小学生の頃、「夢はパン屋です!」って言う人多かったなあ。

夢のある仕事ですよね。僕もパンが好きで、自分で作ったりもするので、もう一度人生があったらパン屋の開業を目指すかもです。

だけど、実際は「パンが好き」という気持ちだけではやっていけない世界なんですよね。パン屋の正社員ならではの悩みに直面し、「もう辞めたい…」と思っている人もいるのではないでしょうか。

どれだけ憧れた仕事でも、辛い部分はあります。

この仕事の辛い部分と楽しい部分を再認識して、それでも辛さが勝るようなら転職に向けて動き出しましょう。

今回は、パン屋で正社員として働いている人のよくある悩みを分析しつつ、おすすめの転職先を紹介します。

ぜひ参考にしてみて下さい!

パン屋を辞めたい理由で多いのは?

パン屋を辞めたい理由をネットで調べていると、次の4つの悩みがよく挙げられていることがわかりました。

あなたも似たような悩みを抱えていませんか?

体力的にしんどい

パン屋は体力仕事ですよね。

一袋25kgもある小麦粉や、一袋30kgくらいはある砂糖を持ち上げたりおろしたりしないといけません。持ち上げた状態でキープして中身を出すとか、最早筋トレですよねえ。

また、パン作り自体が力仕事です。

僕も趣味でパンを作るんだけど、こねるときに結構力がいるんですよね。一人で消費しきれるくらいしか作らないからまだ楽だけど、この作業を何度も何度もするとなると…しんどいなあ。

朝が早すぎる

パン屋の朝は早い。

朝食にパンを買う人や、イートインで朝食を済ませる人のために朝早くからパンを作らないといけません。学校におろしているパン屋の場合は、その分のパンも作らないといけないから朝から多忙ですよねえ。

朝4時起き5時出勤とかはザラです。

早い店だと朝3時起き4時出勤ということもありますよね。

販売スタッフはパン職人に比べて少し遅めの出勤ですが、それでも朝の7時からとかなので一般企業より早いです。

朝が苦手な人には地獄だし、そうでなくても眠気眼をこすりながら仕事に行くのは辛いですよねえ。

拘束時間が長く休みが少ない

「朝は早いけど、終業は15時」みたいに書かれている求人が多いです。

だけど、実際は残業があり、終業時刻が17時か18時にまで延びることがありますよね。朝5時出勤とすると、拘束時間は12~13時間。そもそも終業が15時だとしても拘束時間は10時間と長めです。

また、パン屋は一か月に5日程度しか休みがない店が多いんですよね。

一か月に7日休めるだけで、求人で「他より休める!」とアピールしている店が多いです。

パン屋で働くとプライベートが消えてしまいますよね。生活を仕事に捧げても良いと思えないと、パン屋で働き続けるのは難しいのかもしれません。

給料が低い

パン屋の給料はお世辞にも高いとは言えませんよね。

年収の相場は300万円前後です。拘束時間を考えるともっと多く貰っても良いのではないかと思ってしまいます。

それに製造を担うパン職人と、販売スタッフとの給料の差があまりありません。パンの製造という技術が必要な仕事をしているのだから、少しくらい差を出してほしいですよねえ…。

職業病の症状がツラい

パン屋にはいくつか職業病がありますよね。

代表例は「小麦アレルギー」によるアレルギー性結膜炎や鼻炎、ぜんそくなどではないでしょうか。

小麦粉が舞い散る環境で働き続けるうちに、小麦アレルギーを発症してしまうことがあるんですよね。アレルギーを発症した状態でさらに小麦粉が舞う中で小麦粉を触り続けるから、アレルギー症状が止まらなくなります。

また、歯のトラブルも、パン屋の職業病ですよね。

酵母菌が歯のエナメル質を傷つけるため、パン職人は歯医者の常連になりがちです。

こういう職業病の症状は、パン屋で働き続ける限り無くなりません。

いい加減、もうツライですよねえ…。

パン屋を辞めたい人にオススメの転職先6選

パン屋から転職しよう、と決意してこれから転職先を探し始める人もいると思います。

そこで、パン屋を辞めたい人にオススメの転職先候補を6つ紹介しましょう。

パンの製造工場

パンの製造経験を活かして、製パン工場で働くという選択肢があります。

製パン工場はパン屋より休日が多い傾向があるんです。週休2日はしっかりと休めます。年間休日は110~120日程度が相場です。

製造だけで販売は行わないためか、パン屋ほど早起きする必要もありません。朝8時出勤が基本です。拘束時間の相場は8時間程度で、長くても10時間ほど。パン屋よりも短く、残業もほとんどありません。

