• ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)
  • ADHD(注意欠陥・多動性障害)
  • LD(学習障害)/SLD(限局性学習症)
  • DCD(発達性協調運動障害)

これらの「大人の発達障害」を抱えている人は、仕事選びや会社選びがとても重要になります。

発達障害というのは1つの特性であり、その特性を活かすか重荷にしてしまうかどうかは、働く場所や働き方で決まるんです。

もし、発達障害であることが原因で「今の仕事が辛い。辞めたい。」「今の会社は合わない。」と感じるのであれば、すぐに転職活動を始めるべきです。

でも実際、転職に挑戦するのは大きな不安があると思います。

この記事では、それらの不安を解消して前向きな気持ちになってもらうために、「発達障害の人が転職活動をするときのポイント」や「自分に合った仕事の探し方」などを紹介します。

ぜひ参考にしてみて下さい!

自己診断で発達障害の可能性を感じている人は、まず病院で受診!

まだ病院で診断を受けておらず、ネットの診断ツールや記事、書籍などで調べて「自分は発達障害なのだ」と自己診断をした人には、まず病院を受診することをおすすめします。

病院で受診するべき理由

自己診断は曖昧なものです。ネットの診断で「発達障害」という結果が出たからといって、確実に発達障害であると決まったわけではありません。

発達障害は主に、ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、LD(学習障害)/SLD(限局性学習症)、DCD(発達性協調運動障害)に分類されます。

分類により症状は異なりますし、分類の垣根を超えて複数の症状を併せ持つケースもあります。

つまり、明確に区別するのが難しい障害ということです。

医者ですら明確に区別することが難しい障害だという認識を持っているのに、素人がネットや書籍の情報だけで確実な診断ができるわけがありません。

さらに、種類ごとに特性が異なるからには、転職先の選び方なども違ってくるはずですよね。

本当に発達障害だとしても、自分の障害特性を特定しなければ、転職活動を有利に進めることが難しくなります。

だから、病院を受診して自分が発達障害かどうか、発達障害ならどんな症状が認められるのかをしっかりと把握しておくべきではないでしょうか。

「発達障害ではない」と診断された場合

発達障害ではなかった場合、あなたが抱える「仕事ができない」「ミスしてしまう」などの悩みは他に原因があるということになります。

発達障害ではないと診断された場合、まずは何が原因になっているのかを探りましょう。辛い思いをしている原因を突き止め、それを取り除くために工夫を凝らすべきです。

原因を突き止める方法は、「発達障害の自己診断」にあります。

自分は発達障害ではないかと自己診断したとき、多数のチェック項目があったはずです。そのどれに当てはまっていたのかを振り返れば、原因と対処法が見えてきます。

たとえば「ケアレスミスが多い」「時間の管理が苦手」「仕事や作業を順序立てて行うのが苦手」という、注意欠陥・多動性障害の不注意優勢症状に多く当てはまったとしましょう。

