美容師を辞めたい!4つの転職プラン、美容師からの転職先候補などを紹介

「美容師は華やかでおしゃれな仕事」

一般的にはそんなイメージだけど、現実は甘くない。

激務、薄給、休みが少ない、手荒れ、腰痛 etc.

事実、3年以内に8割の美容師が別の美容室か異業種に転職していくそうです。

このページを見ているあなたも「美容師を辞めたい」「仕事がツラい」と悩んでいる1人だと思います。

今回は、美容師が転職の方向性を見出す際に役立ちそうな情報をまとめました。まだ美容師アシスタントの人にも役立つ内容になっています。

参考にしていだだき、動き出すきっかけにしてもらえたら嬉しいです!

美容師を辞めたい理由で多いのは?

美容師の労働環境はとても悪く、辞める理由も多様化しています。

例えば、給料がとても低いのですが、この原因は美容師が多すぎるからなんですよね。

新しい人材が美容師アシスタントとして入社してきますが、売り上げが確保できず利益が圧迫されてしまい、人件費を下げる結果になっている店が多いです。

自分自身が誰かの店で育てられたからか、今度は自分が育てないといけない。そうやって雇いすぎて、個々人の労働環境が悪くなるんです。

結果、以下の理由で辞めていく人が続出しています。

給料が割に合わない

美容師は労働時間が長く、給料が低い仕事です。

美容師の平均年収は約300万円。月収にすると約25万円です。アシスタントの場合は月収が15万円以下になることも珍しくありません。

また、美容師の平均所定内労働時間は、月々170時間以上です。

参考:賃金構造基本統計調査の統計

しかも、美容師は労働時間に含まれない「閉店後」にも、カット練習をしなければならなかったりします。

平均年収以上稼いでる人でも割りに合わないと感じてしまうかもしれませんね。

雑用しかさせてもらえない(美容師アシスタント)

美容師アシスタントの仕事は雑用が主です。とは言えシャンプーやカラーのヘルプなどを行うこともあります。先輩のフォローをするからこそ先輩のやり方を学ぶことができ、勉強になるわけです。

それなのに雑用しかさせてもらえないというのでは、不満が溜まって当然でしょう。特にスタイリストを目指して努力を重ねている人にとっては「いつになったら実践的な仕事ができるんだ」とヤキモキさせられますよね。

カット練習で使うウィッグが自腹購入

カット練習に使うウィッグを自分で購入しなければならない店もあります。

カット練習をする熱心な人ほど、お金がかかります。

その金額は月に3~5万円程度。アシスタントの場合は月収15万円以下ということがあると先述しましたが、そのうち5万円が毎月かかると思うと、かなり生活が苦しくなりますよね。

休みが少ない

美容師の求人を見ると、「完全週休二日制」を採用している美容室が少ないことがわかります。

また、休日に美容室が主催している勉強会や研修に参加しなければならず、休日が潰れることも多いんですよね。

毎日遅くまでカット練習して、休日も勉強に研修…。

そういう仕事だとわかっていても、嫌になりますよね。

手荒れと腰痛が辛い

美容師は1日に何度も手を洗い、シャンプーをしなければなりません。カラーリング、パーマの溶剤なども肌に強い刺激を与えます。どれだけ予防やケアをしても、手が荒れてしまいますよね。

