イベント業界の仕事は、過酷ですよね。
長時間労働やハラスメントなどなど…。イベント業界を辞めたいなあと悩む原因がたくさんあります。
だけど、いざ辞めようとすると「転職して本当に悩みを解決できるのだろうか」「他に自分に合う仕事はあるのだろうか」と、さまざまな不安が脳内をうずまきますよね。
そこで、イベント業界内で転職して悩みを解決するために重視すべきポイントと、イベント業界の経験を活かせる仕事の選択肢を紹介しましょう。
イベント業界全体に共通する「悩みと不満」
過酷な労働環境
イベント業界には長時間のサービス残業が当たり前という会社がたくさんありますよね。そういうところでは休日出勤も日常茶飯事。ネットには「現在約90連勤中」という意見も寄せられていました。約3ヶ月間休みなしと考えるだけでゾッとしますね。
このまま働き続けると倒れる危険性があります。
月の残業時間が80時間以上を超えると過労死の危険があるとも言われているんです。
過労死の危険すらあることを常に念頭に置いておき、転職を真剣に検討しましょう。
日常茶飯事的なハラスメント
イベント会社は社員同士の距離が近いケースが多いという話を、ネット上でよく目にします。個人やサークル単位から趣味の延長線上で始まった会社も結構ありますよね。
その距離の近さからか、ハラスメントをハラスメントと思わずにやってしまっている人がいるのではないでしょうか。たとえば、言葉でのセクハラ。女性に対して本人絡みの下ネタを言ってくる人がいますよね。
追求しても「冗談のつもりだった。和ませようとした」などと供述されてしまいます。
また、少しミスをすると大声で怒鳴られるなどのパワハラもあるでしょう。
パワハラ、セクハラ、打ち上げでのアルハラなどなど…。日常的に行われるハラスメントに心が病みそうだと思うのなら、早々に会社を辞めるべきだと僕は思います。
ハラスメントをする人は自覚がありませんし、指摘されたところで認めません。辞めるしか対処法がないのです。
仕事が途切れることがある
企画立案から制作・運営まですべてを社内で完結させる会社はいいですが、そうじゃない会社は仕事が途切れることがありますよね。
イベントの案件は競争率が高く、小さな会社は案件を勝ち取ることは難しいのでしょう。
経営陣からすれば経営が安定しないのが悩みどころです。
さらに大きな問題となるのが「仕事が無い時期に給料が少なくなる、または出ない」ということでしょう。
僕としては信じがたい話ですが、ネットにはそんな悩みが報告されています。仕事が無いからと給料の支払いが滞るような会社は、既に経営が破綻しているんですよ。早急に転職活動を始めることをオススメします。
何歳まで働けるかが不安になる
イベント業界は、体力ありきです。
長時間労働が多いこともそうですが、職種によっては設営などの重労働もありますよね。長時間労働と重労働という働き方は、一生続けられるものではありません。加えて、イベント業界は20~30代などの若手が中心となっている業界だという事実もあります。
何歳まで働けるのだろうか? というのは、当然の不安です。
すぐに転職を始めるべきとは言えませんが、一度キャリアプランを練り直す必要はあるでしょう。
イベント業界内で異なる会社に転職するときに重視すべきポイント
イベント業界によくある悩みの中には、イベント業界の異なる会社に転職することで解決できるものもあります。
そこで、イベント業界の異なる会社に転職をするときに重視すべきポイントを紹介しましょう。
大きな会社に入ることを目指す
イベント業界には趣味の延長線上で法人化した小さな会社がたくさんあります。現在そういう会社に勤めている人は、業界の中でも大きめの会社に入ることを目指しましょう。
大きい会社に入れば、仕事が途切れて給料も途切れるということがなくなります。大きい会社は小さな会社と比べて経営体制がしっかりしているんです。
