大工、圧倒的人手不足…! 人は辞めていくが、新しい人が来ない。
大工の将来性がどうなのかと言われている中、それでも大工を辞めたいんだと思っている人は多いと思います。実際、個人に「大工が足りない」なんて関係ありません。見習いも職人も辞めてしまっていいんです。
だから、僕は大工からの転職を全力でサポートします!
大工の仕事を辞めたい理由は何? 明確にさせよう
大工の仕事を辞めたいと言う人がよく挙げるのが、「体力がしんどい」「休みが少ない」「向いていない」の三つの理由です。
本当に、大工仕事というのはとにかく体力仕事。材料上げなんてもう体力が奪われ過ぎて、このまま干物になってしまうんじゃないかと心配になりますよねえ。おかげで筋肉は育つんだけど、筋肉が育つということは体をとことん痛めつけているということなわけで…。
特に、大工仕事が向いていないと感じる人にとってはその筋肉すらも、嬉しくはありません。
しかも、休みが少ないために体力的なしんどさに拍車をかけています。
建設業は土曜日も仕事ですからねえ。雨のときとか嵐のときとかは流石に休みますが、逆に言えば天候的に無理なとき以外は仕事があるというものです。
結局、大工の仕事を辞めたい理由というのは「休みがなく、体力がもたない」または「向いていない」の二種類ということになります。
特に前者に関しては「ほぼ全員が抱えている悩み」と言えるでしょう。向いていない人の特徴として「体力仕事がきついと感じる」ということもあると思いますから。
結局は、向いている人も向いていない人も、辞めたい理由なんて最初からハッキリしているわけです。
「しんどい」
これに尽きます。
大工見習いだけど辞めたい…どうしたらいい?
大工の見習いだけど仕事を辞めたいという人、辞めるのを躊躇ってしまいますよね。「辞める」なんて言えば「まだ見習いじゃねえか」と言われそうだし…。
ただ、大工仕事というのは覚えることがあまりにも多く、技術的なものばかりなので見習い期間が長いです。一般企業だと数か月の研修を終えたら一人前として仕事をさせられることもあるし、長くても二年目に突入したころには一任前扱いされますよ。
それが大工だと、人によるけど、一人前になるには5年とか10年とかかかると言われています。
見習いだから辞めにくいなんて言っていたら、一生「嫌だ嫌だ」と思いながら大工仕事に身をささげることになりかねません。
辞めようよ、見習いなんだから…!
見習いというのは「その仕事の適性があるか判断する期間」という意味もあるはずだから、もう続けられないと判断したなら、見習いだろうとなんだろうと辞めちゃってOK。
転職、考えましょう。
現場仕事を辞めたい大工さんにアドバイス!
建築・建設関係の仕事のほうが転職しやすいから、現場仕事じゃなくて裏方に回れば良いと考える人も多いかもしれません。
確かに、大工を辞めたい理由を考えると、大工を辞めたい人は現場仕事を辞めたい人だと言い換えられますからねえ。
現場仕事を辞めたいなら、工務店の事務の仕事なんか良いのでは?
工務店の事務の仕事は、実際現場上がりの人も結構いると思います。ある程度のPC作業が出来なければ話になりませんが、PCが触れる人なら仕事にはすぐ馴染めるでしょう。特に営業事務関係なら、現場の経験を活かして良い営業サポートができるかと思います。
求人も案外たくさんあるので、探せば優良求人も見つかるでしょう。
大工に向いていない人にも、オススメですよ!
職人の辞め方! 目指せ、職人からサラリーマン
大工という職人からサラリーマンというと、なんか難しそうですよねえ。
RPGで言えば、剣士を魔法使いや僧侶にジョブチェンジさせるようなものです。イメージ的には営業が魔法使い、事務が僧侶でしょうか。前衛後衛的に、ね。
そういう「無茶かもしれない」と思うようなことだから、辞め方も職人からサラリーマンに転職するときの方法もわからないでしょう。
辞め方は簡単ですよ。
まず、あなたの仕事をみてくれている上司に、仕事を辞めたいということを伝えます。引き継ぎなどをして退職、晴れて職人を辞められるわけです。職人もサラリーマンも企業に勤めているとしたら、辞め方は同じ。
ただ、引き止められる可能性が高い!
大工、足りないから、絶対引き止められるよ。
そんなときには退職届! これを退職したい日から14日前に上司に提出したらOK。相手がそれを受け取ったのなら、その時点で効力を発揮します。ただ、破り捨てられたら証拠が残らないため効力は実質無いに等しいです。
証拠を残すために、内容証明郵便で送りつけるというやり方があります。
どうしても上を説得できなかったら、退職届を郵送しましょう。
また、同時に上司を説得しながら、転職エージェントを使って求人選びを始めておくことを僕はオススメします。説得に時間がかかることもあるし、その時間を有効活用しましょう。それに、もしも早く転職先が決まったときには「既に次の仕事を見つけている」と、説得の切り札にもなりますよ。
「辞め方はわかったけど、職人からサラリーマン、何になればいいの?」
職人からサラリーマンになるなら、技術系の仕事がいいと思います。
たとえば、システムエンジニア。
システムエンジニアはスキル未収得から育てる会社も結構あるし、中途採用でもそういう会社の求人は比較的多いです。大工仕事よりも習得に時間はかからないでしょうし、大工とはまるで異なる仕事なので大工に向いていない人にもオススメできます。
一番良いのは、自分が興味ある分野の技術系の仕事を探すことです。
あとは、個々人の性格によりますね。
職人気質な人なら営業は向かないかもしれないけど、職人になじめない性格の人なら営業だって向いている可能性があります。
それこそ、転職エージェントを使って仕事への適性を図ると良いですよ。
意外と、自分の可能性というのは大きく膨らむものなんです。
大工を辞めたい人、現場仕事を辞めたい人、建築そのものをやめたい人…。
自分に合った転職を、しよう! サラリーマンも良いものだよ。