デイサービスは、介護業界のふるいです。
多くの人がここでふるいにかけられていきます。辞めたいと思った人たちは、見事にふるい落とされてしまったということですが、デイサービスの仕事が辛いからって、介護全般向いていないとは限りません。
デイサービスを辞めたい人は「自分は介護業界に向いてない」と思いがちです。
デイサービスが一番楽だと言う人もいるので、そこがダメならもう介護業界全部ダメなんじゃないかって思ってしまうわけです。
でも、果たしてそうなのか?
デイサービスを辞めるという選択肢も良いと思いますが、実際に動き出す前に考えてみて欲しいことがあります。
デイサービスは人を選ぶ
デイサービスという仕事は、介護業界で一番楽と言われています。利用者が入所して生活をする施設と比べれば、少しは楽かもしれません。
デイサービスでも入所させるところがありますが、そうでなくてデイサービスだけを行っている施設なら、介護の仕事で一番楽というのも納得できますよ。
ただし、人を選ぶ仕事という側面もあるんです。
その一番の理由となっているのが、レク。
デイサービスは「週の決められた曜日にだけ皆で集まって楽しもう」というサービスですから、サービス精神やエンターテインメント性が求められます。
もちろん食事補助や入浴介助などの仕事もあるんですが、エンターテインメントである「レク」の存在がとても大きいんですよ。
人前で大声で話したり、歌を歌ったり、楽器を演奏したり劇をしたり…。
一生懸命企画を考えて、練習をして、本番をする。
利用者が楽しんでくれれば嬉しいけれど、一生懸命考えた企画でも利用者がつまらなさそう中尾をすることが多いですよね。「レクは要らない、好きに友達と話させてくれ」という利用者も案外多いですから、楽しんでくれる人のほうが少なかったりします。
「せっかく用意したのに!!」と憤りを感じることも多いです。
単純に「企画を考えて準備をして披露する」ということが好きなら、デイサービスは天職かもしれません。
また、人前で披露できる特技がある人にとっても面白い仕事です。
ただ、そうでない人にとっては単に苦痛でしかないんですよね。このデイサービス特有のレクに悩まされて、辞めたいと思う人が多いんです。デイサービスは介護業界で一番楽かもしれませんが、一番変わった仕事でもあるんですよ。
だから、デイサービスが向かないからと言って、介護の仕事自体が向かないというわけではありません。
入浴介助や食事補助といった、基本的なお世話が嫌いじゃない人は介護の仕事を続けても良いと思いますよ。
それらが嫌いなら、介護の仕事は続けられません。
介護職で違う仕事を探すなら?
デイサービスから違う形態の介護施設に転職をする人は、とても多いです。
一番多いのが「特別養護老人ホーム」ですね。
一番一般的な形の介護施設と言えるでしょうし、今一番求められている形態の施設とも言えるでしょう。所謂「特養」や「老人ホーム」と言われているのが、この施設形態です。
ここで働くメリットは、レクが無い点でしょうか。
介護の本分から外れるような仕事が特に無いため、介護の仕事に集中できます。「俺は介護の仕事がしたいんだ」という人にとっては、良いでしょう。
将来ケママネージャーを目指すなら、特別養護老人ホームでの勤務経験は絶対必要です。
だから、ケアマネに興味がある人は特に、特養への転職を考えてみてください。
逆に、ここで働くデメリットもあります。
一番大きいのは夜勤ですね。夜間の預かりが無いような普通のデイサービスは、夜勤がありません。
ただ、特養は必ず夜勤があります。利用者はそこで暮らしているわけですから、当然夜間でも対応しなきゃいけないことがありますよね。
日勤・夜勤・早番・遅番…。
シフト勤務で自律神経はやられてしまいますが、これは最早職業病と言うべきものです。
そこに目を瞑れるのであれば、一度特養を経験してみても良いと思いますよ。
介護以外の仕事をするなら?
