「この会社にいたらキャリアアップなんてできない…」
キャリアアップできない職場から転職したいと考える人は多いと思います。向上心があって真面目な人なんでしょう。ただ、現状ではキャリアアップできないと感じたときには転職を考える前に考えるべきことが色々あります。
それを含めて、キャリアアップできないから転職を考えているという人に僕から伝えたいことがあるんです!
そもそもキャリアアップとは何なのか? 言葉の意味とは違う僕の持論
一般的にキャリアアップとは、今よりも高い専門性を身に着けて高い経歴・地位に就くこと。出世とか上流工程への移行とかを呼ぶと思うんですよ。
ただ、僕の場合は少し違います。そもそもキャリアとは何なんだろうという話から、キャリアアップ転職をアドバイスしていきたい…。少しだけ僕の持論にお付き合いください。
キャリアとは?
- 過去より未来のもの
- 自分の人生の豊かさを決める一因
- 自分のライフロールにより自然と決まる人生の道筋
- これまでの経験と行動による結果
キャリアアップとは?
- 公私ともに自分の人生がより豊かに幸福になること
- より自分らしくいられるようになること
- 仕事に対する価値観・捉え方・考え方の拡張
- 自らの価値観の変化と成長
- PCで言うところのメモリ拡張のようなもの
以上を前提にして、これからの話を読み進めて貰えればと思います。キャリアアップというのは単純に仕事の地位や経歴が上がるだけではないということです。
また、キャリアというのは過去の経歴じゃなくて「未来の自分の姿」であるということを意識しましょう。自分らしさというライフロールの中で必然的に決まる自分の姿を想像し、自分がどうありたいかを明確にすることがキャリアを明確にすること。
以上を意識すると、キャリアアップはしやすくなります。
社内でキャリアアップできないと感じるなら転職するのは当然
キャリアアップできないから転職を考えるというのは、当然の話です。
いいか悪いかで言えば確実に「いい」と言えます。本気でキャリアアップしたいと考える人は、企業にとっても嬉しい存在ですからね。そういう人は本気で仕事に取り組んでくれるはずだから。もしそうじゃなければキャリアアップしたいという気持ちは嘘ということになります。
ただ、キャリアアップできない理由はどこにあるのかだけは考えないといけません。
たとえば、今の会社の仕事では新しい経験が得られないなら会社に理由がある。そういう場合、今の会社ではあなたのキャリアは頭打ちしてしまっています。キャリアアップできない職場ということ。
また、今の会社では頭打ちと感じるということは、仕事に対する価値観・捉え方などが変化したとも言えるのではないでしょうか。就職した当時はその仕事で満足していたとしても、疑問を感じていなかったとしても、さまざまなことを経験した今では違う。
それは今の会社を離れるタイミングということです。
キャリアは人生の道筋。それが次の段階に移行するときが来たということだから、ためらいなく転職してもいいと思います。
多くの人は「今の仕事ではダメ」と感じていることでしょう。だからキャリアアップできないから転職したいと考える。そうじゃない人は「勉強不足」「努力不足」と自分を責めるでしょうから。
ただ、転職するだけではキャリアアップはまた止まる可能性があります。
問題なのは「会社の仕事内容的にどうしてもキャリアアップできない」とした上で、その会社で働く以上の勉強ができないかを考えることだと思うんです。
転職を考えるのもいいけど、そこもしっかり考えてみてください。
キャリアアップを成功させる方法は転職以外にもある? 転職の前に考えるべきこと
キャリアアップを成功させるための方法は転職以外にもあるし、転職しかないケースもある。転職をする前に考えるべきことはたくさんあります。それぞれ簡単に説明するので、一緒に考えてみましょう。
1.自分のライフロールを認識し、道筋を決める
人は誰もが何者かになっています。
それがライフロールという考え方です。たとえば、生まれた瞬間「誰かの子供」という役割を演じるようになります。僕らの役割には「職業人」「趣味人」「市民」「家庭人」「配偶者」「親」「子ども」などがあるんです。
