人見知りが辛いから今の仕事を辞めたい。わかります。
僕は特に人見知りでもありませんが、人見知りというだけで仕事の選択肢結構狭くなるんですよね。営業なんて絶対無理だし、接客業もサービス業も厳しくなります。
ただ世の中「接客」「サービス」関係の仕事が圧倒的に多くて、人見知りには辛い世界です。
じゃあ人見知りに向いている職業ってなんだ? どんな方針で転職活動をすればいいんだ?
そんなことを、僕なりに考えてみたんです。
※対人恐怖症のレベルにまで達しているかもしれないという方はこちらの記事をお読み下さい↓
対人恐怖症で仕事が続かない… そんなあなたに向いてる仕事や転職活動のポイントを解説!
仕事で人見知り克服! の嘘
接客業の求人あるある!
「仕事で人見知り克服」というような文言がある。
これね、嘘ですよ。
仕事で人見知り克服? 苦手なことを敢えて仕事にすることで苦手を克服するんだ! という荒療治なんですが、そんなのは不可能だと僕は思うんです。たとえば、子供の頃苦手な食べ物があったと思います。
親がどれだけ細かく刻んでわからなくしようが、嫌いなものはすぐにわかるし、食べられないんですよね。嫌いなものを無理して食べたところで、さらに嫌いになるだけなんです。
大人になって自然と嫌いが克服されることはあっても、嫌いなものを無理やり食べて克服されることはないでしょう。
人見知りが接客業をしたところで、人見知りは治りません。むしろ、仕事で嫌なことがあると人見知りが悪化してしまう可能性すらあるんですよ。だから、仕事で人見知り克服という求人広告とアドバイスは嘘! 欺瞞にほかなりません。
僕は「違う、間違っているぞ」と言いたい。
人見知りの人は、人見知りの人に向いている仕事をすべきですよ。
もちろん「人見知り克服」には賛成ですが、そんなのはプライベートで無理せずコツコツとやることだと思います。仕事は「生きるために絶対必要」なのだから、無理をしてまですることではありません。無理したらパンクします。
転職を断固勧める!
事務職は人見知りに向いている?
人見知りに向いている職業として、事務職がよく挙げられるんですよ。
確かに、事務職は営業職などと違って外部の人と関わる機会がほとんどありません。事務職は日がな一日PC・書類・データと向き合って仕事をするのだから、実際かなり人見知りに向いている仕事と言えます。
ただ、職場の人間付き合いは必須になりますよ。
人見知りの人が注意したいのは、特に男性の場合「事務職は女性が多い職場がほとんど」ということです。女性が多い職場環境に人見知りの男がポツーンと放り出されるのは、結構キツイものがあると思います。
仕事内容は一人でコツコツ系だからいいんですけどね。
「仕事内容的に人と関わらないならOK、職場くらいはなんとかします」という意気込みがあれば、事務職はオススメできます。その意気込みが無いのなら、事務職はあまりオススメできません。
仕事中一人になることが多い仕事を、探しましょう。
仕事中一人になることが多い仕事
- ビルメンテナンス
- 施設警備
- トラック運転手
仕事中職場の人間とすら関わることが少ない仕事と言えば、上の三つがメジャーです。
特にビルメンテナンスは事務所に一人ということも多く、事務所にいるときには資格の勉強をするという時間の使い方をしている人もいます。特に資格が無くても就けるものの、電気関係の知識など様々な知識が必要になるため、資格を取得すると待遇面で優遇されますからね。
施設警備に関しては、待機所だと一人になることが少ないかもしれませんが、巡回中は基本一人だけです。固まって行動しても非効率的ですから。
トラック運転手も、基本的に一人でトラックに乗って運転する仕事なので人との関りは少ないですねえ。荷物を積むときすらあまり人と関わらないため、孤独のジョブ状態になれます。
ただし、仕事中一人になる孤独のジョブで気を付けて欲しいことが、一つか二つあります。
「SE」「WEBデザイナー」あたりを孤独のジョブとして勧める人がいるんですが、ガチの人見知りにはその二つの仕事はキツイですよ。
SEは営業職や上流工程の人とすり合わせて作業を行うため、人と関わる機会が多いです。WEBデザイナーもライター・ディレクター・カメラマンなどと連携して仕事をするため、人見知りにはちょっとしんどいかもしれません。
事務職のときに語ったように「職場内だと大丈夫」という人には勧められるものの、職場内も人見知り発動するという人にはキツイです。
最初に考えてみて欲しいのは、「外部の人と関わらなければOK」なのか「職場内でもなるべく多くの人とのかかわりを避けたい」のか、ですねえ。
在宅は諸刃の剣
人見知りにもレベルがありますが、「職場内の付き合いも避けたい」孤独のジョブ派な人見知りにオススメする仕事として「在宅ワーク」を挙げる人、結構多いです。
ただ、個人的に物申したい! 在宅ワークは諸刃の剣だと。
在宅ワークという働き方は、確かに人見知りにとってはかなり向いています。特にWEBに限定したフリーライターは取材すら行わずに、完全家で仕事をする人が多いですしねえ。その分寂しさと孤独感を抱える人も多いけれど…。
一番気にして欲しいのは、稼げるかどうかです。
在宅ワーク、稼げている人と稼げていない人の差、結構激しいんだ。というのも、基本的に「完全在宅の仕事」というのは単価が低く設定されています。ライターで言えば取材のほうが圧倒的に単価が高く、家で完結するだけの仕事は単価が低い傾向があるんです。
もちろん、信頼を積み重ねることで単価は上がりますが…。
満足に稼げるようになるまでに、時間がかかります。
在宅の仕事に興味があるなら止めませんが、基本的にオススメはしません。「なろう」としてなるものというよりも、「なるべくしてなる」ものだと思いますよ。
自分にできることをしよう! 転職エージェントで探すんだ
人見知りが理由で仕事を辞めたいと考えている人に一番言いたいのは、「自分にできることをしよう」ということです。
人には、向き不向きがあり、幸せな仕事の前提条件は「自分に向いている職業であること」だと僕は思います。もっと言えば、自分に向いていて、誰かの役に立ち、少なからず興味がある仕事だと完璧です。
ただ、全部を実現するのは難しい。
だからまずは、自分に向いている職業を探すことです。人見知りなら、人付き合いを避けて一人コツコツと出来る孤独のジョブを探しましょう。
そういう仕事は求人数が少ない傾向があるから、転職エージェントを使ってなるべく多くの求人をゲットしよう。
とにかく、人見知りのあなたは、無理をしない! それが一番大事。