また、美容師は立ち仕事です。そのうえ、シャンプーのときには中腰になります。慢性的な腰痛で悩んでいる美容師も多いそうです。

人間関係の悪化、いじめ被害

これは実際に美容師に聞いたんですが、美容師は我が強い人が多く、我が強い者同士が衝突して人間関係が修復不可能になることが珍しくないようですね。

それが先輩と後輩だった場合、先輩からのいじめが発生してしまうこともある。

「お前は俺のヘルプにはつかせない」

どれだけ店が混んでいても客につかせてもらえず、立っているだけ。

客を無駄に待たせることになっても、頑なに客につかせないなんていう陰湿ないじめもあるようですね。

上下関係が厳しい

職場によりますが、美容師の世界には「上下関係が厳しい」という傾向があります。

アシスタントはスタイリストの言うことには逆らえません。アシスタント期間を終えてスタイリストになったとしても、先輩スタイリストの言うことは絶対です。

また、指名数・売上などによっても上下関係が生まれます。

上下関係が非常に複雑な上に、礼儀などを徹底しなければならず、ストレスが溜まりますよね。

そんな美容室内の社会に耐えきれずに、辞めてしまう人が多いです。

将来が不安

美容師は給料が低いし、拘束時間はとても長いし、アシスタント期間も長い…。

そのため、将来が不安になる人も多いと思います。

スタイリストになったところで、お客さんに満足してもらえるのか。稼げるのか。自分のお店を出せるようになるのか。そんな不安に耐えきれず、美容師を辞めようかと考えている人が、ネット上に大勢います。

【転職プラン1】違う美容室に転職。職場選びのヒントを解説

美容師として違う美容室に転職することで、今の悩みを解消できるかもしれません。

職場選びのヒントをいくつか紹介するので、参考にしてみてください。

美容室の規模に注目

例えば、規模が大きい美容室は、社会保険完備、完全週休二日制、有給休暇、賞与、各種手当などがしっかり整っている傾向があります。

また、個人経営の小さな美容室は、少人数で円滑に運営しなければならないので、人間関係が良好な職場が多い傾向があります。

このように、今現在あなたが働いている美容室と違う規模の美容室に転職すれば、そこには全く別の世界が広がっているかもしれません。

求人探しのときは、給料や見た目の雰囲気だけではなく、美容室の規模の大小にも注目してみましょう。

過酷な労働を強いるような美容室は徹底回避

過酷な労働を強いるような美容室に転職したら終わりです。結局また辞めることになってしまうので、全力で回避しましょう。

まず、歩合制で客単価が求人に記載されていない場合は、危険な美容室の可能性が高いです。

歩合給がとても低かったり、オーナーの気分次第で変わったりする場合があります。安定した給料を得ることができません。

また、社会保険や福利厚生が詳細に記載されていない場合も注意しましょう。

保険に加入できなかったり、有給休暇が取れなかったりする場合がありますからね。

さらに、面接に行って即日採用の場合も要注意。

即日採用するということは、人員に余裕が無く、応募者が少ないのだと考えられます。応募者が複数人いれば、全員雇うわけにいかず、応募者をじっくりと比較して採用を検討するはずですから。

求人選びから採用時まで気を抜かず、どんな美容室かをしっかり見極めましょう。

実は狙い目「1000円カットの店」

美容師の離職率は、離職率は23.9%。

参考:平成30年雇用動向調査結果

しかし、1000円カットの店は離職率が低い傾向があります。

例えば、1000円カット最大手のQBハウスは離職率が8.1%。働きやすい環境が整っているということではないでしょうか。

そして、1000円カットの求人を見ると、正社員の月給が25~30万円スタートの店が多いことがわかるんです。給与水準が比較的高いと言えます。

また、シャンプー、カラーリング、パーマなどが無いため手荒れの原因を大幅に減らせるんです。

1000円カットの店。転職先として狙い目かもしれませんね。

アシスタントの人は研修が充実している店を狙おう

「雑用ばかりさせられて成長できない」と悩んでいるアシスタントの人は、スタイリストになるまでの研修やカリキュラムが充実している店を選びましょう。

そういうところはアシスタントをスタイリストに育て上げるためのノウハウをしっかり蓄積し、そのノウハウを活かそうとしています。雑用ばかりさせるよりも徐々に実践的な仕事をさせるほうが上達するだろうということもわかっているはずです。

そのため、実力に応じて雑用以外の仕事も任せてもらえるようになる可能性が高いです。

そして、研修やカリキュラムが充実していればスタイリストになるまでの道のりも今より短くなるはずです。

【転職プラン2】業務委託美容室に転職。メリット&デメリットを解説

「できれば美容師を続けたい」という人には、フリーランスとして業務委託美容室で働くという選択肢もあります。

業務委託美容室は、フリーランスの美容師が雇用されずに完全歩合給で働ける美容室です。運営は集客は美容室が行います。

メリットとデメリットを紹介するので、転職先の候補にするかどうかを考えてみてください。

業務委託美容室で働くメリット

  • 歩合還元率が高い
  • 休日を確保しやすい

業務委託美容室で勤務すると、給料が歩合制になります。客からの売上の何割かが、そのままあなたの得る報酬になるんです。美容師への還元率は美容室で異なりますが、平均すると40~50%程度になります。

