一生懸命働いている社員たちの心と体を蝕む、ブラック企業。過酷な労働状況を強いて社員を馬車馬のように休みなく働かせています。
ブラック企業における社員の扱いは、本当に馬車馬。およそ人間扱いされているとは思えない待遇に、もう辞めたいと感じている人は多いと思います。
昔、ブラック企業では、それと分からず働く人が多かった。ブラック企業という言葉が無かったから。昇給のため、出世のため、家族のためと言い聞かせて頑張るしかありませんでした。
ただ、今はブラック企業をブラック企業とハッキリ言える時代です。
ブラック企業から抜け出すことのできる時代なんです。
このページでは、ブラック企業で働き続ける危険性や、ブラック企業からの転職を成功させるためのポイントなどを解説しています。
ぜひ参考にしてみてください!
ブラック企業から抜け出せない人が抱えている理由
世の中には、ブラック企業に苦しめられている人がたくさんいます。その様子は、Twitterや掲示板を見ていると毎日のように目に飛び込んできます。
でも、その様子を見ていると、「辞めたい、辞めたい」と愚痴るだけで実際に転職はしないという人が多いです。
そこで、ブラック企業から転職したくてもできない理由があるのではないかと思い調査してみると、いくつかの傾向が浮かび上がってきました。それに対する僕の意見を書いてみたいと思います。
親のことを気にして辞めれない
親に会社を辞めたいと伝えると「もったいない」と言われたり、「続けなさい」と言われたりすることよくあります。実際にそう言われたり、言われそうだから、転職に踏み切れないという人が結構多いようです。
でも、親のことを気にする必要はあるんでしょうか?
小さいうちは親の決定に逆らえないことも多いです。親が私立中学に行けと言えば小学生は逆らえないし、親が公立高校に行けと言えば中学生は逆らえない。だけど、大学から先は違うと僕は思っています。
高校を卒業した時点で、自分の人生には自分で責任を持たないといけません。
ブラック企業で働き続けて最悪の結末を迎えるか、それとも今のうちに脱出して幸せな道に進むか。どちらを選ぶにしても、結果的にすべて自分の責任です。
後悔しないためにも、自分の気持ちを尊重するべきだと思いますよ。
会社に迷惑がかかるから辞めれない
会社のメンバーや会社に迷惑がかかるから辞めれないという声も結構多かったです。
でも、僕にはその考えがよくわかりません。理解は出来るけど、決して共感はできない。ブラック企業を辞めるのに、会社に対する迷惑も何もないじゃないかと思うんです。
だって、その会社はあなたを苦しめている元凶ですよ?
自分をいじめている奴に対して、「迷惑がかかる」なんて情けをかける必要はどこにもないじゃないですか。迷惑がかかると思うのはあなたが優しいからなんでしょうけど、自分自身を犠牲にする優しさなんて要りません。
その優しさで、あなたやあなたの周囲の人間が報われることはありません。
あなた自身が嫌な思いをして働いていると、周りにいる友達や恋人・家族が心配をします。周りからすればブラック企業で心身をすり減らしながら働いているほうがよっぽど迷惑なんです。
会社の同僚や仕事のメンバーのことよりも、自分自身と自分のことを本気で心配してくれるプライベートの繋がりを優先させるべきだと思いますよ。
会社が辞めさせてくれない
ブラック企業は、辞めたいという意思を伝えると脅してくることがあります。
たとえば「退職することによって迷惑がかかるから、損害賠償請求してやる」とか、「辞めるなら給料を払わないぞ!」とか…。そう言われてしまうと、なかなか辞めにくいんですよね。
でも、辞めて大丈夫。全く問題ありません。
まず、ブラック企業が損害賠償請求をしてくることはありません。人ひとりが退職することでかかる迷惑なんてそれほど大きくはないから、損害賠償請求にかかる金額が無駄なんです。
それに、ブラック企業はやましいことがあります。タイムカードを改ざんして残業代をちょろまかす職場は多いですよね。損害賠償請求をすることによって、逆にブラック企業の実態が明るみに出るかもしれないと考えると、そんなバカなことはできません。
また、「給料を払わないぞ」というのも無茶な話です。明らかな労働基準法違反です。そのやり取りの録音や勤務表・タイムカードなど証拠になるようなものを集めて労働基準監督署に通報すれば何とかなります。
そもそも、「退職の意思を2週間前に伝えれば辞めることができる」と民法で定められているんです。会社が引き止めたとしても、退職届を出してから2週間以上は拘束することができないんです。
しかしながら、契約期間が契約書で定められている場合には注意が必要です。そのときには「やむを得ない理由」でない限り辞めることはできないとされています。そのやむを得ない理由というのは色々あるんですが、「体調を崩して働けない」という場合はやむを得ない理由と判断されるようです。
だから、契約期間が定められていて辞められない場合も「やむを得ない理由」に該当するかどうかをハッキリさせましょう。もしも今すぐには無理なら、契約期間を満了してから辞めることをオススメします。
ブラック企業で働き続けたらどうなってしまうのか?
過酷な労働状況で働き続けると、「不眠症」や「常に眠い」など自律神経の乱れからくる諸症状が現れ、慢性的な疲労に悩まされるようになります。
さらに、嫌なことを続けるストレスが日に日に蓄積され、その他小さなストレスも同じように蓄積される。溜まりすぎたストレスは発散が追いつかず溢れてしまいます。
そして、最終的にうつ病などの精神的な病に至ってしまう可能性が高いんです。
昔は過酷な労働の代わりに、大きな対価が得られました。多額のボーナスを与えたり、出世させたり会社は見返りを与えていたんです。社員はそれを目標と励みにし、頑張ることができました。
ただ、今は過酷な労働だけが残ってしまったんです。多額のボーナスも、出世も約束されているわけではありません。目標と励みを失った状態で人は戦えません。
昔も労働条件過酷な職場が多かったから、というのはブラック企業で働く理由にはならないし、ブラック企業が蔓延っていて良い理由にもならないんです。
心と体の健康を害する前に、辞めることを前提に行動したほうが良いと僕は思います。
ブラック企業を辞めたい人が転職を成功させるには?
ブラック企業を辞める決心がついたとしても、「転職先が決まるかどうか」という不安があると思います。
「無職期間」を作りたくないのは、誰だってそうです。働きたくはないと思うことはありますが、働かないと生きてはいけないのだから無職にはなれませんよね。もしかしたら転職に失敗して無職になるのではないかという恐れがあると、転職するにできない。
それなら、退職の準備として、働きながら転職活動を始めましょう。
もちろん、精神的・体力的な限界を感じている人は、病気を発症して取り返しのつかないことになる前に、今すぐにでも辞めるべきだと思います。自己都合退職でも2ヶ月後から失業手当がもらえるのでなんとかなるはずです。
いずれにしても、おすすめしたいのは転職エージェント(無料の転職支援サービス)を使った転職活動です。
転職エージェントを使うと、転職活動が圧倒的に楽になり、成功率も格段にアップします。
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また、転職エージェントは求人元の内情調査も行なっているので、ブラックな求人を把握しています。その情報をもとに求人を選ぶことができるので、ホワイト企業だけを狙って転職活動を進めていくことができるんです。
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