また、基本給自体を上げることもできるでしょう。
だから、大きな会社に入ることをオススメしたいんです。
転職によるキャリアアップを目指す
制作スタッフからプランナーになる、プランナーからプロデューサーになるなどのキャリアアップを目指しましょう。
キャリアアップをすることで給料が上がります。そして、キャリアアップして立場が上がれば、ハラスメント被害にもあいにくくなる可能性があるんです。
もちろん、キャリアアップは簡単ではありません。
ただ、しっかりとした経験を積んでいて、経験を効果的にアピールできるなら転職時にキャリアアップできる可能性が高いです。
挑戦する価値はあるのではないでしょうか。
円満退職を心がける
イベント業界内での転職を目指すのなら、円満退職をする必要があります。
イベント業界は狭い業界ですよね。
狭い業界では、個人の悪評はすぐに広がります。円満退職できず職場の人とわだかまりを抱えてしまえば、悪評が広がって転職が難しくなる可能性があるんです。だから、円満退職をする必要があるんですよ。
円満退職をするには上司との事前の話し合いが大切です。
退職願を出す前に相談をし、繁忙期の退職を避け、引き継ぎをしっかり行いましょう。
業務範囲に注意
企業によってイベント企画運営のどこからどこまでを行うのか違いがあります。
企画と運営の両方を行う会社もあれば、運営だけ行う会社もあるわけです。
運営だけを行う会社は運営スタッフを、企画元・運営元の要請に応じて必要な人数派遣します。企画運営元のイベント会社から要請することもあれば、運営だけを行う会社の方から営業をかけて使ってもらうこともあるでしょう。
企画だけを行う会社というのは、かなりの少数派です。
よほど人数が少ない会社でない限りは、企画を行う会社は運営も行います。ただ人数が不足している場合には、そういう運営スタッフを派遣する会社の力を借りるわけです。
イベントのどこからどこまでに関わる企業なのかを、しっかりチェックしてから応募しないとミスマッチが起きるので注意しましょう。
携わるイベントの傾向に注意
イベントと言ってもさまざまな種類があります。
就職イベントを企画運営することが多い会社もあれば、アニメイベントが多い会社もあり、コスプレイベントオンリーという会社もあるわけです。自分がどのようなイベントに主に関わりたいのかを決めておくことで、転職活動の方向性が決まります。
求人先企業のリサーチをしっかりと行い自分の希望とのミスマッチが起こらないように注意しましょう。
不安定な会社に注意
イベント会社というのは、玉石混交です。
大手広告代理店は安定していますが、未経験からの転職者にはかなり厳しく転職は難しい。それならばとイベント会社に的を絞ると思いますが、イベント会社は中小・零細とが入り乱れています。
群雄割拠とは言い難い有象無象はびこる業界なんです。
イベント業界のある特徴は、ふわふわと掴みどころが無いのにどこかありふれていて実態を掴み転職するのが難しいという特徴を持っています。
正直、不安定な会社がたくさんあります。
個人が起業して少人数のチームで成り立っている企画会社も多く、ギリギリで採算をとっている企業も少なくはありません。そもそもイベントというのはマネタイズするのが難しく、それ単体で黒字を出すのは困難です。
イベントは赤字だけどプロモーション全体を見れば黒字というケースが、たくさんあります。
そんな中「自分たちの面白いと思うイベントで食うぞ!」と張り切っている企業ほど、危ないのではないでしょうか。
出来るならば、幅広い分野のイベントに手を出している企業を選ぶと比較的安定していると思います。
また、少人数の会社を選ばないようにするのも大事です。
社員の人数・設立した年・会社の評判・実績・SNSなども必ずチェックしましょう!