パンを作るのが好きだけど、パン屋の働き方は合わないという人にオススメですよ。

  • 年収:320万円前後
  • 仕事内容:パンの製造
  • 転職難易度:低

パン教室の講師

パン作りの経験を活かして、パン教室の講師になるという手もあります。

自分がパン屋で培ってきた技術と経験を人に伝えられるのが、講師の魅力です。自分の技術で誰かの役に立ちたい人にはオススメ。

また、年間休日120日以上で残業も月に20時間以内という教室が多く、パン屋よりも働きやすいです。勤務時間も9時から18時程度と早くも遅くもありません。

働きやすさを追求したい人にオススメです。

  • 年収:300~400万円
  • 仕事内容:パンの作り方を生徒に指導する
  • 転職難易度:中(求人が少ないため)

異なる分野の料理人

料理人、寿司職人、菓子職人など料理系の職人仕事はパン以外にもたくさんあります。

現在パン職人をしている人には、異なる分野の料理人になる選択肢もあるのではないでしょうか。

分野が異なれば必要な知識は異なるものの、パン職人には他の分野の料理人に必要な素質が既に備わっています。

それは「協調性」「繊細な仕事」「マルチタスクのうまさ」です。

一人で全工程を行う調理場なんてほとんどありません。料理人同士協力し合うことが大事なんです。さらに、複数の肯定を担うためにマルチタスクができる必要もあります。

料理はどれも繊細な仕事で成り立つものなので、繊細さも命。

また、分野が異なれば勤務時間なども異なるため、パン屋の仕事の悩みを解消できる可能性もありますよ。

  • 年収:300~350万円程度(料理長は500万円以上も)
  • 仕事内容:調理
  • 転職難易度:低

カフェ店員

カフェ店員には、パン屋で培った接客経験・販売力・マーケティング力などを活かせます。

パン屋は天候や季節によって売れやすい商品が変わるため、柔軟に対応できる「販売力」が必要な仕事ですよね。さらに、他店の商品傾向や流行、世間の需要などを察知して商品作りに反映させる必要もあります。

カフェも同じなんですよ。

また、カフェはさまざまな調理を学べます。珈琲の淹れ方も学べるし、何かと学ぶことが多いです。パンだけじゃなくさまざまな分野の仕事を学びたい人にはオススメ。

そこからバリスタを目指しても良いし、店長などの管理職を目指しても良いでしょう。カフェプランナーなどの変わったキャリアにも就けます。

さまざまなキャリアを考えたい人にもオススメですよ。

  • 年収:300万円前後
  • 仕事内容:接客、コーヒーや料理の提供、店舗運営など
  • 転職難易度:低

酒造工・醸造工

酒造工は簡単に言えば「酒を造る仕事」です。醸造工とも呼びます。

経験が大事な仕事ではありますが、後継者不足からか未経験・無資格でもOKとして求人を出す酒蔵が多いです。大きな酒蔵も未経験可能の求人を出すことが多く、挑戦しやすい仕事だと言えます。

黙々とパンを作るのが好きだった人や、モノづくりが好きな人にはオススメの仕事です。

ひたすら酒を造り続けられますからね。パンに比べて流行にも左右されにくいですし、その酒蔵が大事にしている酒作りにだけ集中できます。

最初は給料が低いものの、一人前になれば400万円以上も狙えますし、部門長や酒蔵の責任者になれば500万円・600万円以上を稼ぐこともできますよ。

  • 年収:300万円前後
  • 仕事内容:酒の製造、酒蔵の清掃
  • 転職難易度:中

ホテルレストランスタッフ

販売スタッフをしていた人には、ホテルレストランスタッフもオススメです。

接客経験を活かせますし、ホテルのレストランは他の飲食店と比べて給料が高めですからね。飲食に携わりながら給料アップを狙いたい人にはピッタリの仕事です。

ただ、テーブルマナーや、ワインの知識などパン屋の販売スタッフより幅広い知識を要求されます。

経験だけじゃなくてポテンシャルをアピールする必要があるでしょう。それでも、挑戦する価値はあると思いますよ。

  • 年収:350~400万円程度
  • 仕事内容:接客、片付け、配膳など
  • 転職難易度:低