仕事を辞めたいのは、弱いからなのか? それとも…。
真面目な人ほど、自分が仕事を辞めたいと思っているということについて深く悩みます。自分の弱さのせいか、逃げているだけなのか、今逃げていいのか…。
考えれば考えるほどに、答えは見えなくなって迷走してしまいます。ここはどこ? 霧の中。
だからこそ!!
僕がその霧をぶち破ってやりましょう。
弱いから、僕は否定しない
仕事を辞めたいのは自分が弱いからだという考えを、僕は否定しません。
「え、否定してよ」と思った人も多いでしょう。だって、「辞めたい 弱い」と検索してみると「弱さじゃないよー」という記事がたくさん出てきますからね。そうやって励ますというのも、間違いじゃないんでしょう。
ただ、僕は否定しません。
仕事を辞めたいと思ったことに「弱さ」が関係ないかと問われたら? 関係なくはないでしょう。少なからず、あなた自身の弱さも絡んでいるはずです。もちろん、僕の場合もそうでしたよ。
大切なのは「弱い自分を自覚すること」です。
自分のどこが弱いのか、その弱さは仕事をする上で克服したほうがいいのか? それらを考え自覚することによって、今の仕事から逃げた先…転職先をバッチリと見つけることができると思うから。
それに、弱くたっていいんですよ?
弱さは必ずしも悪にはなりません。自分の身や心を守るために、必要な弱さもあります。自分自身をないがしろにしてまで戦い続ける強さなんか、要りません。だから、仕事を辞めたいと思った弱さは大切にすべきだと僕は思います。
逃げなのか? 逃げてもいいのか?
ひと昔前、ある少年が言いました。「逃げちゃダメだ」と。「目標をセンターに入れてスイッチ」と。後者は関係ないですけどね。僕は、みんな「逃げちゃダメ」と自分に言い聞かせるのが好きすぎだろうと思うんです。
そんなに言わなくたっていいんじゃないか?
逃げてはいけないときもあるけれど、人生において大抵の場面では逃げてもいいと思うんです。逃げた先の方が、今よりも魅力的で幸せだったとしたら逃げた方が得じゃないですか。少し恥はかくかもしれないし、自分自身悔しい思いをするかもしれないけれど、結果得をするなら逃げたっていいわけです。
逃げてはいけないのは、「プロポーズをするとき」「パートナーや子供とのかかわり」「逃げたい理由が不明な時」の三つの場面だけ。
仕事に対して言いたいのは、三つ目です。
今の仕事(会社)を辞めたい理由がハッキリしていないのなら、今逃げるべきではありません。だって、今逃げたところで目的意識がハッキリしていなかったら「どこに逃げたらいいか」わからないでしょう?
転職においては、今の仕事を辞めたいと思った理由がそのまま「転職目的」になります。転職目的があるから、「前より給料上がったぜ! 幸せ!!」「前より休日増えたぜ! 幸せ!!」と幸せをつかむことができるわけですよ。
逆に言えば、目的が不明だと幸せを掴めない。
逃げたい理由が不明なときだけは、逃げちゃダメです。
ただ、逃げたい理由がハッキリしているのなら、逃げましょう。
逃げたい理由を分析してみよう
今はハッキリしていない人も、逃げたい理由を分析することでハッキリさせましょう。逃げたいと思ったのなら、必ず何か理由があるはずです。普通は、何もないのに「逃げたい」だなんて思いませんからね。
ただ、その理由を自覚するのは案外難しいです。
方法としては「今の仕事(会社)に対する不満や嫌なことを羅列する」というものが、一般的でしょうか。その中でも「これだけはまじで本当に許せない!」ということがあれば、それがあなたが今の仕事を辞めたいと思っている最大の理由です。
それを解消することが、あなたの転職目的となります。
しかし、その分析も手掛かりなしだと最初は難しいかもしれません。だから、僕から「よくある転職理由」をいくつか箇条書きだけで紹介したいと思います。
- 給料が低い
- 残業が多い
- 残業代が出ない
- 休みが少ない
- 自分に合っていないと思う
- 人間関係が合わない、もう疲れたよパトラッシュ
- そもそも向いていないんだよ言わせんな!
逃げる先として、選んではいけない仕事・職場
仕事を辞めたいのは弱いからということも絡んでいるかもしれないけど、他に理由がある。それを見つけることができたのなら、あなたは逃げてもいいという話をしました。ただ、逃げる先に選んではいけない仕事や職場があります。
最後に、僕からそれを紹介させてください。
働いていて、充実感がひとつもない仕事や職場は選んではいけません。
働いていて感じる充実感というのは、たとえば「仕事が楽しい」「成績が上がって嬉しい」「やりがいがある」「給料が高くて張り合いがある」というようなものです。惰性でなく何か目的意識や楽しみを持って働けている状態が、充実している状態だと僕は思います。
目的意識は、仕事に求めなくてもいいですよ。
たとえば、趣味。
知り合いに玩具集めを趣味としている男がいるんですが、彼は趣味にとてもお金がかかると言っていました。ただ、最初彼が就いた仕事は安月給。玩具には数万円単位のものもありますから、安月給では趣味生活が満たされません。
そんな状態で働く彼は、生きた屍。
だから、彼は思い切って少しでも給料が高い仕事に転職したんです。そのために、少し休みを削ったりはしましたが、結局「趣味に使えるお金が増えた」ため楽しそうに働いています。玩具を買うために働く…これも一種の充実感ですよね。
彼が転職後初めて買ったのは、再販されない10万円以上する「アナキン・スカイウォーカー」のライトセイバーでした。それを手にした彼の姿は、カッコ良かったですねえ。
二度と! 彼が充実感を失ってダークサイドに堕ちることのないよう、祈ります。
仕事の充実感は、そうやって私生活に求めたっていい。ただ、充実感が得られない仕事や職場だけは選ばないでください。そういう仕事・職場は、どれだけ良い仕事だったとしても、あなたにとってはダメな仕事です。
仕事は人生を豊かにするためのもの。
それを忘れないように、転職しましょう!
そういう職場を避けるための「逃げたい理由の分析」だし、もうあなたは大丈夫だと思いますけどね。不安なら転職エージェントに頼るというのも手じゃないでしょうか。
フォースのライトサイドじゃないですが、サラリーマンのライトサイドで働いてください。