アニメ業界を辞めたい全ての人に…。

アニメーター・制作進行・背景美術・撮影などなど、担当している仕事は各々あると思います。そんな垣根を越えて「アニメ業界自体を辞めたいんだ!」と強く語る人は、とても多い。

業界を辞めた人たちが「アニメ業界はやめとけ」と語ることも多い…というか、「アニメ業界 やめ」まで打ち込んだら「やめとけ」という検索候補が出てくるほどです。

アニメ業界を辞めたいと思ったら辞めるべき。

僕がそう思う理由を語りつつ、転職先を選ぶうえで知っておくべきことをまとめてみたいと思います。

「辞めたい人が辞めないといかん」のワケ

アニメ業界全体には、とにかく金がありません。中小規模の制作会社なんて、自転車操業の火の車! 大手と言われる会社も、一般企業と比べると中小並みかそれ以下の金しか動かせていない状態なんです。

アニメは年々売れなくなっている! グッズ・円盤を買うのは相当コアなファンか、オタク物資を調達することを生き甲斐としている人くらいのものです。後の人は一期一会に作品を楽しんでいます。

それも、最近は違法アップロードサイトを使う人が結構多い。「漫画村」が漫画業界だと話題になり、国内プロバイダが接続閉鎖を行いました。同時にアニメ大手違法アップロードサイトにアクセス不可能になったわけですが、まだまだ代わりはわんさかあります。

ライト層は「金にならない形で楽しむ」から、アニメ業界は儲からない!

何が悪いのかというと、違法アップロードサイトの存在が悪いのは言うまでもありませんが、アニメ業界自体も悪いんだと僕は思います。漫画もそうなんだけど、ネット社会になった今、マネタイズを見直さないといけない。

漫画もアニメも、資金調達の形はなんだか昔の形に執着しているように思います。

今のままじゃダメだ、偉い人にはそれがわからんのですよ。

会社自体が貧しいから、人材を安く使い捨てる業務委託が流行り、単価がどんどん低くなる。アニメ業界は続くかもしれないが、このままだとアニメ産業に未来はありません。

「アニメが好きだし仕事も好きだけどアニメ業界は辞めたい」という人が多いというのは、ハッキリ言って異常です。

その状態を気付かせるためにも、業界全体のためにも、アニメ業界を辞めたい人は辞めたほうがいい。

些細なことかもしれないけれど、業界に一石投じることになるのは、人材が辞めていくことだと思います。

それに、現実問題「金が無きゃあどうもならない」わけだから。金が貧しい業界に長居は無用だと思うんですよねえ…。

望む待遇は、望むだけの給料は、転職しないと得られない!

「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」というわけです。よし、「アイキャンフライ!」だ。

アニメ業界からの転職で重視したいは…

アニメ業界からの転職! 旅立ちの時が来たと意気揚々に飛び出すはいいけど、何を重視して仕事と職場を選ぶのかを決めておかないと、ブラック企業に飛び込んでしまうかもしれません。

何を重視するのかを決めるには、自分がアニメ業界を辞めたいと思った決め手を自覚することから始めましょう。アニメ業界の退職理由として多いのは、次のようなものです。

  • 給料が低すぎる! なんだこれ?
  • 不安定すぎてヤバイ。固定給がいい
  • そもそもアニメ業界自体合わなかった
  • 求人票に騙されて業界を見限った
  • 将来性が不安になった
  • 俺、普通の暮らしがしたいんだなって

色々書きましたが、大きく分けて「金と待遇の問題」「仕事・職場とのミスマッチ」の二つに分けられます。とにかくアニメ業界は金が無いんだなあというのがヒシヒシと伝わりますねえ…。

給料は「それなりに貰っている制作進行」だとしても18~20万円程度、アニメーターは10万円を割ることもあり、とてもじゃないけど割に合いません。一般企業、新卒社員も20万円くらいはもらいますからね。

また、完全歩合制を導入しているところも多く、不安定というのも辞めたい理由として王道のようです。

酷いのが「求人票に書かれていた待遇と違うことが結構あった」というもの。一度転職したはいいけど、また騙されたから業界全体を辞めたいと思い至った人がいます。こんなことされたら精神崩壊して、「光が…広がっていく…?」と言いたくなりますね。

給料が低くて将来性も無く、業界自体の将来性も危うい。

アニメ業界にいると薄給&激務だから普通の暮らしが出来ず、辞めたくなるのは当然。というか、「普通の暮らしがしたいから辞めたい」とか切実すぎて全く笑えませんよね…。

以上を踏まえて、アニメ業界を辞めたい人が重視したらいい項目は?

正社員・固定給・給料と忙しさのバランス!

転職先選びの基準とオススメの探し方

正社員・固定給というのは、簡単に見つけられます。求人を出している仕事の多くは固定給だからです。

保険の営業とか不動産営業とかそういうシビアにノルマ達成を求められる仕事に飛び込まなければ、歩合給になることはありません。

営業職を目指す人で歩合が嫌というなら、法人ルート営業というキーワードを軸に求人探しをするといいでしょう。

問題なのは給料と忙しさのバランスという項目。

どんな状態ならバランスが取れていると言えるのかは人によりますが、特殊な業界から違う業界に転職するときはこのバランスがよくわからなくなるんです。

特にアニメ業界のようなある種閉鎖的な、しかも歩合給により「給料の平均」「残業の平均」が見えなくなるような業界は、そういう傾向があります。

DODAの平均年収ランキング2017(年齢別)を見てみましょう。

20代は346万円、30代は455万円、40代は541万円が平均年収とされています。

さらに業種別の休日数ランキングを見てみると、年間休日は120日程度が平均的と言えそうですよね。残業は月40時間以内が平均的とされています。

最もバランスが取れている状態は、平均年収から大きく下がることなく、年間休日120日前後の残業時間が月40時間以内ということになりますよね。

ただし、未経験の業界に飛び込むなら給料は年代の平均より下がります。大体20万円から25万円くらいが、未経験の転職者に出す給料のボーダーラインじゃないでしょうか。

転職先を探すときは、これをひとつの目安にしましょう!

それらを満たす職場を探すとき、転職エージェントを使うのもオススメです。

転職エージェントを使うと、それらのバランスが取れている求人をメールを使って紹介してくれます。働きながら転職も可能だし、自分にどんな職種が合うのかも知ることができるでしょう。

とにかく、アニメ業界を辞めたいならバランスの取れた仕事・職場に転職すること!

それが一番大事。