学校事務はかなりクセの強い仕事です。合う人にとっては天職になりますが、合わない人にとっては地獄。
辞めたいと思う人は少数派ではないと思います。
というわけで今回は、学校事務を辞めたい人の悩みや実情を分析しつつ、転職先の候補などを考えていきたいと思います。
1人の転職経験者の意見として参考にしてもらえたら嬉しいです!
「学校事務を辞めたい」と思いながら働き続けた人の末路
これは、学校事務の仕事を辞めたいと言いながらも働き続けた知人Kさんの話です。
ある時、一緒に飲んだとき彼女は言いました。
「学校事務の仕事、正直かなりキツいんだよね…」
彼女は僕の3つ上の先輩で、大学卒業後に学校事務の仕事に就きました。某私大の学校事務で配属されたのは就職課。
新人なKさんは先輩と一緒に仕事を行うことになりましたが、その先輩がとにかく滅茶苦茶だったんです。新人歓迎会では芸を強要、仕事では無茶振りをするという昭和大魔神。
職場の年齢層がかなり上の人ばかりでしたから、若いKさんにとっては強烈な洗礼だとしても職場の人は意に介しません。
学校事務の仕事は平均年齢が高く、職場の人間関係も変に密接というか無遠慮というか独特の雰囲気があるということをKさんは知りました。実はこれ、学校事務によくある悩みなんですよね。
気付いたら「辞めたい」とばかり考え始めてたそうです。
僕はKさんのこの話を聞いて、「辞めたらいいじゃないですか」と言いましたが、結局彼女は仕事を辞めませんでした。
それから数ヶ月経ったころ、人づてに「彼女が心の病で退職した」という話を聞きました。
学校事務は昔ながらの慣習が残る職場も多かったり、人間関係が密接だったり、合わない人にとっては本当に地獄なんですよね。
「事務職=働きやすくて恵まれた職場」という概念に囚われてしまい、「少し頑張ればなんとかなる」「少し我慢すればなんとかなる」という思考になってしまいがちですが、学校事務は本当に特殊な職場ですから。
手遅れになる前に、転職という選択肢に向けて動き出すべきだと思います。
【選択肢1】学校事務から他の事務職に転職
学校事務の仕事は、事務職の中でも特殊です。
まず、学校事務という言葉だけで「一般事務」「経理」「広報」「総務」などさまざまな分野を含みます。それぞれ適正が異なる仕事だし特徴も結構違うのに、配属先が選べないのでは合わないことになっても無理はありませんよね。
それに、学校事務は教員と学生とにサンドイッチにされた挙句、同じ学校事務の人に上からプレスされるというかなり特殊な事情を抱えています。
学校事務を辞めたい人の中には、他の事務職なら合うという人はかなり多いのではないでしょうか。
「人間関係」「板挟み」「幅が広すぎる仕事内容」などが悩みの種となっているのなら、オススメは『一般事務』と『経理』です。
一般事務と経理は職場によってはかなり仕事の範囲が限定されますし、違う職種の人と関わり仕事をすることが少ないため人間関係も比較的マシな傾向があります。あとは職場の年齢層に気を配って求人を探せば完璧ですね。
ほかにも事務職には、営業事務・人事事務・経理事務・総務・医療事務・介護事務などさまざまな仕事があります。
自分に合いそうなものはないか、探してみましょう。
【選択肢2】学校事務から事務以外の仕事に転職
学校事務としての経験や能力・スキルがあれば、事務以外の転職先も選べると思うんです。
事務経験以外にもコミュ力・折衝ごとの経験・作業スピードと正確性・臨機応変さ・管理能力・タスクの切り替え力など、たくさんアピールポイントがあります。
それらを活かせる転職先候補をいくつか紹介します。
臨機応変な気配りが大事! ホテルの仕事
ホテルの仕事は、常に臨機応変に動くことを求められます。電話が鳴れば取り、宿泊者が来れば対応を行う。さらには宿泊者の要求に対してNOと言ってはいけないという暗黙のルールがあるので、臨機応変な気配り能力が問われるというわけです。
学校事務の仕事もその側面が強いと思います。
たとえば細分化されていない学校の学校事務は、臨機応変にその場その場でやるべき仕事が変わりますよね。それに対応しなければならないし、学生と関わる仕事をするときには気配りも大事です。
それをホテルの仕事に活かせば天職となり得るのではないでしょうか。
クセも裏返せば旨みですからね。ホテルフロントの仕事だけではなく、ホテルコンシェルジュも目指せるでしょう。
管理能力が命! 人材派遣会社の仕事
人材派遣の仕事というのは、管理能力が命です。
登録している派遣社員の福利厚生の管理、勤怠管理をしなければいけませんし、派遣先の会社との折衝もありスケジュール管理なども代行しないといけないことがあります。管理管理の連続で「管理職じゃないか」と言いたくなるほどです。
学校事務の仕事も「学籍管理」「学生のカリキュラム・単位管理」など、管理する仕事が多いですよね。
そういう共通点をアピールすれば、人材派遣会社も転職先として選べるようになるのではないでしょうか。
意外と向いているかも? ディレクター職
ゲームディレクター・アニメ制作進行・WEBディレクターなどなど、ディレクションの仕事というのは「管理」と「折衝」が重要な仕事です。
誰に何を発注しているか管理しないといけませんし、仕事の進捗管理や納品スケジュール管理などこれまた管理の連続になります。さらには様々なタイプの人と一緒に仕事をするための協調性や折衝能力も必要というわけです。
他にも「臨機応変さ」「タスクの切り替え力」「コミュ力」が求められるので、学校事務として培った能力の総決算の仕事とも、言えるのではないでしょうか。
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ここで紹介した仕事はあくまでも「学校事務の仕事を辞めたい人に合いそうな仕事の一例」でしかありません。
本当に自分に合っている仕事は何か?
広い視野を持って、いろいろな可能性を照らし合わせながら転職活動を進めていきましょう。
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
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