さらに、最低保証給を支給する業務委託美容室もあるんです。

最低保証給の相場は20万円程度となっています。保証が支給される条件は美容室によってさまざまで、最初の数カ月間だけという場合もあれば、徐々に金額が下がるものの支給され続ける場合もあります。

また、美容師が働く曜日と時間を自由に選べます。休日の勉強会も無いため、しっかり休めるようになりますよ。

業務委託美容室で働くデメリット

  • 税金や保険関係の支払いを自分で行う必要がある
  • 報酬が不安定
  • 店が主催する勉強会が無いため技術を磨きにくい

業務委託美容室で働く美容師は、フリーランスです。当然、確定申告をしなければなりませんし、税金や保険料は自分で支払う必要があります。

さらに、歩合制なので報酬が不安定です。指名を取ることができなければ、稼げません。月によっても波があるため、稼いだお金を自分でしっかり管理しておく必要があるんです。

また、業務委託美容室は勉強会や研修が無いことが多く、自分自身で技術向上の取り組みを行う必要があります。

【転職プラン3】面貸し美容室に転職。メリット&デメリットを解説

前章で紹介した「業務委託美容室」と似ていますが、面貸し美容室はフリーランスの美容師に施術を行う設備を貸し出している美容室です。

美容師の仕事に悩んでいるけど、できれば美容師を続けたい…。そんな人には、面貸し美容室を利用して独立する選択肢もありますよ。

面貸し美容室のメリットとデメリットを紹介するので、転職先の候補にするかどうかを考えてみてください。

面貸し美容室で働くメリット

  • 業務委託美容室より還元率が高い
  • 施術料金を自分で設定できる
  • 時間の融通がきく
  • 煩わしい人間関係から解放される

面貸し美容室の還元率は、平均60~70%程度です。

カット3000円の場合、1回のカットで1800円~2100円が自分の売上になります。

さらに面貸し美容室を利用する際の施術料金は、美容師自身で決められるんです。

自分の技術に見合った施術料金を付けることができますし、敢えて施術料金を安くして集客を狙うという戦略を実践することもできます。

そして、勤務時間も美容師の自由に決められます。客が入っているときだけ美容室に行き、施術をするわけです。拘束時間はかなり短くなります。

もちろん、美容室に勤務しないため煩わしい人間関係からも解放されますよ。

面貸し美容室で働くデメリット

  • 税金・保険関係の手続きと支払いを自分で行う
  • 報酬が不安定
  • 勉強会が無い
  • 集客を自分で行う必要がある

上から三つ目までは、業務委託美容室と同じ。

違う点は「集客」です。

業務委託美容室の場合は美容室が集客を行いますが、面貸し美容室は自分で集客をしなければなりません。

集客方法はさまざまです。地域密着のフリーペーパーに広告を載せる人もいれば、インターネット広告を利用する人もいます。

近年は自分のホームページなどを制作したり、SNSで集客をしたりする人も多いです。

広告やSNSの投稿が客の目に触れなければ、全く入客が無いという事態に陥る危険性があります。

業務委託美容室よりも、報酬が不安定になりやすいと言えるでしょう。

【転職プラン4】美容師から異業種に転職。おすすめの転職先を紹介

これまで美容師として働き続けながら悩みを解消する方法を紹介してきましたが、もちろん異業種転職をするという選択肢もあります。

しかし、実際に調べてみると、美容師を辞めた後にコンビニバイトをする人が多いようです。

理由は本当に謎なんですが、「美容師は潰しが利かないから」と自分に制限を課しているのではないかと僕は解釈しています。

もっと視野を広く持つべきです。あなたに合った仕事は必ずどこかにあります。

美容師からの転職先としてオススメな仕事を8つ紹介しますので、転職先の考え方として参考にしてみて下さい。

営業事務

営業事務は、コミュニケーション能力が求められる仕事です。

営業事務の仕事は、営業のアシスタント。営業マンとコミュニケーションを取り、スケジュールを管理し、必要に応じて書類を準備します。

また、営業職の動向に応じて「次何をするべきか」を営業事務は常に考えなければなりません。

営業事務は美容師の仕事で培ったコミュニケーション能力と観察力を活かせる仕事だと言えるのではないでしょうか。

美容関係の営業職

美容関係のメーカーの営業職には、製品への理解が求められます。

美容製品の営業には、「成分」についての知識が必要です。製品の効果は成分に由来します。成分について正しい知識が無ければ、「どうしてその効果が得られるのか」を正しく説明できません。

