ホワイト企業として有名なキヤノン。でも中にはキヤノンを辞めたいと考えている人もいるのではないでしょうか?

openworkキャリコネカイシャの評判という企業口コミサイトから多くの人に共通する退職理由を抜きだしたところ、キヤノンの退職理由にはある程度の共通点がありました。

それぞれを解説しながら、退職理由ごとの転職戦略を紹介しましょう。

なかなか上がらない評価制度に不満があるッ!

キヤノンでは、新卒5年目以降に昇進試験を受けることができるようになります。この試験に合格しない限りは、業務で成果を出そうともほとんど給与バンドが変わらないんですよね。そのバンド内での昇給はあるかもしれませんが、試験に合格しない限りは頭打ちがあります。

しかも、バンド内での昇給すらもなかなかないという口コミが多いんです。

試験の合格率が高ければ不満になりにくいでしょうが、口コミによると合格率は15%ほどとのこと。同期だけではなく、40代・50代の先輩社員も試験に落ちているという状況…。

下手をすると、定年まで年収500万円程度で止まってしまいます。

また、昨今は残業撲滅に非常に熱心で、その代わりに年々所得が下がってきているんですよね。残業をしないというのは良いことなんですが、それで大きく所得が下がるのなら、給与ベースを改めて欲しいところです。

「このままでは生活が苦しい」「自分の将来が危うい」と、キヤノンを辞めたいと思い始めてもおかしくはないでしょう。

給料を理由に転職を考えるのなら、転職エージェントを使って「今より高い給与水準の会社」の求人を探す必要があると思います。転職エージェントのキャリアアドバイザーは、利用者の給料を上げることで自分の社内評価を上げることができるため、必死にサポートしてくれますよ。

年収アップを目指すなら、キヤノンという大企業のネームバリューとそこでの経験を活かすため、同業種や同じ職種の求人を探すと良いでしょう。

評価制度に関しては、キヤノンのような試験制にしている会社が少数派なので、そこまで気に掛ける必要はないと思います。

本当に大企業? 福利厚生に不満があるッ!

住宅手当・家族手当など「給料」に加わるような手当が全くなく、寮や社宅もありません。福利厚生サービスの利用などもなく、「本当に大企業なのか?」という疑問の声があります。

大企業は社員の満足度を高めるために福利厚生を充実させる傾向があるのですが、キヤノンは別のようですね。中小企業でも当たり前に存在するようなものすらなく、あるのは「交通費の支給」のみです。

福利厚生が無い分給料が高いかというと、前項で説明したとおり、そうでもなく…。

生活補助などが無い分、正直、試験を受けられない5年間は生活が苦しいですよね。試験を受けられるようになったとしても、合格できなければやはり生活に精一杯で貯蓄はできないという状況に陥ります。

残業が減って給与が減っているということと福利厚生の薄さを考えると、キヤノンは経費削減に躍起になっているなあと感じますよねえ…。残業削減も結局のところは「人件費の削減」になっていますから。

年々減る所得、年々減る福利厚生。

終身雇用と言うけれど、正直「一生尽くしたい会社」と言えるかというと微妙なところと感じるのかもしれません。

以上のような不満からキヤノンを辞めたいのなら、給料を重視するのに加えて「福利厚生の充実度」も重視したいところですね。ただ、どちらも完璧に希望を叶えるのは難しいので、福利厚生の充実度と給料水準とのバランスを探りましょう。

転職エージェントを使い、キャリアアドバイザーに相談しながらそのバランスを定め、それに沿う求人をオススメしてもらうとうまくいくのではないでしょうか。

時代にそぐわない組織体制と社風に不満があるッ!

キヤノンは、今時珍しく終身雇用を採用しています。

おそらく、試験制度というのは終身雇用と実力主義とを両立させるための策なんでしょうね。どうしても年功序列になってしまう終身雇用の評価制度にメスを入れるという点では、うまい策だと思います。

ただ、終身雇用によるぶら下がりと窓際族はやはりいるようですね。

僕が思うに「終身雇用と実力主義との両立」が、年代に関係なく窓際社員を増やしているのではないでしょうか。

試験に何度も落ち続け、給料が上がらずモチベーションが維持できない。そういう社員が干されるような部門もある中で、仕事意欲が失われるものの、終身雇用だからと開き直って居座るわけです。

ただ、そういう人が給料をもらっている状況に不満を抱く人は多いでしょう。

また、時代にそぐわないというところで言うと、「フレックス制度の廃止」「在宅勤務が無い」など働き方に関する面も不満点となっているようです。

以上のような悩みを解消したいのであれば、大企業よりも中小企業やベンチャー企業などのほうが良いと思います。ぶら下がり社員・窓際社員の存在は大企業には少なからずあるし、新しい制度に慎重になるのも大企業だからこそと言える面があるでしょうから。

ただ、フレックス制度や在宅勤務などは大企業でもSE・プログラマー・デザイナーなどの職種には採用している会社が多いので、そういう仕事を目指すのも面白いかもしれません。

キヤノンの将来性に「不安」があるッ!

キヤノンの業績が悪いだとか、そういう方面で将来性が低いという話は聞きません。

ただ、口コミサイトを見ていると将来性に不安を感じている人が少なからずいるんです。その意見と僕の感じたこととを紹介しましょう。

まず、キヤノンはビジネスの拡大をM&Aに頼っている側面があります。企業を買収してビジネス拡大を行うときには、少なからず人員再配置などが行われるものです。さらには、主力事業の見直しが行われることも考えられます。

そういうところから、少し舵取りを狂わせれば急速に業績が悪化する事業が生まれてくる危うさを感じているという口コミが多いです。

それは僕も同意しますが、それよりもっと強く感じる不安は…。

社員のモチベーション問題です。

キヤノンの成果主義の評価制度は近年採用されたもので、新人や20~30代の若手が割を食っているという口コミがあります。さらに、新人は先輩たちが試験に悪戦苦闘し、上がらない給料に悩んでいる姿を見ているわけです。

新人のモチベーション維持が難しいのではないでしょうか。

もちろん、新人以外もモチベーションが下がっているということは、これまで語ってきた退職理由から感じ取れますよね。

人材は会社の最も重要な資本のひとつです。

その人材のモチベーション維持が困難な状況が続けば、退職者の増加・仕事をしない社員の増加・入社人数の減少などの不都合が起こる可能性があります。

以上の点から、キヤノンの将来性を危ぶむ声は妥当なのではないでしょうか。

一生キヤノンで働くイメージが湧かなかったり、モチベーションがどうしても上がらなかったりするのであれば、転職に躊躇う必要はないと思いますよ。