イベント業界から転職するなら?オススメの転職先候補を紹介
ここまではイベント業界内での転職について語ってきました。ここからは、イベント業界以外の仕事に転職するときのオススメの仕事候補について語りたいと思います。
これから紹介する仕事はあくまでも一例です。仕事の選び方の参考までに捉えてくださいね。
1.イベント制作スタッフにおすすめな転職先
- アニメ制作進行
- 劇場支配人
- 飲食店の店長
以上が制作スタッフにオススメの転職先の例です。
アニメ制作進行は、イベント業界の制作スタッフと似た仕事をします。
具体的には担当された話数に対するアニメーターの振り分け、外注アニメーターの手配、納期管理、工程管理などです。
イベントの制作進行も当日スタッフに対する仕事の振り分けや工程管理、納期管理などをしますよね。
その経験をまるごと活かせるわけです。
そして、劇場支配人や飲食店の店長に関しても制作進行のさまざまな「管理経験」を活かせる仕事なんです。
劇場支配人は映画館の運営全般を管理する仕事ですし、飲食店の店長は店舗の運営全般を管理する仕事ですからね。
どの仕事も業界未経験者を含め募集されていることが多いです。管理能力をしっかりアピールすれば、転職を成功させることができるのではないでしょうか。
2.イベントプランナーにおすすめな転職先
- 宣伝企画
- 広報企画
- 商品企画
- ウェディングプランナー
- WEBライター
プランナーの企画力を活かせる仕事を挙げてみました。
まず、宣伝企画は商品やサービスを世の中に広く認知してもらえるようなアイデアを出し、広告代理店に案件を発注する仕事です。
コンセプトや予算などを考慮して企画を立てるイベントプランナーの経験が、そのまま活きるのではないでしょうか。
次に、広報企画は自社の商品やサービス、そして企業そのものを世の中に伝えるべくイベントの企画などを行う仕事です。
数ある企画職の中では最もイベントプランナーの仕事に近いと言えるのではないでしょうか。
そして、商品企画はユーザーの需要を調査・分析し、新しい商品やサービスを企画する仕事です。イベントプランナーも「ターゲットの需要を調査して分析」し、それを企画のアイデアに活かしますよね。
その経験を活かせば商品企画の仕事にも就けるのではないでしょうか。
また、ウェディングプランナーの仕事はお客さんの希望を予算内でなるべく叶えられるよう、式のプランを練る仕事です。「予算内で」「効果的な」イベントを企画するという経験を活かせます。
最後の「WEBライター」は意外な仕事のように思うかもしれません。
ただ、WEBライターの仕事にも企画の経験は役立つんです。WEBライターは、記事のターゲットがどのようなことを考えて検索しているのかを考えなければなりません。言い換えれば「需要」を調査分析しなければならないということです。
その上でターゲットが知りたいであろうことを盛り込んだ記事を書くわけですよ。
これも立派な企画力と言えるのではないでしょうか。
以上のように、企画力を活かせば企画職はもちろん企画職以外の仕事にも就けるわけです。視野を広げて自分にぴったりな仕事を選びましょう。
3.イベントプロデューサーにおすすめな転職先
- 各種企画職
- アニメ制作進行
- 劇場支配人
- 飲食店の店長・SV
- IT営業
プロデューサーにはコミュニケーション能力、交渉力、マネジメント能力、企画力・発想力などさまざまな能力が必要とされます。
それらを活かせば、さまざまな仕事に就ける可能性があるんですよ。その例が以上の5つの仕事です。
まず、企画力と発想力を活かせば企画職に就くことができるでしょう。
さらに、マネジメント能力を活かせばアニメ制作進行や劇場支配人、飲食店の店長も転職先候補に入ります。
アニメ制作進行は制作スケジュールとアニメーターたちを管理する仕事ですからね。劇場支配人も映画館の運営全般を管理する仕事です。飲食店店長は言うまでもなく「店舗の運営を管理」する仕事ですよね。
また、交渉力を活かせばIT営業にも就くことができるでしょう。
IT営業は納期や単価の交渉など、交渉力が物を言います。交渉をせずに案件を取れば会社が儲かりにくくなったり現場を混乱させたりするんです。良いことがありませんよね。
交渉力を活かせば、会社に大きな利益を運ぶことができます。給料も良くなるでしょう。
以上のように、自分にどのような能力が備わっているのかを考えれば、自分に合う仕事は必ず見つかります。
自分のこれまでのキャリアを活かして生き生きと働ける仕事に、転職しましょう!
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
僕がおすすめしている転職支援サービスは無料の転職エージェントです。就業相談から求人紹介、採用対策まで、転職活動全般をサポートしてくれるサービスです。僕も実際に利用して転職を成功させました。
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