ケアレスミスの原因はさまざまですよね。

よく言われるのは「チェック作業を怠っていた」「集中力不足」「モチベーションが低い」などでしょうか。

それなら、対処法は「複数回チェックを行う」「集中できるデスク環境を作る」「モチベーションアップ方法を試す」などが考えられます。

このように、自分がなぜ発達障害だと思ったのかを振り返ることによって、自然と原因と対処法まで導き出すことができるのではないでしょうか。

ただ、それでも解消できないことももちろんあります。

その場合には今の会社や今の仕事が自分に合っていない可能性が高いため、転職を考えるべきだと思います。

発達障害の人が転職活動をする際のポイント

1.できれば発達障害であることを伝えたほうが良い

発達障害を隠して入った会社で働くより、発達障害であることが最初からわかっていて、それでも合格の判断を出した会社で働く方がメリットがあります。

発達障害を理解しながら雇ってくれた会社では、障害が原因で苦手な作業などを免除してもらえる可能性があるし、周囲からのフォローも期待できますから。

発達障害を隠して転職活動を行った場合は、入社しても周囲からの配慮は得られません。

もしも発達障害の障害特性から何かしらの失敗が頻発した場合、ただ「怠けている」「努力不足」「甘え」などと上司や先輩から言われてしまうだけです。

以上のように、発達障害を隠して転職するより、隠さず転職を成功させたほうがメリットが大きいですよ。

隠さずに転職活動を成功させるためにどうするべきかを、考えたほうが良いでしょう。

2.障害者雇用枠より一般雇用枠で採用されたほうが良い

障害者雇用枠より一般雇用枠のほうがいいということを示すため、まずは障害者雇用枠のメリットとデメリットを紹介します。

障害者雇用枠で採用されるメリットは「周囲からの理解と配慮」です。

具体的に言えば、「障害が原因で休んでしまうことに寛容」「障害特性を理解した上で苦手な作業を避けられる」などの配慮が期待できます。

一方、デメリットは「給料が低い」「非正規雇用が一般的」ということです。

給料が低いのは、業務内容や役割を調整することで配慮としたり、休日を増やす配慮をしたりするためだと考えられます。非正規雇用も給料の低さに影響していそうですね。

以上のメリットとデメリットを比べると、デメリットがあまりにも大きいように感じられます。

特に「給料が低い」というのは切実です。実際、障害者雇用枠では生活できないと嘆く人がSNSなどで大勢見られます。

それに、障害者雇用枠のメリットである「配慮」に関しては、障害に理解のある会社に転職することができれば一般雇用枠でもある程度は得られるものです。

発達障害が重度ではないのなら、一般雇用枠を狙って転職活動を進めて行きましょう。

3.発達障害の人を積極採用している企業が狙い目

発達障害の人を積極採用している企業があるのをご存知ですか?

発達障害を積極採用する企業は、他の企業に比べると採用してもらえる可能性が高いです。それに、障害に対する配慮など、発達障害の人が働きやすい職場環境が整っています。

積極採用するということは、発達障害の人を採用することに何かのメリットを感じているということです。

たとえば、アスペルガー症候群の人の「こだわりが強い特性」を活かして「何か一つの分野に突出した人材になること」を期待しているのかもしれません。

ADHDの衝動性優勢の人の「思いついたら即行動」という特性を活かして、「行動力のある人材になること」を期待している可能性もあります。

つまりは、発達障害を積極採用する会社では、弱点になるような障害特性に関しては配慮を受けることができ、強みになるような障害特性は活かせるようになる可能性が高いということです。

また、発達障害の人を一人前の戦力にするために、教育方法や研修内容も発達障害者向けのものになっています。未経験の仕事でも安心して飛び込んでいけると思いますよ。

発達障害の人が向いてる仕事を見つけるための考え方(ADHDを例に解説)

発達障害は個人によって障害特性が細かい部分で異なっていたり、複数の障害が重なっている場合もあるので、一概に「この仕事が向いてる」とは言えません。

この章では、ADHDの特徴が強い人に向いてる仕事の一例を紹介します。

「こんな感じで考えればいいのか~」というイメージを掴んでいただき、転職に対して前向きな気持ちになってもらえたら嬉しいです。

クリエイティブな仕事

ADHDの人は、クリエイティブな領域で他の人よりも高い能力を発揮することができるという研究があります。

その研究の一環として、ミシガン大学の研究者が行った実験を紹介しましょう。

ADHDと診断された学生とそうでない学生とが、「架空のフルーツ」を描写する作業と「新商品のラベルを考案する」作業とを行ったんです。

結果、ADHDの学生のほうがオリジナリティが溢れた革新的なフルーツに仕上がり、ラベルも提示された例から大きく飛躍したユニークなラベルを作りだせました。

一方、ADHDでない学生は既存のフルーツをモデルとしたものばかりを発想したそうです。

つまり、ADHDの人は、新しいものを発想する能力に長けている可能性が高いということです。

そう考えると、以下のような仕事に向いているかもしれません。

  • Webデザイナー
  • アニメーター
  • カメラマン
  • 料理人

Webデザイナーは、グラフィックデザインや使いやすさなどに関してこれまでになかったアプローチをできるのではないでしょうか。より使いやすく、より楽しく、より新しく、とことんまで追求できれば他の人には無い価値を生み出すことができます。

アニメーターは絵作りの表現力や発想力、カメラマンは構図と加工のアイデア、料理人は新メニュー考案などに関して力を発揮できるわけです。

アニメーターは未経験からなれるのかという疑問があるかもしれませんが、Webデザイナーやカメラマン・料理人などと同じで、技術がものをいう世界。

しっかりとした技術や知識があれば、未経験でも十分可能性がありますよ。

体を動かす仕事

ADHDの中でも多動傾向がある人は、デスクワークなどのじっとしている仕事はきついですよね。

少なからず体を動かす仕事に就く必要がありますが、これまで紹介した料理人や工場の仕事も体を動かす仕事だからかなり向いていると思います。

あとは、スポーツインストラクターなど「運動」に関わる仕事全般もADHDの人に向いていると思います。

体を動かす仕事は種類がたくさんあるので、自分の得意や興味なども重視しながら仕事を探すことで、より自分に合った仕事に出会える可能性が高まるのではないでしょうか。

転職活動には「転職エージェント」が必須

発達障害を抱えながら転職を成功させるためには、転職エージェントの利用が必須といっても過言ではありません。

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