運送業界が、ヤバイ!

運送業界は二重の意味で、ヤバイですよね。業界の人手不足という点でヤバイし、トラック運転手の過酷な労働条件もヤバイ。働く側も雇用する側も、それぞれ過酷なのが運送業界です。

実際、SNSなどで調査してみると、トラック運転手を辞めたいと思っている人の声が数多く見受けられます。

僕ら消費者の日常が便利になった代償を一手に引き受けている運送業界。僕は通販に頼っていることが多いので、感謝してもしきれません。

今回は、トラック運転手を辞めたい人の悩みを分析しながら、運送業からの転職先候補などを深く掘り下げていきたいと思います。

転職経験者の意見として参考にしていただけると嬉しいです!

トラック運転手を辞めたい理由。特に深刻な理由はこの2つ

とにかく仕事がきつい

トラック運転手の求人広告を見ていると、「能力によって増額可能!」という言葉をよく目にします。

甘い響きの言葉ですが、トラック運転手の皆さんは「ウゲッ」と思うでしょう。ドライバーにとっての能力というのは、「他人よりどれだけ走れるか」ということです。

寝る間を惜しんで、休憩時間を惜しんで、どれだけの距離走ることができるのか、それが能力。

運送業にとっての実力というのは、積荷を他社より早く丁寧に送り先に届けることです。

だから、トラック運転手にとっての能力は「寝る間を惜しんで走ること」になるんですよ。

給料を増額させようと思ったら、休憩時間も寝る時間も削らないといけなくなって労働時間が凄まじいことになります。労働時間が一日で十数時間を超えるなんていうことは、ザラにあるわけですよ。

「馬車馬のように働け!」と言いますが、トラック運転手はこの馬車馬そのもの。

トラック運転手が事故を起こしたというニュースをよく見ますが、あの原因は「寝る間を惜しんで働かないといけない気にさせる運送業の闇」にあると思うんです。

客のことを考えると「早く届けなきゃ」という思考になるし、給料のことを思っても「早く届けなきゃ」という思考になる。

だから、寝ている場合じゃないなと自分自身を鞭打ってしまうんです。

そして、鞭打つ人が会社から評価されてしまいます

トラック運転手を辞めたいと思った人の多くは、拘束時間の長さと身体のキツさに嫌気が差した人でしょう。疲れ果ててしまって「もう無理だ」という人も多いと思います。

賃金の低下

前章ではトラック運転手の仕事の過酷さについて言及しましたが、それと併せて語るべきなのが賃金に関することです。実際、辞める理由として給料のことを挙げる人がたくさんいます。

それはどこの業界でも同じことですが、運送業のドライバーの場合はまたちょっと違った感じなんですよね。

運送業のドライバーは、別にそこまで薄給ではないんです。

むしろキツイ仕事をしているから、給料「だけ」は良かった。20代で年収500万円という人もいれば、30代で年収700万円という人もいます。

それだけ無茶して働いているから当然なんですが、この給料の高さというのがドライバーを引き止める理由になってたんですよね。

ただ、近年ドライバーの賃金が低下しています。

当たり前なんだ。運賃が低下しているんだから。

しかも、運賃の低下をまかなうために走る回数を増やすということもできないんだから。

走る回数には法律の規制があって、無理に増やすことはできないんですよね。回数を増やせば事故が増える可能性が大きくなるということなので、規制があるのも当然だと思います。ただ、規制があっても馬車馬のように働かされるんだから、無くても同じな気はしますけどね。

運送業界全体の運賃が安くなり、その補填もできない…。

当然、給料は下がります。

ドライバーを繋ぎとめていた給料の良さが失われたんだから、辞めたくなっても誰も文句は言えませんよ。このままドライバーをしていても、待遇は悪化の一途をたどるだけだと思ったら、それはもう居ても立ってもいられなくなりますからね。

運送業から転職!おすすめの転職先候補を紹介

転職するなら、絶対に物流・運送業界全体から離れたほうがいいですよ。

物流・運送業界は全体が疲弊しきっていて、病んでいるんです。その病原菌は法律であり、安くサービス良くを求める僕たち消費者であり、たくさん走る=能力が高いとする評価体制でもあります。それらが、今後数年以内に取り除かれるなんていうことは、ありません。

むしろ、悪化の一途を辿っていくでしょう。

だから、トラック運転手を辞めるということは、物流・運送業界から離れることと同義だと思っておいてください。

そして、トラック運転手のストレスとなっている拘束時間や労働時間の長さは、大抵どの職種でも改善できます。

だから、不満や悩みを解消することよりも運送業から転職しやすい職種への転職を考えたほうが良いでしょう。

転職しやすい仕事を何か、僕なりに考えてみました。

  • 営業
  • 事務
  • ハウスキープ
  • 警備員
  • 施設管理
  • ビルメンテナンス
  • 製造業の購買部
  • 製造業(ライン)

「運送業から転職しやすい」という条件で考えたところ、体を使う仕事が多くなりました。

営業は会社によりますが、車と足を使って外回りをするため体力が必要ですし、警備員やハウスキープも体力仕事と言えるでしょう。製造業のラインで働く人も、そうですよね。

ビルメンテナンスや事務、購買部なども転職しやすいんじゃないでしょうか。

ビルメンテナンスは仕事中人と関わることが少なく、「人付き合い苦手だから」とドライバーを選んだ人に向いています。事務は、単純に誰でも転職しやすい傾向があるため転職しやすいでしょう。

ただし、ハードルの低い仕事ほど給料は低くなります。

どんな仕事を選ぶにしても、ドライバーをしていた頃より給料が下がる可能性があることは、覚悟しておいてください

給料の代わりに自由な時間を得ることができる、辛い仕事から離れることができると考えれば当然ですよね。未経験から初めて最初は給料が低くとも、後々給料が高くなる仕事もあるので、将来を考えて転職しましょう。

目先に給料に釣られたり、とりあえず楽そうだからと仕事を選ぶと、後悔します。

「給料が下がる」可能性が大きいことは前提だけど、将来どれだけの給料が得られるかは大事にしましょう。

見るべきは「今」ではなく、将来性です。