秘書議員の仕事は、一言で言えば「特殊」です。

仕事に就いた当初はモチベーションも高く、その特殊な環境や仕事内容に疑問を抱かなかった人もいると思います。

だけど、奇想天外なトラブルやハラスメント、ハードワーク、残業代未払いなど議員秘書の実態を知り、「議員秘書を辞めたい」と思い始めた人もいるのではないでしょうか。

今回は議員秘書にありがちな悩みをまとめたうえで、議員秘書からの転職先として向いてる仕事をいくつか紹介したいと思います。

ぜひ参考にしてみて下さい!

議員秘書を辞めたい理由として多いのは?

議員秘書はどんなことに悩み、仕事を辞めたいと思っているのか。調査してみると、次の5つの悩みがよく挙げられていました。

あなたも似たようなことで悩んでいるのではないでしょうか?

超ハードワーク

議員秘書にとって、長時間労働なんて当たり前。

そもそも議員自身が曜日も昼夜も問わずに活動しています。それを支える秘書もそうなるのが必然ですよね。

議員の付き添いで参加した会合が深夜まで続くとか、仕事後に官僚との勉強会があるとか、他の議員の選挙応援に駆り出されるとか…。

プライベート? なにそれ? という状態。

覚悟して飛び込んだ仕事かもしれませんが、実際に経験してみると辛いですよねえ。

残業代が出ない

公設秘書は国から給料が支給されますよね。第一秘書か第二秘書か、政策担当秘書かで給与ベースが変わる複雑な給与形態です。

第一公設秘書になると月給は36~55万円程度、第二公設秘書でも27~40万円程度は得られます。

残業代や休日出勤手当は議員が支払わないといけないんですが、中にはちゃんと払わない議員もいるんですよね。

一般的な公務員と比べて結構給料が高いのは良いけど、残業代と休日出勤手当が出ないのは辛いと思います。

私設秘書の待遇が悪い

私設秘書は公設秘書と違い、国から給料が支払われません。

採用人数も、採用方法も、待遇も全て議員の裁量によって決まります。

結果、私設秘書をタダ同然で使う人もいるんですよね。そうでなくとも、公設秘書に比べると待遇は大きく落ちます。

良くない待遇で長時間働かされるのは辛すぎますよねえ…。

議員が落選すると秘書も失職するという不安がある

議員秘書はとても不安定な仕事ですよね。

一般的な公務員は自分が働き続ける意思を失わない限り、働き続けることができます。だから「安定した職業だ」と言われているわけです。

だけど、議員秘書は雇い主の議員が落選した途端、職を失います。

常に「いつまで働き続けられるかわからない」という不安にさらされてしまいますよね。

ハラスメント被害

議員秘書のハラスメント問題は、ニュースでもネットでもいたるところで取り上げられています。

秘書を何十発も殴る議員、公設秘書の給料をピンハネする議員、秘書に暴言を浴びせる議員…。

他にも「私的な用事を頼みまくる」「土下座強要」「予告なしのクビ宣告」などのパワハラ、「お尻を触られる」「女だから○○だと言われる」などのセクハラ…。挙げていくとキリがありません。

こんなハラスメントに耐えられないと思うのは、人として当然だと僕は思います。それに、耐え続ける必要もありませんよ。

議員秘書からの転職先として向いてる仕事

議員秘書を辞めよう! と決心して、自分に合った転職先を探そうと思っている人もいるでしょう。

そこで、議員秘書の経験を活かせる転職先の候補を参考までに5つ紹介したいと思います。

企業の役員秘書

一般企業で秘書の仕事を続けることで、議員秘書の経験を丸ごと活かせるため、オススメです。

企業の役員秘書の仕事は、役員のスケジュール管理、会議の手配、出張の手配、社内外アポイントの管理など多岐に渡ります。どれも議員秘書の仕事で経験したことですよね。

議員秘書としての経験をしっかりアピールすれば、大手の役員秘書になることも難しくはないでしょう。

  • 年収:400万円前後
  • 転職難易度:低

シンクタンク

議員秘書は経済の知識が必要な仕事ですよね。

さらに、議員秘書には調査能力や分析能力、さまざまな団体同士を繋ぐ調整力などが求められます。

シンクタンクの仕事でも、それらの知識や能力が求められるんです。そのため、議員秘書は転職に有利だと言えます。

シンクタンクというのは、「社会政策」「会社の経営戦略」などを分析し、問題解決のためのアドバイスをしたり具体的な施策を立案したりする業務を行う企業のこと。

30~40代で年収が1000万円になる人が多く、高年収なのもシンクタンクをオススメしたい理由のひとつです。

  • 年収:900~1000万円
  • 転職難易度:高

マーケティング職

マーケティング職は簡単に言うと「ビジネスにおける戦略を立案する人」のことです。

そのために市場を調査・分析することが、日常業務となります。

この仕事に、議員秘書としての調査・分析力を活かせるのではないでしょうか。政策秘書を担当していた人は特に、政策の研究や調査・分析をしてきた経験が豊富でしょうから、転職に有利だと言えます。

また、マーケティング職は年間休日120日以上と記載されている求人が多いです。

休日にしっかり休みたい人にとっては、良い仕事だと言えるのではないでしょうか。

ちなみに、さまざまな業界にマーケティング職が必要とされていますが、特に業界未経験者の募集が多いのはWeb業界です。Webを中心に転職活動を行えば、転職しやすいと考えられます。

  • 年収:500万円前後
  • 転職難易度:中

CRA

CRAは治験のモニタリング、要件調査、情報収集や報告などを行う仕事です。

そのため、調査力や情報収集力、分析力などが必要とされます。

さらに、治験をするときには医療機関や治験に携わる医師、薬剤師などさまざまな人たちとの間に入り、調整をしないといけません。

議員秘書として培った調査力や情報収集力、分析力、調整力を活かせるのではないでしょうか。

また、CRAは治験未経験でも文系出身でもOKという求人が多いです。議員秘書という異業種からでも挑戦しやすいですよ。

  • 年収:400~500万円程度
  • 転職難易度:中

ホテルの仕事

ホテルの仕事は、どの職種であれ「人を見て、冷静に的確に判断し、対応すること」が求められます。

フロントは宿泊客からの要望を受ける際、相手の顔色を伺い、相手がどんな対応を求めているのかを察知しないといけません。

レストランスタッフも、客の様子を伺いながらお酒を勧めたり対応を変えたりする必要があります。

秘書議員も、常に人を見てどんな対応をするべきかを冷静に判断し、臨機応変に立ち回らないといけませんよね。

その能力をホテルの仕事に活かせば、ホテル業界で活躍できるのではないでしょうか。最初は小さいホテルだとしても、経験を積めば高級ホテルに転職したりコンシェルジュなどの上位職に昇格したりして、キャリアは広がりますよ。

  • 年収:相場は300万円前後(高級ホテルは700万超えも)
  • 転職難易度:低