介護業界自体から離れて、他の仕事に転職する人も多いです。異業種から介護に転職したり、介護に出戻りするというなら比較的楽ですが、介護から違う仕事となると結構大変。
ただ、出戻りが比較的楽なら、一度別の仕事を経験してみるのも良いと思います。実際、出戻りする人が多いです。
それじゃあ、比較的楽に転職できそうな仕事は無いのかということが気になりますよね。完全に楽というのはありませんが、比較的転職しやすいのではないかという仕事を僕なりに考えてみました。
オススメの仕事
- 営業
- 事務職
- 接客・販売業
- ビルメンテナンス
一番オススメなのは、営業です。
特に高齢者向けのサービスや商品を提供する企業の営業が、狙い目ですね。仕事内容自体は全く異なりますが、業界は介護職と類似しています。
介護職を経験しているなら、そういった商品の営業もやれるだろうということで、転職ハードルは下がるでしょう。
実際、そういった営業職に就く元介護職員は多いですよ。
事務員以下は、介護職がどうというよりも「比較的正社員で採用されやすい仕事」を選んでいます。
事務員は給料は下がるでしょうが、その他の労働条件や感興は介護職より良い傾向があるので営業の次にオススメです。
ビルメンテナンスは肉体的にも精神的にも負担が少なくて、比較的転職しやすいですが、人と関わることがほとんどありません。人と関わって仕事をしたいという人にはオススメできないのが、ネックです。
接客や販売に関してはブラック企業が多いようですが、介護の仕事で培った人との接し方のノウハウが結構活きてくるので「経験を活かす」という点ではオススメですよ。
違う仕事をするなら、こういった職種から攻めてみると良いと思います。
介護業界は出戻りに寛容
介護業界は出入りが激しく、人手不足です。
そのためか、出戻りにとても寛容なんですよ。一度デイサービスから離れて特養に行って、またデイサービスというのもすぐ受け入れられます。
一度介護自体から離れて、また介護に戻っても受け入れられる。
だから、転職してから考えても良いのかもしれません。
転職する前に考えるべきなのは「自分は本当にデイサービスが向いていないのかどうか」です。これだけは、転職する前に答えを出してください。この答えによって、転職の方向性が変わります。
「介護の仕事自体が向いているかどうか」は、仮説程度で考えましょう。
実際介護の仕事が向いているかどうかは、デイサービス以外の仕事をしてみないことにはわかりません。特養での仕事が辛くなければ介護が向いているでしょうし、特養で辛くても小規模施設なら…ということもあるでしょう。
全く違う仕事をしてみて、「やっぱり介護のほうが良かったな」と思うこともあります。
だから、その点に関しては転職前には「向いてないかもしれないな」「向いているかもな」という仮説程度しか立てられません。
しかし、その仮説をしっかり立てないと転職に失敗します。
転職をするのは、「俺は介護に向いてるんだ・向いてないんだ」という仮説を証明するためだと捉えてください。そのほうが、選ぶべき仕事や職場がどのようなものか、ハッキリ見えてきますよ。
僕がこのブログに訪れたすべての皆さんに伝えたいこと…
それは、「仕事や会社を辞めたい気持ちが少しでもある人は、すぐに転職活動を始めるべき」ということです。
転職という選択に対して消極的な印象を持っていた僕がそう思うようになったのは、僕自身、転職したことで人生が好転したからです。
- 転職を決断する勇気が出ない
- この程度の悩みなら我慢したほうがいいんじゃないか
- 転職後の自分をイメージできない
- 辞めることを言い出しにくい
- 自分の年齢や能力で転職成功できるか不安
- 他の業種・職種に転職したいけど、どうすればいいかわからない
これは転職を考えている人なら誰しもが感じることだと思います。
でも、一昔前とは違って今は転職支援サービスがとても充実しているので、気軽に質の高い転職活動ができるようになっています。それに、転職活動を始めること自体には何のリスクもありません。むしろ早めに動き出しておくことは、いざというときの備えとしてメリットしかありません。
だから、悩みや不満の大小に関わらず、自分の人生が今より良くなることに希望を持って、自分なりの形で転職活動を始めてほしいです。
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