そして美容製品の成分とその効果についての知識があれば、お客さんの悩みを解決するために適切な成分を含んだ製品を選んで提案することができます。

美容師経験のある人は仕事で製品を扱っているため、成分に対する知識理解が深いと考えられ、メーカーで重宝されるんです。

美容ディーラー

仕事で美容師と関わることが多い美容ディーラー。

もし、美容師から美容ディーラーになったら、これまでの経験を存分に活かして働くことができそうですね。

未経験の場合の年収は300~350万円スタートが相場です。経験を重ねるごとに年収額が増えていき、都市部なら500万円以上を提示する会社もあります。

サービス業

美容師にとって、お客様との会話はとても大切ですよね。

施術をする前には、会話によってお客様の要望を聞き出します。施術中もお客さんを楽しませるため、会話をしますよね。お客さんは「あの美容師さんとの会話が楽しい」と思い、美容師を指名することがあります。

美容師の仕事で培った接客スキルを、サービス業全般に活かせますよ。

ヘアメイクアーティスト

ヘアメイクアーティストは、ヘアスタイリングとメイクを行う仕事です。

美容師として培ったスタイリング技術を活かせます。

勤め先はヘアメイク専門プロダクションや、ブライダル業界が一般的です。プロダクションに所属した場合、モデルやタレントのヘアメイクを担当することになります。

また、年収は300~400万円前後が相場です。アシスタントを脱すれば年収500万円以上可能、という求人もあります。

美容師経験を活かして年収アップしたい人にオススメの仕事です。

育毛サロン

育毛サロンでは、お客さんにカウンセリングを行い、適切なコースを案内し、施術を行います。

スタイリングは行いませんが、髪に関する知識を活かすことができるんです。

また、育毛サロンは完全週休二日制で福利厚生が良い求人が多いんですよ。給料も月々25万円スタートと美容師に比べると高い水準です。

知識を活かせるだけでなく、美容師の仕事の悩みも解消できますよ。

かつら・ウィッグ関係の仕事

かつら・ウィッグ関係の仕事で特にオススメしたいのが、製作と販売です。

そのどれもが髪に関する知識が必要な仕事です。自然なウィッグを作るためには、自然な髪の生え方・流れ方を知らなければいけませんよね。

販売する際には、お客さんにスタイリングのコツをアドバイスするなど、美容師経験を活かした接客対応ができます。コスプレに使用するなどウィッグを定期的に購入する人が多いため、客から信頼される販売員になれば売上も伸びますよ。

エステティシャン

接客経験を活かしながら美容関係の仕事ができる選択肢として、エステティシャンをおすすめします。

エステティシャンは美容師のように「アシスタント」や「見習い」という立ち位置がほとんどありません。一部のサロンでは見習い制度を導入するケースもありますが、一般的なのは「研修を受けてから働く」という流れです。

給料は店によってマチマチではあるものの、20~25万円程度が相場となっています。美容師アシスタントから転職した場合、ほとんどの人は給料がアップするでしょう。

仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人へ
ヒサダ

はじめまして。当ブログの管理人ヒサダです。

僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…

それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。

転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。

  • 転職を決断する勇気が出ない
  • この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
  • 転職後の自分をイメージできない
  • 辞めることを言い出しにくい
  • 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
  • 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない

これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。

でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。

だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。

僕がおすすめしている転職支援サービスは無料の転職エージェントです。就業相談から求人紹介、採用対策まで、転職活動全般をサポートしてくれるサービスです。僕も実際に利用して転職を成功させました。

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上記のページでは、転職エージェント利用者の口コミや、転職活動を早めに始めるメリットなども紹介しています。

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