それらをうまく配分することで人生を演じている。
要はライフロールというのは「自分らしさを構成している要素」と言えます。
ライフロールは一般的に上記に学生を加えたものであるとされているんですが、細かく言えば他にもたくさんあるでしょう。
大切なのは「自分自身を演じている」という考え方を身に着けることです。
「自分自身がこういう人間を演じているとすれば、今後自分はこういう姿になるべきだろう」と想像することで、人生の道筋が決まります。自分という役を演じるとしたらどうなるかは単なる思考実験かもしれませんし、それで得た結論も「ひとつの仮説」に過ぎないかもしれません。
ただ、それがあなたが決めた自分の人生の道になることは仮説であろうとなかろうと同じことです。
それにより、これからやるべきことは何かが自然とわかります。
自分という人間の人生をよりよく演じるためには、より自分らしい姿になるには? 資格が必要な人もいれば副業が必要な人もいるし、それこそ転職が必要な人もいる。
それに則った行動をしましょう。
2.なりたい自分から逆算して道筋を決める
先ほど紹介した方法は自分自身の人生を客観的に設計することで、「こういう人間の人生なのだから自然とこうなる」という方程式を解くときのような考え方ですよね。ただ、この考え方は苦手な人もいると思います。
そういう人は、なりたい自分から逆算しましょう。
キャリアアップするときに「こういう経歴だから」と過去ばかり見つめる人が多いですが、キャリアというのは自分の未来です。それを想像することを怠れば、適切なキャリアプランを描けないし適切な行動をとれません。
たとえば営業職として働いていたとして、「営業としてバリバリ高年収を得る姿」「もっと踏み込んで顧客のためになる提案や経営的な視点でアドバイスする姿」などがイメージできると思います。
前者は営業方法を変える必要も出てくるだろうし、年収が高い業界で勉強をする必要も出てくるでしょう。
後者の場合はコンサル関係の仕事に転職する必要があると考えられます。
なりたい姿がわかれば、道筋も行動も決まりますよ。
3.副業でキャリアアップするってどうするの?
先ほど少しだけ述べた「副業が必要になるケース」について説明したいと思います。
本業とは異なる経験を積むことにより、その経験と掛け合わせて新しい道が開けることがあるんです。それに、本業とは異なる仕事だとしても本業にその経験をフィードバックして学びを深めることもできます。
たとえば、広報担当がカメラマンの副業を始めたとする。
カメラの腕が向上することで広報でも積極的にそれを活かすことができる。逆に、広報の経験から「マーケティングや宣伝を年頭に置いた写真活用」ができるようになり、広告業界にも活躍の場が広がるでしょう。
また、副業をすることで少なからずマネジメント能力やマーケティング的な視点が身につくようになります。
経営や経済の勉強もするようになるかもしれないし、そういうことはさまざまなキャリアに活きるはずです。
転職してキャリアアップを成功させる方法
道筋を決めて自分のキャリアプラン・ライフプランが見えてきたと思います。
そこで転職が必要だと感じたなら、キャリアアップを成功させるために自分のプランに合った求人を集める必要が出てきますよね。
また、自分自身がその条件に見合う人間であることを証明するアピールポイントも探さないといけません。
転職エージェントを利用し、たくさんの求人を比較し、アピールポイントを一緒に探りましょう。あなたの考えたプランを伝えればそれに合う求人を紹介してくれるし、そのためにアピールすべき武器も客観的に見つけてくれます。
また、転職により直接キャリアアップさせる方法と転職後に経験を積んでキャリアアップする方法とがあることも考えないといけません。
難易度が低いのは後者だが、確実にキャリアアップできるのは前者。
そこは自分の能力などと相談して決めればうまくいくはず!
キャリアアップできない職場と嘆くだけじゃなく、思考を重ねて行動を起こそう!