治験コーディネーターという仕事は、かなりツラそうだなぁ…

だって、プライベートなんてあって無いようなものじゃないか!

これは辞めたい気持ちがわいてくるだろうなあと、ネットでこの仕事を調べていると思ってしまいます。

そして、ネットで「辞めたい」という声を集めていて、CRCから転職したいと考え始めている人に一番伝えたいと思ったのは――。

転職先、治験コーディネーターとしての経験は広く繋がっているんだということ。

CRCにありがちな悩み、これを解決したいなら転職だ

  • 常に緊張感を持たないといけなく、仕事とプライベートの線引きが難しい
  • 細かい仕事が多く、ミスが起きやすい
  • 給料が低い

特によく挙げられていたのが、一番上の「仕事とプライベートの線引きが難しい」というところです。被験者には、突然有害事象が発生することがあるため、常に携帯電話を手元に置いておかないといけません。連絡がきたら、対応しなきゃダメですからねえ。

緊急時以外にも、治験薬と飲み合わせがダメな薬があるため、薬を飲むときに連絡が来ます。

被験者が休日や夜間にも連絡をしてくる人だったら、治験コーディネーターに休日も何もありません。いつ連絡があるかわからないから遊びに行くのにも気を遣うし、お酒も飲みにくい…。プライベートなんて、CRCには無いのかもしれませんねえ。

CRCの仕事は、被験者対応が大半なイメージがありますよね。だから、「もっとのんびりした仕事だと思っていた」と語る人がネットには結構います。

実際には事務作業とか細々とした仕事が多く、治験にばかり気をとられているとミスを連発してしまうことがあり、忙しい仕事です。イメージと仕事内容のギャップ、そしてミスが発生しやすい細々とした作業量などなど、「こんなはずじゃなかった」という想いは、拭いきれないものだと思います。

また、給料も実は結構低いですよね。

薬剤師資格を持っている人、MRとして製薬会社に勤務していた人、看護師資格者などがCRCとして働いているケースが多いです。そういった人たちにとって、治験コーディネーターの給料は低い。MRの初任給のほうが、CRCのそれよりも高いですからねえ。

転職経験者ほど、不満を抱きやすいんだと思います。

もちろん経験を積めばそれなりの給料にはなりますが、10年目だとしても500万円から700万円程度と言われている…。あまり給料を求める仕事ではないのかもしれませんね。

これを踏まえて、転職先をいろいろ考えてみたいと思います。

CRCからCRAはあまりオススメできない

CRCからCRAに転職すると、年収は上がるんです。

ただ、その分「出張が増える」「残業が増える」「休日出勤が増える」という三重苦が追加されます。年収が高くなるのは、その苦労分の手当てみたいな感じになってしまうんですよ。特に、「治験コーディネーターにはプライベートが無いのか!」と考えている人にとって、余計プライベートが無くなってしまうのは考え物です。

芸能人か! ゴルフ選手か! というくらい、飛行機と新幹線に乗りますしね。

まあ、CRCという仕事は知名度の低い芸人より、世間に周知されていないから「芸能人か!」というツッコミはおかしいかもしれませんが…。

CRAからCRCに転職するのは、オススメできるんです。年収が下がる代わりに、三重苦をいくらか解消できるわけでバランスが取れますから。ただ、このオススメというのは非可逆的なんだ! CRCから転職するなら、もっと違う仕事を考えよう。

CRCの経験を活かせる転職先、ある?

CRC経験を直接役立てるとなると、治験業界くらいしか転職先がありません。

たとえば、製薬会社に転職してMRになるとか…。MRは給料を重視したい人にはピッタリですよ。その分体力が必要だし、プライベートも仕事のことを考える必要はありますが、それなりの給料はもらえます。

一般的な営業職ではご法度となったゴルフ接待とかも、MRだと何故か行われることがありますしね。

そういう苦労分の年収は保証されるため、年収を転職先に求める第一条件に掲げるならMRもアリ! コミュニケーション能力が高い人や、人の考えを察するのが得意な人は向いていると思います。

薬剤師として転職しよう!

年収アップの方法はMRに転職するだけではありませんよ!

薬剤師資格を持っているなら、薬剤師として働きながら年収アップが狙えます。たとえば、診療所勤務ですね。診療所は病院と比べて年収が100万円くらい高いと言われています。それにはしっかりとした理由があるんですよ。それは――。

診療所は、薬剤師1人体制だから。

入院施設がある病院だと薬剤師を複数雇う余裕があるし、複数雇わないと仕事が回らないから、薬剤師は複数体制になります。

ただ、診療所・クリニックというのは比較的施設規模が小さく、経営規模も小さいです。そのため、薬剤師を複数雇う余裕も、必要性もあまりありません。だから、薬剤師の人数はどうしても1人か2人という少数になります。

1人で薬剤対応を全て行うというリスクを考えて、年収が高くなりがちなんです。

あとは、年収を高くしないと、わざわざ「人数少なくて責任が重い職場」に応募しませんからねえ。

また、年収アップをそこまで望まないなら、ドラッグストアを転職先に選ぶのもオススメです。最近は調剤室があるドラッグストアが増えているため、薬剤師の需要が高いんですよ。ドラッグストアが成長中の業界ということもあり、下手に病院で働くよりも待遇が良いことがあります。

小売店的な業務も少なからず経験できるし、これから仕事の幅を増やしたいと考えているならオススメです!

経験を積めば、人生の選択肢はかなり広がる。

ゲームのように、「戦士」と「魔法使い」両方を経験したら「魔法剣士」になったり、それぞれの上級職にランクアップしたりできるんだ。経験は繋がり、重なり、広がり、自分の人生を豊かにする。何事もチャレンジ!

興味があれば、診療所やドラッグストアに飛び込んでみるのも面白いですよ。

プライベートの時間を増やそう

正直、ドラッグストアや診療所勤務でもプライベートの時間は増えます。というか、治験業界のプライベートの無さが少し異常なくらいです。あんなに公私の区別がつきにくいのは、宇宙飛行士と治験業界と航空会社くらいのもの。

だから、プライベート重視というのはあまり考えなくてもいいのかもしれません。

ただ、薬剤師資格が無い人にために、一般企業に転職するという選択肢を僕は示したいんですよ。コミュニケーション能力を活かして営業職を転職先に選んだり、事務処理能力を活かして事務を選んだり…。CRC経験を直接活かせなくても、そこで経験した仕事と得たスキルを活かすことはできます。

「治験業界か、資格を活かすしか道が無いでしょ」

そんな風に思うんじゃないぜ…!

経験は繋がり、重なり、広がるんだ。

治験コーディネーターから転職する選択肢も、繋がり重なり広がっている。CRCを辞めたいなら、道を自ら狭めることなく、転職先を探しましょう。そうじゃないと、永遠に治験業界にいることになり、プライベートも永久に無いと思おう。