学芸員の仕事を辞めたい! と思ったら、辞めたほうが自分のため。

素晴らしい仕事だけど、それを続けるのは簡単ではなく、むしろ超難しい! 学芸員を取り巻く現状は厳しく、辞めるのなら今かもしれません。学芸員としての道を歩み続けるか、学芸員から転職して他に幸せな道を探すか?

転職先選びをするタイミングは、そう…今だ!

残業が多すぎるし、残業代? ナニソレオイシイノ

学芸員の仕事は、とにかく残業が多すぎる…! 「残業時間180なんてザラです」という人もいるくらいで、ここまでくると一般のブラック企業も青ざめてしまいますね。専門性の高い仕事で「好きだからやっている」という人も多いですが、好きだとしても180時間はキツイ。

過労死レベルは毎月80時間とされていますが、その2倍以上ですよ。

残業180時間くらい働かされていた会社員が、疲労困憊にて帰宅途中に事故死したという事案もありました。車で帰宅途中のガードレールに衝突という居眠り運転の単独事故だったんですが、180時間という残業時間は危険な状況でも居眠りしてしまうような危ないものなんですよ。

事故死じゃなくても、普通に過労死してもおかしくありません。

それだけ残業して残業代が出たら凄い稼げるんですが、それすらないからねえ! というか、残業代を出すような常識と良識があれば、そんなにたくさん残業させない。残業時間が長くなると支払う余裕が無いことはわかりきっていますから。

「効率化しろー!」「残業減らせー!」と、上司陣に運営者・経営者サイドから圧力がかかるものです。

学芸員の職場は博物館などの少し特殊なところが多いためか、そういうのもないのでしょう。展示の企画や準備、研究などで忙しく、嫌でも残業をしないと回らないのかもしれませんね。

でも、それってクソじゃない?

研究という概念が薄れてきていることの不満

派遣法や指定管理者制度などなどの煽りを受け、学芸員の正規雇用者数が減ったという話をネットでよく見ます。真面目に研究に打ち込んでいるような研究者気質の学芸員よりも、事務や上の人たちの言いなりになるサラリーマン気質な学芸員のほうが立場が上になってきました。

学芸員の「研究」という概念が薄れてきて、専門職という側面も弱まってきているのかもしれませんね。

あたかも「展示を作る人」のような感じになっている。

学芸員にとって研究者・専門職という側面が弱くなれば、それはもう学芸員である必要が無いのではないかと僕は思います。だって、学芸員になるの結構大変じゃないですか。専門性が求められ研究成果もしっかり出す必要があるし、苦労して学芸員になって、苦労して学芸員として働こうとしているのに、状況が伴わないというのは辛すぎる。

正直、趣味の延長線と考えられないと続けられない

残業時間が多すぎること、学芸員の専門性がどんどん薄れてきていると感じること、色々不満はあると思います。その上、学芸員は給料が低いです。残業をたくさんしているのにも関わらず、専門職にもかかわらず「300万円から400万円程度」が基本。

40代なのに300万円くらいしか貰えていない人もネット上では大勢いて、そういう人の話を聞くたびに悲しくなりますね。

正直、趣味の延長線と考えられないと続けてはいけないでしょう。この仕事が好きで好きで仕方がなくて、趣味としてやっている。趣味を楽しんでなおかつ給料ももらえるなんてヤッホーイ! と考えられないなら、学芸員から転職することを考えようよ。

学芸員を辞めたいなら、辞めてしまおう。

学芸員から転職するなら、何をどう活かし、変える?

学芸員からの転職先選びに大事なのは、学芸員としての経験をどう活かして、学芸員としての悩みや不満をどう変えるかです。経験を活かすことと、不満を解消することの二つを実現できてこそ「転職成功」と胸を張って言えると僕は思う。

まずは、転職活動で活かせる学芸員の経験を僕なりに考えてみました。

  • 日々学ぶことができるところ
  • 展示企画など、企画力と広報経験

学芸員の仕事というのは、日々勉強ですよね。

ただ、僕みたいな普通の営業職からしてみると、日々勉強することができるというのは凄まじい才能だと思うんです。大人になると「人間は生涯勉強だな!」と思ったとしても、なかなか勉強する時間を作ることができません。

その時間があればゆっくり休みたいし、旅行でもしたいし、ゲームをしたいから!

だから、自分が少なからず興味を惹かれることに対して勉強することを生業とできるというのは、それだけで才能なんですよ。

そこを活かせたら、とても素敵じゃないですか。

また、展示の企画をした経験と企画力・企画によって博物館の広報をする広報力も、転職活動で活かすことができる経験です。

じゃあ、変えるべき特徴は?

  • 残業地獄なところ
  • 給料と仕事量のバランス

残業地獄なのはいけないけど、残業を全く排除すると給料はそれなりに低めの水準になります。ただ、残業が長くなりすぎると残業代を払う余裕が企業に無くなり、サービス残業になって結果的に給料の水準は低くなるんです。

大切なのは、残業時間をどれだけ減らすかと、どれだけ高い給料を得たいか…。そのバランスをとることではないでしょうか。

「残業が無ければ給料は低めでもOKだぜ!」というプライベート重視の人、「給料が欲しいから少しくらい残業してあげても、いいんだからね!?」という給与重視の人。

自分は、どっち!?

実際にオススメの転職先

学芸員の仕事の活かしたいところと変えたいところを紹介したところで、それらの条件を満たすためのオススメ転職先を紹介しましょう。個人的に学芸員にオススメの転職先は、この四つだ!

  • 企画
  • 広報
  • イベント企画の会社
  • 未経験の技術職(興味が惹かれるものがあれば)

画力と広報力を活かして、企画・広報・イベント企画の仕事がオススメです。企画職は自社分野において「どういう企画をしたら喜ばれるか」を調査分析して、それを実際に形にする仕事。調査分析は学芸員も普段からしていることだと思いますし、展示企画で培った企画力と実現力を存分に活かせます。

また、未経験の技術職というのは興味が惹かれるものがあればオススメ、というものです。

興味があるものに対して日々勉強することができるという才能を活かし、ITエンジニアなどの未経験技術職に挑戦してみると、面白いと思います。自分の技術で稼いでいるという感覚は、学芸員よりも強いでしょうしねえ。

ただ、経験を活かすことに関しては職種選びでなんとかなるんですが、悩みを解消するのは「職場によりけり」なのが正直なところです。

職場選びが肝心だから、転職エージェントを使うことをオススメします。

非公開求人には残業と給料のバランスが高い求人がたくさんあるし、自分が希望する職種の求人だけを効率よく集められるんです。未経験の仕事に挑戦することになるのだから、プロの力を借りないと厳しいですよ、やっぱり。

辞めるべきかという相談もできるから、とりあえず今からでも登録したほうがいいと思うんですよ!

学芸員から、もっと輝ける仕事へ! その一歩を踏み出そう。