です。

  • 忙しいのに「暇そうでいいね」といびられる
  • 雑用を押し付けて業務を圧迫させたくせに「仕事が遅い」と言ってくる
  • 平気で無視する
  • 自分のミスを医療秘書のせいにする
  • 制服がミニスカで、医師は手が空く度に秘書を観察している

【選択肢1】医療秘書として別の職場に転職

給料、人間関係、サービス残業、激務…。

医療秘書にありがちな悩みはどれも「別の職場に転職することで解決する可能性がある悩み」です。

だから、医療秘書を辞めずに別の職場に転職するという選択肢を一度は検討してみてください。

悩みを解決できる職場を探すには転職エージェントを使うのが効果的です。

転職エージェントは求人先企業の調査を行っています。過去にハラスメントでトラブルが起きた職場かどうかを転職エージェントは把握しているんです。残業がどれくらいあるかということも、現在どのくらいの人員がいるかということも、把握しています。

そして、転職エージェントは応募者の給料を上げるためにサポートをしてくれるんです。現在より給料が高い求人を紹介してくれたり、あなたの経験からアピールポイントを見つけ出してくれたり…。

そのため転職エージェントを使えば、医療秘書を辞めずとも医療秘書の仕事の悩みを解決できる可能性が高くなります。

しかし、「医療秘書の相場より高い給料を得たい」「医療秘書の仕事自体が辛い」などの場合には異業種転職をしなければなりません。

次章では「転職に活かせる医療秘書の経験、能力」と「転職先候補」を紹介します。

【選択肢2】医療秘書以外の仕事に転職

「異業種・異職種に転職だ!」と思っても、仕事の種類が多すぎて迷ってしまうと思います。

そこで、「医療秘書としての経験を活かせる」という視点で転職先候補をいくつか紹介します。

転職先選びの参考にしてみて下さい。

秘書としてのサポート力を活かして転職するなら…

医療秘書は医師や看護師のサポートをする仕事です。医師のスケジュール管理をしたり、医師の代わりに診療記録への入力をしたり…。そういったサポート業務の経験から、医療秘書には高いサポート能力が備わっている可能性が高いです。

そのサポート能力を活かせば、次のような仕事に転職できます。

  • 営業事務
  • 総務
  • 一般企業の秘書
  • コールセンター
  • 介護職

以上はどれも「誰かのサポート」をする仕事です。

営業事務は「書類の作成代行」「スケジュール管理」など、営業職のサポートをします。

総務は担当する部署が存在しないような業務をまとめて引き受ける、会社全体のサポートをする仕事です。さまざまな部署と連携するため、医療秘書の「他職種の人とコミュニケーションを取ってきた経験」も活かせます。

秘書は医療秘書で行ってきた業務を一般企業にほぼそのまま活かせますよ。

コールセンターは客からかかってきた問い合わせの電話などに対応し、客のサポートを行います。

介護職は「高齢者」の生活などをサポートする仕事です。

以上のように、秘書としてのサポート能力を活かして、誰かのサポートをする仕事に就いてみてはいかがでしょうか。

事務処理能力を活かして転職するなら…

医療秘書はさまざまな書類の作成・管理、データ入力経験があります。そのため、医療秘書には事務処理能力が備わっていると言えるのではないでしょうか。

事務処理能力を活かせば、次のような事務系の仕事に転職できる可能性があります。

  • 一般事務
  • 経理事務
  • 介護事務
  • 学校事務
  • データ入力

管理能力を活かして転職するなら…

医療秘書は医師のスケジュール管理や、カルテの管理・伝票整理などさまざまな「管理」を行う仕事です。そのため、管理能力(マネジメント能力)を持っている可能性が高いのではないでしょうか。

その管理能力を活かせば、次のような仕事に転職できます。

  • 倉庫管理
  • 営業職
  • イベント制作
  • ECサイト運営事務
  • アニメ制作進行

営業職は「スケジュール管理」が重要です。しっかりとスケジュールを管理できなければ、約束をすっぽかしたり納期を遅らせたりするなど、重要なミスをしかねませんからね。

イベント制作はイベント当日までに準備を終わらせるために、業者からの納品物を管理したり、各制作物の制作工程を管理したりする必要があります。

ECサイトの運営事務は、「在庫管理」「納期管理」に管理能力を活かせます。その上、事務処理能力も活かせますよ。

アニメ制作進行も管理能力が必要です。担当話数の原画を納期までに回収するためのスケジュール管理、担当話数のクオリティを保つための人材管理などなど…管理業務が主となる仕事ですからね。

アニメ業界の中では未経験可能な求人が多い仕事なので、興味があれば挑戦してみましょう。